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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

四国村ギャラリー

2015-08-02 21:13:15 | 俳句

       ☆   菫程な小さい人に生まれたし   夏目漱石


               

香川県高松市の 四国村へ。
ここは四国の、四県から移築された、古い建物が集められている。
一番最初に目に付くのが、異人館なる青い建物。その建物の前にある、赤い電話ボックスと、赤いポスト。



 このポストは、1900年「明治33年」夏目漱石が英国に留学した折り、英国からの便りを実際に投函したものだそうだ。

   ☆   赤き日の海に落ち込む暑さかな   夏目漱石

   ☆   雲の峰雷を封じてそびえけり

   ☆   午砲打つ地域の上や雲の峰

 言わずとしれた漱石は 正岡子規 の友人で、、、、、、、、、
愚陀佛庵で、、、、、
何だか素直な句。




  今日の目的は、中原淳一展を見ること。
やっと、夏風邪が治ったばかりで、高松市は39度、今年最高の猛暑日だったそうだが、淳一展は今日が最終日だから、無理をして来る。



「少女の友」や「ひまわり」が ガラスケースの中に納められている。手に取って紐解いてみたかった。



 四国村ギャラリーは 四国村の中腹にあり、今話題になっているオリンピックの国立競技場のデザインを審査した 安藤忠雄氏が設計した建物。
こじんまりした建物が、緑の木々に覆われている。十年も前、初めてこのギャラリーを訪れた時、ああ安藤忠雄氏の個性がたっぷりと醸し出されているなと感じたものだ。直島にある、地中美術館と同質で小型化された建物。嫌いではない。

少し、来ない間に、建物に添うた滝や、薔薇の庭が出来ていた。
マンションに住んでいたから、村のパスポートを買い、吾が庭と勝手に決めて、毎日散歩に来ていた。一時間半も歩くとお腹が空く。
わら屋なる古民家を改築した うどん屋でうどんを食べて帰るのが楽しみだった。

       🍓    頂は夏の霞に屋島富士        

       🍓    予科練のことなど話す生身魂

       🍓    蝉しぐれこわごわ渡るかづら橋