まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

特別付録:お袈裟のおはなし・・・。

2011年02月18日 | 歴史

 今日のブログに、「これ以上 寒いと言わずに 五条袈裟」という俳句を書いた・・・。まごのなぎちゃんから・・「五条袈裟」って、何かと訪ねられた・・・。お袈裟は・・お医者さんの白衣と同様に、お坊さんの制服みたいなものだが、一般の人には・・その意味が分かっていないのではないのかと思った。

 そこで、特別付録として・・・「お袈裟の臨時コーチ編」を書くことにした。

 

 本来は、お坊さんはこういうスタイルな筈・・・。ところが・・インドから中国に仏教が伝わると、こういう服装では寒すぎてたまらない・・。そこで・・・下に着る「法衣」と「袈裟」が分離をした・・。

 

 で、タイトルの「五条袈裟」というのは、京都の五条で生まれたわけでも、京都の五条で有名になったわけでもない・・。

 

 つまりは・・、縦に布を裂いて、それを再び縫い合わせた形になっている。で、縦に五列あるから・・「五条」という。真ん中上部にある・・「威儀」が右脇腹から左肩にかかる布で、「威儀を正す」といういう言葉の語源になっている。これを正しく掛けないとお袈裟が斜めになってしまう・・・。

 

 で、もっと、わかりやすくしたのがこれ・・。上が「五条袈裟」で、下が「七条袈裟」。上は縦に五列、下は縦に七列がくっきりと見える。どちらの四隅にも四角いものがくっついている。これを「四天」という。あの・・「四天王」の元になっている。で、上の中程にも大きな四角があるが、これを「釈迦台」という・・。

 

 五条袈裟はこういう風につける。このモデルさんはワイシャツにネクタイ姿の上に、輪袈裟をつけて、さらに・・・五条袈裟をまとっている・・という珍しいスタイル。普段にはこんなことはあり得ない。

 

 こちらが、正式なご法要などの場合の「七条袈裟」。背中に垂れ下がっている組み紐の飾りを「修多羅(しゅたら)」といい、お葬式などの棺の上にも、こういうものが置かれることがある。つまりは・・死者に七条袈裟を着せるっていう意味やね。

 いや、余分な話になったけれど、それ以上のことは、私のHPで見て置いて下さいな。

じゃぁ、また。



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