閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

サルスベリ

2011-08-21 | 樹木・花木
サルスベリ(百日紅)は、漢字名のとおり、花は夏の間中ずっと咲いている。お盆が過ぎればさすがに終盤になってきたようだが、まだ蕾はいっぱい付いているから、もう暫く咲いているのだろう。植物学で何と言うのか知らないが、長く突き出している蕊と同様に、花弁の元の部分が細長く、その先に縮れた花弁があるのが何ともユニークで面白い。花の形も変わっているが、昔の人は「サルスベリ」とは変な名前を付けたものだと思う。樹膚がツルツルしているから、木登りの上手な猿でも滑って登れないだろうと考えたようだ。動物の名前が付いている植物はけっこう多く、サルスベリもその一つだ。

我が家の庭のサルスベリは小さな木ながら、毎年よく咲く。場所を移し替えた覚えはあるが、それを買ってきたり貰ったりした覚えがないから、一昨日載せたムクゲと同じように、たぶん種子が飛んできて、その実生苗が大きくなったのだと思う。サルスベリは、中国原産のミソハギ科の落葉中高木だそうで、品種改良された園芸種もあるようだから、こそれもその一つなのかもしれない。公園などでは、ピンク色の濃いものや薄いもの、白花も真っ白なのややや赤みがかったものも見掛けるが、この花はピンク色がやや紫がかっているようだ。ミソハギ科といえば、属は違うものの先々週の12日に載せた野草のミソハギの親戚ということになる。











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