江原ひであき

新社会党

北制裁7章削除。サミット開幕。教基法全国連。

2006-07-16 | Weblog
北朝鮮制裁決議「7章」削除。
 早朝のテレビニュ-スで北朝鮮への制裁決議が国連の安保理(15カ国)で全員一致可決と。ただし国連憲章第七章は削除するということで妥協が成立したもようだ。拘束力は殆ど無いに等しいだろう。そのことは、北朝鮮が早々に「我々はこれからもミサイル発射を続ける」と会見で述べたことからも推測できよう。
 
 国連憲章7章についての説明があるので記しておこう。第7章とは「国連安保理が、平和に対する脅威や侵略行為にどう対処するかを定めている、と。具体的には39条~42条だ。39条は平和に対する脅威や侵略行為を認定。さらに、脅威や侵略に対して、40条で暫定的な措置にしたがうよう当事者に要請、41条は経済制裁などの非軍事的措置が、42条は軍事的措置などの対応が、それぞれできる。ということである。

 日米が当初、提案した対北朝鮮制裁決議案は、この国連憲章第7章を主眼にした内容となっており重大な意味を持つものであった。なぜなら、相手国の主権を力で封じるというものなので誰もが理解できる論理が無くてはならない。
 ご承知のとおり、日朝間には60有余年前の戦争処理が未解決のままになっている。国交正常化に向けた話し合いも頓挫したままである。世界の常識からすれば侵略した側の反省が先決である。
 しかし、問題が進展しないのは、その事実を曖昧にして、政治の現状だけを捉えて自らの行為(日米軍事同盟の強化)を棚にあげ、相手の行為のみを許さないとしているところにある、といわざるを得ない。

 私もこの際明言しておきたい。21世紀の世界平和のためには、アジアに平和の状態を創り出すことだ。アジアの平和は日朝間に国交正常化が実現することで急展開すると断言できよう。それを阻んでいるのは誰だ! アメリカと日本の支配層だけだ! 北朝鮮と有効関係が成立すれば「敵」がなくなる。“敵”がなくなれば、少なくても米軍基地は不要である。自衛隊(憲法違反)だって大幅に削減できるではないか。アジアが安定することはアメリカの衰退に直結するから、アメリカがそれを許さないし、日本支配層がアメリカ追随を選択しているから、根本的な解決に向けて現状を打開できないのである。

 この私の認識は絶対に誤りないと確信している。後世の歴史家が証明してくれるだろう。


サミット開幕。
 きょうからサンクトペテルブルクで主要国(八カ国)首脳会議・サミットが始まった。ロシアが議長国だから北朝鮮制裁問題でどうだのこうだのと言ったご宣託が出されているが、たいした結果には結びつかないと思うよ。

教育基本法改悪に反対する全国連絡会。
 午後1時、上記連絡会の7月定例会に出席してきた。これまでの活動は相当な実績をあげているようだが、私には「力」を感じることができない。やはり市民運動の限界か? これでは政治(改悪)を阻止することはできない。
 改悪を許さないとする政党の責任だ! こんにちの政治情勢を造りだしている縮図がここにもある。