9/26、 晴れ。
◆5月18日、尖閣購入に踏み出す--首相、官邸に高官集め指示。 朝日新聞が一面トップに大きく書いた。記事によれば、石原都知事が4月16日のワシントン講演で「日本人が日本の国土を守ることに何か文句がありますか」 と語り、尖閣諸島の購入を表明。これに挑発され、野田(首相)政権が尖閣諸島の国有化に踏み出した。 国家間における島の領有権は、歴史的な背景と、いかなる状況下で日本の領土になった(した)かが問われ、紛争の基になる。 石原都知事の人気とりのパフォ-マンスに挑発され、経験不足の取り巻き連中(藤村官房長官、長浜官房副長官、長島首相補佐官、佐々江外務次官、河相官房副長官等)の判断で結論付けたようだが、いかにも短慮だったが判る。
私も、えらそうに言える識見を有しているわけではないが、国家間の領有権は古今東西、戦争によって線引きが変わってきている。即ち戦争に勝った方が自分の領土を拡大している。尖閣や竹島、また、北方四島などにしても、明確にしてきたのは明治以降だろう。日清、日露戦争に勝利し、朝鮮を併合しアジアを侵略した。そして1945年、無条件降伏してこんにちに至っている。それから約70年、中国にしても韓国にしても、今や世界の大国だ。平和時における島の領有権がどちらにあるかは簡単には決まらない。 都知事の無責任な言動に煽られて右往左往すべきではないのだ。
国として領有権を主張するときは用意周到、且つ、慎重でなければならない。日本企業や日本全体(中国も)が被った損害は想像もできない! 個々の国の損失だけに留まらない! 日中韓の仲違いはアジアの歴史、文化をも歪曲し一時的にしろ破壊すらする。その事はアジア全体、否、21世紀の人間社会の在りようさえも大きく影響する。 大物ぶって放言することが人間社会の進歩をぶち壊している。石原都知事に責任を問え!
◆安倍晋三が自民党総裁に--解散か不信任か野田に迫るか! 誰に決まっても庶民のくらしや願望など理解できない二代目、三代目のボンボンばかり、右翼的タカ派揃いだが、よりによってゴリゴリの憲法改悪論者、安倍が選ばれてしまった。 維新の会はロクなのはいないが代表が橋下だから、総選挙後の日本政治が向かう方向は、野田・安倍・橋下等の憲法改悪論者によって進められ、容易成らざるものが考えられる。
こうした状況に対峙するためには、共同戦線の構築しかないのだが、そうした提唱さえも湧き上がってこない。共産、社民、新社、みどりなどなど新たな確認団体の下に総結集できないのか! 1000万人署名の呼びかけ人を初めとした有識者各位が投げかけなければ進まない。
◆日本維新の会は独自の戦い--総選挙で旋風が吹くか? 橋下維新は安倍を狙ったと思うが、マスコミへの露出度が過ぎて自民党の総裁になってしまった。選挙の顔(橋下は出ない)がいない。雑魚ばかりでは言われるほどの結果は出ないだろうが、期待できる政党がない中で有権者の選択が見えない!
◆小沢一郎が復権なるか!--高裁、新証拠を却下・11月12日に判決。 日米支配層が小沢一郎の政治的抹殺を目論んだ裁判も、11月12日に無罪判決が出れば晴れて政治活動が堂々とできる。しかし、この三年間は小沢一郎という政治家にとっても、国際社会における日本の存在感を考えるとき、その損失はあまりにも大きい。日本の統治機構の中での検察権力・官僚支配の恐ろしさを思い知る。 民主党が政権を奪取したとき、検察も含めて全ての省庁の幹部官僚は首をすげ替えておくべきだったのだ。