江原ひであき

新社会党

8月1日(月)都知事選結果、小池氏当選。鳥越氏がなぜ?。千代の富士が逝去。

2016-08-01 | Weblog

8/1、晴れ、一時雨。  久しぶりにブログを書く。

◆都知事選結果、小池百合子氏当選――小池劇場演じ切る!                        “崖から飛び降りる”に始まって ”組織の支援なしでの一人の戦い”、”伏魔殿都議会の改革”、”当選したら都議会解散”、”東京をもっと輝かせる”、”東京の宝物を探し、もっと輝かせる”、”待機児童も介護の問題も、何としてでも解決する”、”こんな都政があったのか、こんな知事がいるのか”と、びっくりするような都政を実現したい”。”ジャンヌ・ダルクみたいと言われるが、火あぶりになる覚悟で都庁に行きたい”――などなど、まさに都知事選劇の主役を演じきった。都民を野外劇場に招き入れ幻想を抱かせることに成功したのだ。即ち、政策を競う選挙ではなく、選挙戦術としての扇動的話術で都民の支持を得たのだ。               *しかし、彼女はレッキとした自民党員であり、アベ政治に対する評価は90点を与え、憲法に関しては、自民党の改憲草案を肯定しているのである。つまり、安保法制に賛成し、アメリカが主導する有志国連合に組みし、戦争のできる国へ踏み出すことを容認しているのである。 *また、彼女は決して一人ではない!選挙戦を戦った核は右翼的思想団体の日本会議であり、「新しい歴史教科書をつくる会」などである。彼女の政治信条は安倍首相と変わりない。気脈は通じているのだ。都民は小池劇場での都知事選に酔いしれてしまった。彼女の化けの皮は時を待たずして剥がれるが、一票を投じた都民各位は一日も早く目覚めて欲しい。

◆鳥越俊太郎氏が大差で落選・なぜ!――権力の不当攻撃?選対・司令塔の不統一?       鳥越さんが大敗したのはなぜだろう?都民が既成政党やアベ政権や組織による現在の社会秩序、支配構造に反抗したのだろうか? 多くの資本主義国で生じている反体制的な過激な言動への期待なのだろうか? 日本におけるトランプ現象か? それにしてもメディアの表層的な報道によって多くの都民が流されたのだろうか? マスコミが報道した有力な三候補の「都民生活の現状とその改善策」具体策に大きな違いは感じられなかった。都知事選の開始直後の報道は小池と鳥越が競り合っている、というものであった。                *しかし、「文春」と「新潮」が鳥越氏の十数年前の女子大生問題疑惑と称して書き立てた以降、流れが大きく変わってしまった。裏で誰が大金使って謀略を講じたのか!明らかに極めて悪質な選挙妨害である。権力はその基盤を壊すような政敵はあらゆる謀略を駆使して政治生命を断つ。今回もその背景はどす黒いものかもしれない。「文春」や「新潮」は「どす黒い背景」からの大金で動いたのだろう。                          *今回の都知事選で鳥越氏が掲げた公約はこれからの日本の進路を左右するものだった。都政ではあるが、鳥越氏が立候補した戦略的意義は、”東京都政を都民の手に取り戻し、東京から日本の(アベ)政治を変える”というもので、自公政権を震撼させたろう。舌戦が進むにつれ鳥越氏の政策が鮮明になる。”脱原発(東京から250キロ圏の原発停止・廃炉へ)、安保法制廃止、憲法改悪反対、東京に非核都市宣言を制定する等を明らかにした”。            *これこそ小池、増田両候補と決定的な相違点だ。こうした政策判断は今後の都民生活において極めて重大な視点だ。せっかくの都知事選で、これらの問題点を候補者間で論じられないのは選挙制度の欠陥だ!                                *尚、鳥越氏が民進、共産、生活、社民など野党統一候補として共闘出来たにもかかわらず、支持の輪が広がらなかったことについて各党は真剣に総括しなければならない。鳥越陣営としての司令塔からの戦略戦術に誤りがあったのか共闘体制に問題があったのか掘り下げが必要だ。

◆千代の富士逝去-―惜しい人を亡くす。

 

 


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