また、雪降る季節となりました。
(何でも11月初旬にも、ちょっと降ったそうですが)
三谷幸喜さんの「ギャラクシー街道」を見て愕然としてから、はや1年。
映画のあまりの酷さに、次年度から始まる「大河ドラマ・真田丸」は大丈夫かとやきもきしたものです。
しかし、結果はうれしい方に外れ、もう毎週が待ちきれないくらいの大ヒット!!
そうこうしてるうちに、もう「大阪の陣」に突入しちゃったから、終わるのが寂しいです。
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さて、小生がいわゆる真田物と初めて出会ったのが、今から30年前の1985年の春に、草刈正雄主演の「真田太平記」が放送された時。
当時、NHKでは日曜日の「大河ドラマ」とは別に水曜日の「新大型時代劇」という枠があって、これがまた大河に勝るとも劣らないくらい滅茶苦茶傑作ドラマぞろいでした。前年(1984年)の役所広司主演の「宮本武蔵」なんて、これを超える「武蔵もの」は映画でもドラマでもまず無い位の傑作で、翌年(1986年)の中村吉右衛門主演の「武蔵坊弁慶」もしかり。昔はよかった・・・
で、話はそれましたが、そのドラマ放送後に新潮文庫で、なけなしのお小遣いで原作の池波正太郎先生の「真田太平記」全12巻買って貪るように読んだものです。父・昌幸は「草の者」(まぁ、忍者です)からの圧倒的なデータを駆使し、知略をもって情報戦を制してく辺りは痛快です。だから「三谷・真田」みたいにクジで持って決断するって、笑ってしまうくらい自分には新鮮な解釈でした。
所謂「犬伏の別れ」もこんなに違います。(※犬伏の別れ:関ケ原前夜、光成の西軍に付くか、家康の東軍に付くか、父・正幸、兄・信幸、弟・信繁の真田父子3人での犬伏で行われた密談)
誰かが、これアップしてますからご覧ください。
旧「犬伏」(池波・真田)
新「犬伏」(三谷・真田)
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さて、その10年後の1995年の春のことですが、皆さんこの頃、何があったか覚えていますか?
これちゃんと、真田ネタに繋がるんです。
小生は、はっきりその日を覚えています。ちょうど、父と家の田んぼの田植えをしてる最中でした。軽トラに苗を取りに行った時、暇つぶしにかけておいたラジオのスピーカーから「ただ今、警察の機動隊が上一色村のサティアンに突入しましたっ!!」とアナウンサーがやや上ずった調子で叫んだのです。
「オウム真理教事件」がクライマックスを迎えた瞬間でした。
さて、田植え後の夕方、ビールを飲みながらテレビをつけるとNHKも民放も、オカリナの入った鳥籠を手に持つ隊員を先頭に教団サティアンになだれ込む、警察機動隊の映像ばかり。
そして、小生は見たのです!! その隊員たちの中に「真田六文銭」の刻印された部隊たちを。
その「六文銭」は機動隊ヘルメットのしころ(首の後ろを保護する部分)に刻印されており、小生はビールを吹き出すほどに驚いたものです。
「六文銭」とは「六連銭」とも言い、もちろん真田家の家紋なのですが、死んだ人間があの世に行くため、三途の川を渡る際の船頭への渡り賃で、すなわち「死ぬ覚悟は既に出来ている」「死を恐れない」最強の信州武士の不屈の意志が込められているわけです。
幸村はその大阪の陣において、六文銭赤備え隊を率いて家康本陣に突っ込み、徳川本陣は総崩れ。家康も死を覚悟したと言われています。幸村は討死し、その「死を恐れぬ勇気」を天下に示し「真田日本(ひのもと)一の兵(つわもの)」(by島津忠恒)と言わしめ、敵方からも称賛の声があがったほど。
事実、大坂の陣で敵対した伊達政宗の家臣、片倉小十郎に至っては幸村の娘を妻に迎え入れ、家紋まで六文銭に変えたというのですから、かなりの「幸村ファン」といか「真田マニア」と言えましょう。敵ですよ敵。しかも、徳川幕府に睨まれたらお家おとりつぶしになるっていうのに、わざわざA級戦犯の血筋を残そうとするなんて、やっぱ伊達者ですよね。
・・・さて、20年前のオウム事件。
上一色村のオウム真理教団の本拠地(サリン毒ガス製造所)に突入した機動隊員たちは、地元の山梨県警だけではもちろん足らず、関東管区の機動隊員たちが多数投入されたと言われていますが、「六文銭」部隊は言わずとしれた長野県警の機動隊。この最強の信州武士たちの勇気の流れをくむ漢(おとこ)たちが400年の時を超えて現代でも活躍するなんて、感動ものではありませんか。
ちなみに、山梨県警の機動隊たちは、真田家の主君にあたる武田家の家紋「武田菱」が刻印されていました。(真田昌幸は元々武田信玄公に仕えており、「真田丸」も武田家が滅ぶところから始まりますもんね。) 「武田菱」部隊と「六文銭」部隊が協力してこの最悪のテロ集団「オウム真理教」の成敗に乗り込む様は、当時小生にとって衝撃的映像で、今でも強烈に記憶しています。
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さて、大河ドラマ「真田丸」。
いよいよクライマックスの「大阪夏の陣」ですね。
幸村の華々しい「日本一の兵」ぶりが待ち遠しい限りです!!
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