角岸's blog (Kadogishi s' blog)

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有名な海軍の「五省」と菅さんを凌ぐ「延命学の大家」、野田首相について

2012-11-02 19:06:22 | 時事問題
言ってることが、いくら正しくとも、お前にだけは言われたくないってことがあります。
今日は、まさにそのお話です。

さて、やっと国会が始まりましたね。
で、焦点は野田総理が言った「近いうちに解散」とは何時か?という問題。


そもそもこの問題は消費税増税法案を通すため、野党「自民党」「公明党」「法案成立の暁には近いうちに解散し国民の信を問う」と野田総理が約束し法案成立に協力させたのが発端。

で、それから3カ月・・・・・総理には全く解散の意図が無いみたいなんですね。んで、 「いったい何時解散するんだ!!さては騙したな~!!」って野党がイライラしてきたわけなんですね。

で、そしたら野田総理、今度は「(1)特例公債法案の成立」「(2)衆参両院の「1票の格差」是正」「(3)社会保障制度改革国民会議の早期設置」の3条件を飲んだら解散しますよ~って、また別の解散の条件を出してきたわけ。
それのみならず、国会初日には「景気回復」という第4の条件までだす始末。

あの「延命学の大家」と言われた菅直人前首相もビックリの、延命策と言えるでしょう。

初代「延命学の大家」
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「解散より経済対策を優先 先延ばし姿勢鮮明に」
毎日新聞10月31日
http://mainichi.jp/select/news/20121101k0000m010089000c.html

野田佳彦首相と自民党の安倍晋三総裁との初論戦が31日の衆院本会議の代表質問で行われた。安倍氏が年内の衆院解散・総選挙を改めて強く求めたのに対し、首相は「経済状況への対応を含めやり抜くべきをやり抜き、環境整備を行ったうえで判断したい」と述べ、解散より経済対策を優先する考えを表明した。首相はこれまで解散の前提条件として、赤字国債発行に必要な特例公債法案の成立など3点を挙げてきたが、新たに経済対策を加え、解散先延ばしの姿勢をより鮮明にした。野党の反発は必至だ。

 安倍氏「改めて国民の前で聞く。首相は年内に解散する約束を果たす気持ちがあるか。誠実に答えてほしい」

 首相「条件が整えば、きちっと自分の判断をしていきたい。党首会談でもギリギリの線で話をした」

 解散時期の確約を巡り両者の主張はまたしてもかみ合わなかった。

 首相は解散の前提条件としてきた(1)特例公債法案の成立(2)衆参両院の「1票の格差」是正(3)社会保障制度改革国民会議の早期設置--に加え、予備費などを活用した総事業費約7500億円の緊急経済対策と、11月末にまとめる本格的な経済対策の重要性も強調。安倍氏の「一刻も早く信を問うことが最大の経済対策だ」との批判をかわした。

 首相は周辺に「解散時期を明示したら、その瞬間に政権の求心力がなくなる」と語っており、解散の言質を与えない姿勢を貫いた。民主党内から離党者が相次ぐ中、ここで時期を明示しては求心力が保てないのが実情だ。(略)

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自衛隊観艦式

それで、ちょっと前(10月15日)になるんですが、野田首相が海上自衛隊の観艦式に出席して、あの有名な五省を読み上げたっていうからビックリ。

で、その五省とはコレ。


旧帝国海軍の海軍兵学校(江田島)で用いられた五つの訓戒であり、現在の海上自衛隊にも受け継がれています。
現代でも充分通用する人間育成の訓戒であり、数多くの会社の社訓(海外でも)にも採用されているほど。

んで、この五省を野田総理が引用したことに様々な反応が・・・ってか「お前にだけは言われたくない」って反応です。

まずはこのひと

自民党 髙村副総裁(10月23日)
「野田総理に一言申し上げたいことは、「至誠に悖るなかりしか」「言行に恥ずるなかりしか」といった難しいことではなく、ただ一言、嘘はいけませんよ。こういうことだと思う。

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次は政治評論家板垣 英憲さん(10月22日)

(略)野田佳彦首相が、支持率のデッドライン「30%」を割り、とっくに「死に体」であるにもかかわらず、政権に恋々として、しがみついている姿が、はっきりと表れている。だからこそ、過半数が「年内解散」を求めているのである。

野田佳彦首相は10月14日、海上自衛隊の観艦式に、3自衛隊の最高指揮官として臨み、訓示した。だが、このなかで、「五省」を引用していたのは、噴飯ものだった
(略)
野田佳彦首相は、マニフェスト違反を犯して消費税増税法を強行成立させて、国民の信を裏切り、自民党、公明党に「近いうち」解散・総選挙を口約束していながら、2か月以上も放置して、自民党の石破茂幹事長から「恥を知れ」と罵倒されている。

いまこそ、国民有権者は、この「五省」の問いかけを野田佳彦首相の胸に突き付けようではないか。


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で、次は人気ブログから(10月20日)
産経新聞政治部記者 阿比留瑠比 さん

「延命学の大家」と呼ばれた菅直人前首相が、辞任の条件としてあれこれやりたいことを列挙し、「それに一定のめどがついたら」と言っていたのを思い出しました。まあ、野田佳彦首相も、同じような種類の人間だったということですね。著書で「自衛官のせがれ」であることを強調し、自衛隊観艦式で旧海軍兵学校の「五省」を読み上げた野田氏は、はからずも自衛隊の最高指揮官たる資格がないことを自ら露呈してしまいました。
野田氏には、直接「至誠に悖るなかりしか」「言行に恥ずるなかりしか」と言ってやりたいもはや実質的に輿石政権ではあるとはいえ、プライドも何もなく、ただただ自分と民主党所属議員を少しでも長く生き延びさせることしか考えていません。これは一国のリーダーにふさわしくなく、せいぜい、働かない組合員の身分・地位の保全を最優先する官公労の長のあり方でしょう。

実質的な輿石政権?

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最も辛辣なのが今月「正論」12月号の写真家宮嶋茂樹さん
「不肖・宮嶋の現場」から引用
(観艦式において)このドジョウ首相、誰の入れ知恵か帝国海軍伝来の「五省」を持ち出し、恥知らずにも訓辞で読み上げたのである。
 (略)山本五十六も山口多聞も毎晩そらんじた〝五つの反省〟の第一番目は、「至誠に悖(もと)るなかりしか」である。
 それ、自衛隊員やのうて、オンドレに言え。東日本大震災で献身的な作業を続けた自衛隊員に失礼や。
 そして、第二番目は「言行に恥ずるなかりしか」である。
 それ、自衛隊員やのうて、民主党のセンセイ方に言え。
 ほかにもドジョウは選挙が近いせいか「日本に自衛隊があることを誇りに思う」と持ち上げとったが、それなら何で自衛隊の予算と人員を削減すんの?その前にマニフェストでこいたオンドレらの議席を削り、議員歳費を削るべきじゃないの?「近いうちに」はどこ行ったの?

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繰り返しますが、みなさんおっしゃりたいことは「お前にだけは言われたくない」ってことでしょう。

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小生思うに、実質的な影の宰相と噂される輿石幹事長が、8月の消費増税法案成立時に下記のような発言をしていることを考えれば、最初から「近いうちに解散」なんて全く考えていなかったってことでしょう。
当時の、自民党谷垣総裁はまんまと一杯くわされたと見るべきでしょう。嘘つきどもに。


しかし、「言行に恥ずるなかりしか」・・・・・・イタイ話ですな~、総理。言わなきよかったのに。




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