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角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

「RAILWAYS愛を伝えられない大人たちへ」

2012-01-18 13:22:07 | 映画
東京滞在中、平日の夕方、ちょっと時間があったので、東劇へ行ってきました。
ここは、言わずと知れた「松竹」の本社、東京劇場の略称です。


目的は13日に終了する「RAILWAYS愛を伝えられない大人たちへ」


有楽町駅を降りて銀座方面へてくてく歩くこと10分弱。東劇のビルが見えてきました。
ロビーに入ると割と年配のお客さんたちが上映を待っています。
そして、いよいよ上映・・・・・・

ストーリー
鉄道運転士の滝島徹(三浦友和)は59歳。入社して42年、35年間を無事故無違反で勤め上げ、あと1カ月で定年を迎える。一人娘の出産後は専業主婦として夫を支えてきた妻の佐和子(余貴美子)は55歳。徹の定年退職を1カ月後に控えたある日、佐和子は看護師の仕事を再開すると宣言するが、徹は妻の申し出を理解しようとせず、二人は口論に……。


主役の三浦パパは定年退職後、妻を旅行にでも連れて行き、今までの労苦をねぎらいたいと考えているのですが、当の妻の方は、それを機会に専業主婦から解放され、バリバリ働きたいと望んでいるわけです。
夫にはそれがさっぱりわからない
この物語は、徹底してこの旦那の目線で描かれていくところがポイントです。
つまり、「何故、妻がそんなに働きたいのか?」という謎を解くミステリーでもあるんです。

劇中、電車の運転手に憧れて入社した新人運転手に対し三浦パパは「お前は運転士に向いていない!俺たちは乗客の命を預かっているんだ!」と叱るシーンがあります。

40年間無事故無違反の業績を持つ、この真面目な堅物の運転士は、職業人としてのプロの誇りからか妻に対しても「労働とはそんな(妻が考えているほど)甘いものじゃない」と思っているわけです。

しかし、妻は家を出、離婚届まで置いていく始末。



こっから、ちょっとネタバレなんですが・・・
ある日、三浦が乗せた乗客に、妻の患者がいて、雷により電車が立ち往生する事件が起きます。
その時、妻は崖を越えて来て、それこそ命がけで患者を守ろうとします。

妻と患者を収容した救急車が立ち去る時、主役は雨の中、思わず敬礼してしまうんですね、妻に対し。ここで、夫はやっと妻の働きぬくことの覚悟を知るんです。そして、自分と同じく乗客(患者)の命を守るという妻のプロフェッショナリズムに感服してしまうわけです。



さて、ここからいよいよラストシーンなのですが、もうこの胸を押されるような感動はどうでしょう。

詳しくは書きませんが、この映画はCGもなければ(実際はちょっとあり)、派手な演出もありません
しかし、ご覧になっていただければわかりますが、この小林弘利とブラジリィー・アン・山田の見事な脚本はどうでしょう。そして、この役者たちの名演技のアンサンブル。特に主役の三浦パパの無口な不器用な男ぶりは平成の高倉健といえるでしょう。
さらにスローなカメラワークのわざととしか思えない地味すぎる蔵方政俊監督の演出。いや実際この抑えた文体がわざとらしいお涙ちょうだいものにならず、格調高い作品になっていると思います。これが初メガホンだそうです。
映画ってつくづく、脚本と役者と演出ですよね。DVDでたら必見ですよ!

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こっちは年前に観たのですが、
ちなみに、同じ邦画の大作「山本五十六」はもう何と言ったらいいか。
自分的にははっきり言って駄作だと思います。
開戦前夜から本人が亡くなるまでをただ無機質に描いただけで、この長官ををある程度知っている人なら、「そのままやん」と思うはずです。
「感動する映画では無く、考えさせる映画」と評価する評論家の先生もいますが、映画はあくまでエンターテイメントな訳ですから、考えるなら関連する著作を読めば良いだけです。伊藤正徳著「連合艦隊の最後」なんかが最適かと。

一方的にけなすのもあれなんで、良かったところ3点。
1.役所広司の役作り。さすがというべきですね。見事なだけにもったいないです。
2.開戦原因を軍部が主導したというよりも、世論をあおったマスコミの主因である点を描いたこと。
3.南雲中将が泣きながら茶漬けを食べるシーン。これうまかったです。

ところで、ちょっと話はそれますが、「山本五十六凡将論」というのが昔からあって、つまり山本長官はあまり戦上手ではなく、むしろ下手くそだという意見です。この映画でも、戦闘中も将棋をさしたがったり、甘いもの食べたがったりとしますが、長官の大人物ぶりを紹介する演出なのでしょうが、自分にはちょっと「無能な凡将」に見えました。

さて、蛇足ですが、これ系の映画で最もおススメなのが連合艦隊」(昭和56年・東宝)です。小生が小学6年生の時、今は無き八戸東宝で観ました。こっちは戦闘シーン等CGの無い時代ですからイマイチですが、しかし戦争に翻弄される当時の人間をしっかり描いていて感動します。
しかし、山口多門中将を安部寛が演じるとは思わなかったなぁ。

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ついでなのでミッションインポッシブル/ゴースト・プロトコルですが、さすがのハリウッド大作というべきですね。
この映画を、観るとこういう大作アクションもまだまだ3Gに頼らなくとも、企画と演出で見せられることを証明しています。トム・クルーズも見事です。この人何歳さなるんだべ?
ともかく、これはお金払っても損はないですね。

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本当は一番観たかったのがロマン・ポランスキーの「ゴーストライター」なのですが、見のがしました。
DVDでるの待つしかないです。