Great Big Yes!!

引っ越ししました。
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The Hormones / Where Old Ghosts Meet

2006年12月11日 | 今日の一枚。(旧版)
 世の中にはどんなに素晴らしい作品を作ってもほとんど知られることの無いまま消えて行くアーティストなりバンドが山のようにいるわけで、それは何も音楽に限った話ではありません。どんなにズバ抜けた才能を持っていても、その時の運や周りの環境に左右されます。逆に言えば、そこそこの実力であっても運や人脈があれば成功できるわけです。悲しいことではありますが現実はとてつもなく厳しい。。

 今回紹介するThe Hormones。そのフロントマンであるMarc Carrollは、僕が才能と評価が最も一致していないアーティストだと思う1人です。"知る人ぞ知る" という言葉をよく耳にしますし僕もよく使ったりしますが、要は "知られていない" ということの裏返しであって、The Hormones及びMarc Carrollも事あるごとにそんな言葉が使用されています。
 「じゃあアルバムの内容は?」と聞かれれば「最高!」と答えるしかないのも事実。'98年にリリースされたこの「Where Old Ghosts Meet」。まず英国的センス抜群のジャケットが名盤の可能性を秘めてます。内容はと言えば、何度も言うように最高です。哀愁的なメロディーとそれを何倍にも効果的に聴かせるMarc Carroll自身のボーカルは完璧。さらに巧みなコーラスワークが楽曲に彩りを添えます。個人的には5曲目「Mr.Wilson」がお気に入りなわけですが、1曲目から最後の12曲目まで全てが理想的です。。

 '02年には日本のExcellent Recordsからボーナストラックを大量に追加した、いわゆるExcellent盤というものがリリースされました。しかしすぐに廃盤になりオリジナル盤共々ちょっとした中古屋なら結構な値段で取引されていました。しかしそれも元々の生産枚数が少なかったのか今ではほとんど見ることはありません。それも "知る人ぞ知る" 名盤というレッテルを貼られている原因かも知れませんね。。
 幸運なことに、先日、知り合いの方からこのExcellent盤とは違った形ではありますが、デモ音源やMix違い、未発表曲 (後にソロアルバムに収録) が収録された音源を聴く機会を頂きました。長年Marc Carrollのサポートをされている方で、その愛情と情熱はホントにスゴい!素晴らしい!としか言いようがありません。今回聴かせていただいた音源もMarc Carroll本人の許可をもらってのモノで、ブートであってブートでない公式ブート集みたいなものでした。
 コレがスゴい。デモの段階でほぼ出来上がってる曲もあれば全く違う曲もあり、Mix違いに至っては「こっちで良いんじゃないの?」と思うものが多数。っていうか、Mix違いだけでもう1枚アルバム出来るよね?って言うくらいに完成度は高い。そんな音源が延々続きます。如何に1枚のアルバムを作るのに試行錯誤を繰り返したのかが手に取るように分かる、そして最後の最後に完成させた珠玉の12曲がこのオリジナルアルバム「Where Old Ghosts Meet」に収録されている・・・名盤と呼ばれるのも当然か。。

 どんなレビューを読むよりもまずは聴いてもらうのが一番なのは百も承知ですが、残念ながらThe Hormonesに関しては廃盤であることと1枚しかアルバムを残していないために試聴出来るサイトがありません。そのかわりMarc CarrollはThe Hormones解散後もソロとして活動しておりアルバムもリリースしてます。'02年には来日もしており、来年にはニューアルバムがリリースされるとの噂もチラホラと。Marc CarrollのMySpaceにてソロ時代の曲が数曲試聴出来ます。その中でも「Crashpad Number」は名曲中の名曲。。

 試聴なんてたった3分程です。その3分を試聴のために使ってみませんか?

Official HP:Marc Carroll.com
MySpace:Marc Carroll MySpace

12/3~12/9のiPod。

2006年12月10日 | プレイリスト。(休止中)
○Bleu / Redhead
○Mike Viola & The Candy Butchers / Falling Into Place
○Fountains Of Wayne / Fountains Of Wayne

 BleuはもちろんL.E.O.つながりで久々に引っ張り出しました。発売当時、Andy Sturmer参加という謳い文句に惹き付けられて買ったんですが、どっぷりハマった覚えがあります。プロデューサーがJohn Fieldsということで、この頃から今のL.E.O.につながる人脈が形成されていたようです。。
 一応1stアルバムかな?Candy ButchersのMike Violaですが、この頃からエエ声してます。この人のポップセンスはご承知の通りですね。それに加えてMixがBob Clearmountain、ゲストにGarth Hudson (The Band) ですから!それにしてもGarth Hudsonは最近もThe Lemonheadsの新作に参加してたりと超ベテランの割に若いバンドとの交流が盛んなようで。常に新しい物を求めるという姿勢に感服です。。
 明日ですよ。Fountains Of Wayneの東京一夜限りの単独ライブ。悔しいのでアルバムを聴いてやりました。来年2月に発売と噂の新作、4月に延期された模様。詳細はコチラ。。

BGM : Francis Macdonald / Exclusive CD - Japan Nov 2006

妄想フェス。

2006年12月08日 | ひとり言。
 Melodyさんのblogから「サマソニのサブステージを妄想しよう!」という妄想フェス・バトンが発生しました。というか勝手に発生させました。笑 Melodyさんはルーツ・ロック系に限定しての構成でしたので、ここではパワーポップ系を中心に考えてみました。

<1日目>
10:00 Wndermints
11:30 Splitsville
13:00 Redd Kross
14:30 Sloan
16:00 Brendan Benson
17:30 Matthew Sweet with Velvet Crush
19:00 Fountains Of Wayne
20:30 Jellyfish

<2日目>
10:00 Teenage Fanclub
11:30 Cosmic Rough Riders with Daniel Wylie
13:00 Del Amitri
14:30 Cotton Mather
16:00 The Hormones
17:30 Captain Soul
19:00 The Grays
20:30 Big Star

 妄想だからこそ出来るこのメンツ。JellyfishやCotton Mather、The Hormones、Captain Soul、The Graysなどの有り得ない再結成組、Teenage Fanclubが朝の10時からという暴挙。。普通はBig Starの前だと思われますが、朝一で「Bandwagonesque」全曲演奏ライブからの1曲目「The Concept」が聴きたい!それだけのために無理を言ってお願いする予定。Captain Soulの「T-Shirt69」は夏の日の夕暮れによく似合うので17:30から。。
 以上のように考え出したらキリがないです。まだまだ観たいアーティストは山のようにいるのに。。この記事を見た方の中で、他に何か良い妄想があればぜひ勝手にやっちゃって下さい。ネオアコ系を誰かお願いします!考えるの楽しいですよ。笑

BGM : L.E.O. / Alpacas Orgling

11/26~12/2のiPod。

2006年12月02日 | プレイリスト。(休止中)
○Karl Larsson / Pale As Milk
○The Hang Ups / Second Story
○Cloud Eleven / Cloud Eleven

 今年もあと1ヶ月。外はすっかり冬モード。。
 去年のこの時期にリリースされ、寒い季節にもしっくり来るKarl Larssonのアルバム「Pale As Milk」。冬に合う曲ってどこか温かい雰囲気がして好きです。コレもそんな中の1枚。。続いてThe Hang Upsの「Second Story」。Karl Larssonからこのアルバムへの流れ、なかなか絶妙です。。最後にCloud Eleven。「Matthew Sweet、Velvet Crush、Teenage Fanclub好き必聴!」の謳い文句にどっぷり乗る形でその昔に購入したのを思い出しました。そんな音です。やっぱ良いです。。

BGM : Myracle Brah / Treblemaker