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いわゆる世間一般で言われているところの "名盤" って意外と聴く回数が少なかったりします。ちゃんとした理由はよく分かりませんが、おそらくそういった "名盤" って自分で見つけ出したものじゃなく、人から教えてもらって名盤だと知り、その上で購入し聴くからだと思います。もちろん誰もが認めるアルバムなので悪い訳ではないですが、"思い入れ" という点においては自分で "発見" したアルバムより劣ってしまうというのも事実。。
Matthew Sweetといえば「Girlfriend」であり「100%Fun」であると思います。異論は全くありません。でも個人的に聴いた回数や思い入れで言えば、今回紹介する「In Reverse」が上回ってたりします。おそらく発売当時、リアルタイムで初めて聴いたMatthew Sweetのアルバムだったからだと思うんです。他にも、例えばTeenage Fanclubなんかも普通は「Bandwagonesque」か「Grand Prix」かと思いますが(もちろん名盤ということに異論はありません)個人的には「Songs From Northern Britain」だったりします。そういうのってありませんか?僕は結構あるんです。。笑
僕が音楽にのめり込むようになった当時の90年代末、後にパワーポップの名盤と呼ばれる類のアルバムはすでに何年も前に出尽くされており、むしろパワーポップ自体が下火になりつつある頃でした。全てが後追いにならざるを得ない時期に知った、そのジャンルを築き上げた人によるニューアルバム発売のニュース。その数ヶ月前には盟友Velvet Crushのアルバム「Free Expression」にプロデューサーとして参加して健在振りを見せており、何の前触れもなかった訳じゃなかったんですが、やっぱり正式にアルバムリリースのアナウンスがされた時はうれしかった。。
そして届けられたMatthew Sweetからのアルバム。まだ音楽にのめり込んで間もない青年には冒頭3曲+4曲目 "Faith In You" に至る曲の流れは刺激的過ぎて、Phil Spectorを意識したサウンドプロダクションは圧倒的過ぎた。「なんでドラマーが2人もおるのにパーカッションも2人おる?なんならベースも2人おるしギターに至っては何人おるねん!」なんてことを思いながら、よくわからんままに、それでも「なんかスゴい」ということだけはヒシヒシと感じていました。当時も今も中盤の "What Matters" ~ "Write Your Own Song" の流れで震え、次の "Worse To Live" のハーモニーで涙しそうになります。。
シンプルなロックはシンプルなギターサウンドで、壮大なバラードはコレでもかというほどのウォール・オブ・サウンドで。明確なヴィジョンで鳴らされるサウンドをサポートすべく集められたメンバーは一流ばかりで、Ric Menck & Paul Chastain、Greg Leisz、Fred Maher、Carol Kaye、Jim Keltner、Jim Scott、Bob Ludwigなどなど挙げ出したらキリがないほど。もちろん参加メンバーが一流だなんて後から知った訳ですが、そんな凄腕の人たちが一同に介し練り上げられたサウンドは何も知らなかった音楽初心者を圧倒するだけの説得力に満ち溢れていました。ちなみにそのサウンドを体感するならヘッドフォンで聴くのが一番です。。
少し話は逸れますが、実は当時何よりも驚いたのは、このアルバムがエイ○ックスからリリースされたということでした。当時はもうTK全盛時代。そんなレコード会社がMatthew Sweetをリリースするなんて・・・。その後の'03年「キミがスキライフ」と'04年「Living Things」なんかもそこからリリースされたので、よっぽどエイ○ックスの中にMatthew Sweetが好きな人が居たんでしょうか。。
さて、Susanna Hoffsとのカバーアルバムが昨年あったにせよ、オリジナルは'04年「Living Things」以来、3年以上音沙汰無し。彼のMySpaceでは随分前から "Rock Bottom" と名付けられたニューアルバムのダイジェスト的音源が聴けるようになっていますが、ここは気長に待つしかなさそうですね。。
■Matthew Sweetリンク集■
Matthew Sweet MySpace:4曲試聴可能。新作のダイジェスト版が聴けます。
Sid 'n' Susie MySpace:Susanna Hoffsとのカバーユニット。4曲試聴可能。
Matthew Sweetといえば「Girlfriend」であり「100%Fun」であると思います。異論は全くありません。でも個人的に聴いた回数や思い入れで言えば、今回紹介する「In Reverse」が上回ってたりします。おそらく発売当時、リアルタイムで初めて聴いたMatthew Sweetのアルバムだったからだと思うんです。他にも、例えばTeenage Fanclubなんかも普通は「Bandwagonesque」か「Grand Prix」かと思いますが(もちろん名盤ということに異論はありません)個人的には「Songs From Northern Britain」だったりします。そういうのってありませんか?僕は結構あるんです。。笑
僕が音楽にのめり込むようになった当時の90年代末、後にパワーポップの名盤と呼ばれる類のアルバムはすでに何年も前に出尽くされており、むしろパワーポップ自体が下火になりつつある頃でした。全てが後追いにならざるを得ない時期に知った、そのジャンルを築き上げた人によるニューアルバム発売のニュース。その数ヶ月前には盟友Velvet Crushのアルバム「Free Expression」にプロデューサーとして参加して健在振りを見せており、何の前触れもなかった訳じゃなかったんですが、やっぱり正式にアルバムリリースのアナウンスがされた時はうれしかった。。
そして届けられたMatthew Sweetからのアルバム。まだ音楽にのめり込んで間もない青年には冒頭3曲+4曲目 "Faith In You" に至る曲の流れは刺激的過ぎて、Phil Spectorを意識したサウンドプロダクションは圧倒的過ぎた。「なんでドラマーが2人もおるのにパーカッションも2人おる?なんならベースも2人おるしギターに至っては何人おるねん!」なんてことを思いながら、よくわからんままに、それでも「なんかスゴい」ということだけはヒシヒシと感じていました。当時も今も中盤の "What Matters" ~ "Write Your Own Song" の流れで震え、次の "Worse To Live" のハーモニーで涙しそうになります。。
シンプルなロックはシンプルなギターサウンドで、壮大なバラードはコレでもかというほどのウォール・オブ・サウンドで。明確なヴィジョンで鳴らされるサウンドをサポートすべく集められたメンバーは一流ばかりで、Ric Menck & Paul Chastain、Greg Leisz、Fred Maher、Carol Kaye、Jim Keltner、Jim Scott、Bob Ludwigなどなど挙げ出したらキリがないほど。もちろん参加メンバーが一流だなんて後から知った訳ですが、そんな凄腕の人たちが一同に介し練り上げられたサウンドは何も知らなかった音楽初心者を圧倒するだけの説得力に満ち溢れていました。ちなみにそのサウンドを体感するならヘッドフォンで聴くのが一番です。。
少し話は逸れますが、実は当時何よりも驚いたのは、このアルバムがエイ○ックスからリリースされたということでした。当時はもうTK全盛時代。そんなレコード会社がMatthew Sweetをリリースするなんて・・・。その後の'03年「キミがスキライフ」と'04年「Living Things」なんかもそこからリリースされたので、よっぽどエイ○ックスの中にMatthew Sweetが好きな人が居たんでしょうか。。
さて、Susanna Hoffsとのカバーアルバムが昨年あったにせよ、オリジナルは'04年「Living Things」以来、3年以上音沙汰無し。彼のMySpaceでは随分前から "Rock Bottom" と名付けられたニューアルバムのダイジェスト的音源が聴けるようになっていますが、ここは気長に待つしかなさそうですね。。
■Matthew Sweetリンク集■
Matthew Sweet MySpace:4曲試聴可能。新作のダイジェスト版が聴けます。
Sid 'n' Susie MySpace:Susanna Hoffsとのカバーユニット。4曲試聴可能。
本当に異論/文句なしの内容でしたよ。
あと『ウォール オブ サウンド』が、
多重録音のコトではなくて、
『同じ楽器を複数台同時に鳴らしてユニゾンで録るテクニック』
てのも重要ですねッ!。
いわゆるダブルトラックというやつ??いくらユニゾンでもそれぞれ違う人が鳴らすから若干のズレが生じる訳ですが、それがこのサウンドのキモかと・・・
この効果を発見したフィル・スペクターはやっぱりスゴいと改めて思いました!
数で音圧を求めて、なおかつ彼のゴールドスタースタジオは天井が低いらしくて、
結果…エコーがかかったようなバワフルな音が録れたらしいですね。
そのウォール オブ サウンドのちゃんとした正体を理解してたマシューはさすがですよ!。