Produced by Mark Weinberg, Matt Nathanson, etc.
Mixed by Mark Endert
Mastered by Ted Jensen
随分と印象が変わりました。今まではアメリカのルーツミュージックに根ざした比較的ストレートなポップロックを聴かせてくれるアーティストだという認識でいましたが、今作ではアレンジの幅をかなり広げており、またそれによって楽曲のバラエティにも富んだ意欲的な作品に仕上がっています。。
その違いは1曲目から顕著に表れてますね。一瞬George Michaelの "Faith" と間違いそうなイントロですが、アコギのカッティングやホーン等を活かした軽快なリズムでグッと迫ってきます。むしろその時代を意識したんじゃないかと思えるほど。また最近のアーティストでいえばHowie Day辺りにも似た雰囲気を持っています。。
そういった今までとは違う作風の曲がある中、合間に挟まれるアコースティックなバーラードでは過去の作品と同様、しっかりと彼の伸びやかな歌声を堪能できます。基本となる歌心は健在です。。
モノクロのジャケットの印象やVanguard Recordsからのリリースということもあり、過去の作品と同じような路線で来るのかなと思っていたら完全に不意打ちをくらってしまいました。聴き始めは若干戸惑いましたが、こういった今までのスタイルとは違った作品を出したことによって幅を広げたMatt Nathansonが今後どういった展開を見せてくれるのか?とても楽しみです。。
Matt Nathanson - Faster
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