before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

インドの恋愛

2008-11-24 02:42:16 | インド 生活
最近気になったニュース

(1)「日本で男性用ブラ発売」
    日本は一体 どーなっちゃったのかね。。。

(2)「異教徒と異文化間の相互理解を目標とした、宗派を超えた国連の会議でのブッシュの一言」
 
   “All people should be free to worship as they see fit. ”
   
    ・・・・お前が言うな。

(3)「インドの少年、身分の違う少女にラブレターを送ったことが原因で殺害される」
    記事の出所はロイター通信なので、興味のある方は ロイター通信WebsiteIndian boy thrown under train for writing love lettrをご覧下さい。

インド国内の事件とはいえ、私のいるチェンナイ(タミルナードゥ州)と パトナ(ビハール州)は直線距離でも1600kmも離れています。
しかし、現在大学で私が受け持っている生徒の多くがビハール州出身。
距離的には遠い場所の話だが、とても身近に感じてしまう話だ。

15歳の少年が、自分の属するカーストより、ちょっとだけ低いカーストに属する少女にラブレターを送ったことが原因で、少女の住む村の男どもに捉えられ 頭をそられ 電車の下敷きにされて殺されてしまったという事件。

ショッキング。
信じられない。

でも ここでは現実に起った話。 

ロイター通信の記事には 「北インドの片田舎では、家族の名誉を守るために、家族の一員が人を殺めることは まれではない」と書いてある。

日本人にとっては「ラブレターを書いただけじゃん?!」と思うことでも、
ここでは カーストの関係で、「家族の名誉を傷つける行為」になり得る。
15歳の少年の抱いた恋心が、その対象によっては「侮辱」と捉えられてしまい、
このような悲しい事件すらもたらしてしまう。

法律上では、カーストの差別はなくなったとされているけど、
やはりまだまだ残っている。
でも この少年は、すごいなと思う。カーストが違う少女にラブレターを渡すという勇気ある行動にでた。 やっぱ 愛の力はすごい。 

日本は幸せだね。
自分が好きになった人に 告白できる自由があるのですから。
自分が選んだ人と 結婚できるのですから。

インドでは お見合い結婚が主流なのは有名な話。
子供の結婚相手を見つけるのが 親の最大義務だとか。
でも、親の決めた相手と結婚するとはいえ、やっぱり人間だから誰かに恋をすることはあると思うんだけど、その辺の事情はよくわからん。
同僚のインド人女性教師にも、なんかそんなこと興味本位で聞けないし。

でも 都会に行くと、未婚の男女と思われるカップルが、堂々と手をつなぎ仲むつまじくデートしている様子を見かける。

トンガでは 異性と二人っきりでデート、公の場で異性と手をつなぐ、等はタブー中のタブーだったので ちょっと衝撃だった。

んでもって、大学の思春期ボーイズと吉永さゆりちゃんズの関係を見ても、
お互い男女を意識しまくってて 非常に微笑ましいし(日本の小学生みたい) 絶対クラスの中で恋愛感情は生まれている気がする。
それでも 将来は 親の決めた人と結婚するんだろうな。

でも、 お見合い結婚の割には、インドの新婚さん達は むちゃくちゃラブラブだ。手を握り合い、見つめあい、微笑みあってる。
そんな初々しい姿を見ると、お見合い結婚も悪くないね~ と思えてくる。

それにしても、
自分の生徒を見ていると、恋愛に初なこの子達が、どうかいい恋愛をして、いい結婚をしてほしいな と思ってしまう。
今回の事件のような悲劇が 絶対に起きないで欲しいと切に願う。