before dawn

青年海外協力隊でトンガにて活動、インドの大学で教壇に立つなどしていましたが今は母国で働いています。笑うことが一番大事。

2階なのに床上浸水事件

2008-11-11 03:29:10 | インド 生活
はい、盗撮事件に引き続き事件シリーズ。

はい。 私の部屋は、2階なのに床上浸水するという斬新な造りになっています。

この造りのすごいところは、1階が床上浸水していないのに、
また2階の私の部屋以外は床上浸水していないのに、
私の部屋だけ浸水するというこれまでにない新しい造りの家なのです。

トンガで床上浸水を経験済み(当時の床上浸水の様子 サイクロン!! サイクロン2 サイクロン3 )の私ですが、さすがに今の住まいは2階なので床上浸水はないだろー!と安心して暮らしておりました。

しかし 事件は 朝 起こりました。
大学に行く準備をし、あと20分で家をでようという時、突然 大雨が降り出しました。
台風のような雨です。

「げーっ こんな雨の中、外でバス待つのやだなー」と思いつつ
身支度をし、椅子に座って 鏡を見ながら ピアスをつけていました。
手が滑り、ピアスをうっかり床に落としてしまい、「よっこいしょ」と床に手を伸ばした時、、、、、、
私は見てしまいました。

部屋のドアの下から 水が流れ込んできている。。。。

アヨヨー なーぜー

ドアを開けてみると、屋上から廊下の階段をつたって 大量の水が私の部屋に流れ込んでいること判明!!

どうやら 短期間に大量の雨が降ったため 屋上の排水溝がつまって、あふれ出し 私の部屋に流れ込んできていたらしい。


↑ 雨が止んで 水の勢いもひと段落した時に撮ったもの。
  屋上に続く階段。私の部屋は写真のすぐ左側。
  一番水量が多かった時に撮らなかったことが非常に悔やまれる。大後悔時代。
  でも一番水量が多かった時は 大パニックだったので 余裕なし。
  パニックになって、何故かバケツで階段の上から流れてくる雨水を受け止めようとした残骸が写ってますね。




人間というものは、弱い生き物です。

突然のアクシデントに直面したとき、思考能力がストップします。

とりあえず、ドアを閉め、呆然。

その間も、ドアの下の隙間から、大量の水が入り込む。

考える・・・

考える・・・

もし、このまま 雨が止まなかった場合、どうなる?

考える・・・

考える・・・

考えた結果、とりあえず 電気製品(ノートパソコン、充電器 等)を高い位置に置く。
感電するかもしれないから、コンセント類は全部OFFにする。

はっ!! 同じ2階の廊下を挟んだ部屋に住んでいる同僚にも伝えなくては!!
きっと 同じ被害がでているの筈!!

「みなさああああああああああああん!!! 大変ですーーーーーーー!!!」
と、大声で、同僚の部屋に入り込む。

入り込む!!

床を見る!

水、全然入ってきてない!!

水、一滴も入ってきてない!!

どうやら 私の部屋以外の部屋は ドアの下に段があって少し高くなってきているので 水は一滴も入ってきていなかった。


↑同僚の方が撮った画像。コメントつき!

「大変です!!」と大声を張り上げたものの、 大変だったのは わたくし一人のみだった。
同僚の人は 普通に優雅に朝食を食べていた。 アーメン。

私があまりに大声で叫んだため、下の階に住んでいる大家のお手伝いおじちゃん(この前花火やった人)が ダッシュで駆けつけてくれて、私の部屋の惨事を見て、屋上に上り、排水溝のつまりを直し、その後私の部屋の水を一緒に掃きだしてくれた。

水は結局 私の足のくるぶしの上の高さまでになっていた。


↑8割がた水を掃きだした後。おじちゃんの足が左に写ってますねー
 あー しかし一番水量の多かった時に撮らなかったことが 本気で悔やまれるぞ。バカーん!

おじちゃんと私の二人で せっせと水をかき出していると、自然と一体感が生まれ、前よりももっとおじちゃんと仲良くなれた。

おじちゃんは57歳のため、そのうち腰が痛くなり、まさに「アヨヨー」だったが、
「マダム、私がやるから 大丈夫。マダムは休んでいてください」とおじちゃんに言われるたびに、
あたしゃ インド人の優しさに感動させられ 床上浸水のおかげで またインド人の良さを発見した。

しかも 床上浸水のおかげで、部屋が綺麗になった。 ゴミが全部流れた。

この事件、たった20分の間に起きた事件です。
水を大方履きだし、そのまま学校にバスで向かいました。

その日は 一日中、雨が降り出すたびに、私の部屋に水が流れ込んできているのでは!? と心配でならなかったが、内心

「おいしいな・・・」 と 思ってしまう28歳の年末。