取り立てて目くじら立てるほどのことではないのかもしれないが、気になるものは気になる。個人が「今年のイブイブは金曜日だね」などという分には特段何も言う気はない。しかし、「今年の有馬記念はイブのイブ」などとテレビで大々的にやっているのは如何なものかと思う。メディア関係者は自身の影響力の大きさを自覚する必要がある。事実でないことを日本中に堂々と広めてどうすると言いたいのだ。
そもそも「イブ」に前夜祭の意味はない。evening つまり夜のことである、それ以上の意味はない。昔のユダヤの一日の始まりは夜であった。一日は夜(evening)と昼(day)のセットなのである。
創世記の第一章第五節は次のようになっている。
【神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。】
第一日は夕から始まったのである。つまり、クリスマスというのは24日の日没から25日の日没までの間を言うのである。24日の日没から25日の夜明けまでを「クリスマス・イブニング」と言い、25日の夜明けから25日の日没までを「クリスマス・デイ」と言う。だから、25日の未明はまだ「クリスマス・イブ」だし、25日の夜は既にクリスマスではないのである。
24日が「クリスマス・イブ」で、25日が「クリスマス」というのは、まちがえて伝わった知識であることは憶えておいてもよい。
今朝の富士(12/19 6:47)