米メキシコ湾岸、前例ない2つのハリケーン同時襲来へ−被害甚大にも
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米国のメキシコ湾岸に熱帯低気圧2つが迫っている。数日中にハリケーンに勢力を強めて上陸するとみられており、沖合のエネルギー資源掘削用プラットホームからは作業員が避難。テキサス州からフロリダ州に至る南部一帯で、住民や当局者の緊張が高まっている。
熱帯低気圧の一つ「マルコ」は南の方から北上しており、2つのうちでは小型。一方の「ローラ」はカリブ海を通過して接近しており、勢力が一段と強まる可能性がある。2つが襲来すれば、被害は数十億ドル規模に上る恐れがある。
米内務省の安全環境執行局(BSEE)によると、沖合プラットホームから作業員が既に退避していることで石油生産の約13%、天然ガス生産の4%に影響が出ている。また、上陸後に洪水が起きれば、メキシコ湾岸に集中する製油所や天然ガス用施設に被害が及ぶ可能性がある。
イェール・クライメット・コネクションズの気象学者ボブ・ヘンソン氏は「米国で2つのハリケーンが、これほど時間的・地理的に近接して上陸したことはなかったと言ってもいいくらいだ」とツイートした。
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