「アップルTVプラス」始動 月600円でネトフリ対抗
動画配信サービス「アップルTV+(プラス)」の独自番組「ザ・モーニングショー」に出演するジェニファー・アニストンさん(右)、リーズ・ウィザースプーンさん(中央)、スティーブ・カレルさん(左)=2019年3月、米クパティーノ市のスティーブ・ジョブズ・シアター、尾形聡彦撮影
(朝日新聞)
米アップルが1日、独自の動画などを配信するサービス「アップルTVプラス」を米国など世界100カ国以上でスタートさせた。月額4・99ドル(約540円)と先行するライバルより抑えた価格で追いかける。日本では月額600円で2日からサービスを始める。
人気女優のジェニファー・アニストンさんらが出演する「ザ・モーニングショー」など様々な独自作品をそろえた。米国で人気の俳優陣や、スヌーピーなどの人気キャラクターを使った作品のほか、女性を主人公にした独自ドラマなどで、ファミリー層への浸透を狙っているのが特徴だ。
「月4・99ドルでこの品質のコンテンツを見られるのは、素晴らしいことだ」
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は先月30日、決算発表の際の会見で強調した。
アップルが動画配信に参入するのは、世界で1億5800万人に上る有料会員を抱える米動画配信大手「ネットフリックス」や、米アマゾンの動画配信サービス「プライム・ビデオ」に対抗する意味合いが大きい。若い世代を中心に動画配信サービスの独自コンテンツの視聴が広がっており、アップルは、ネットフリックスが米国で設定した最低月額8・99ドルの半額近い料金設定に踏み切った。