文科省 「ノンキャリア」職員が初めて局長に
去年不祥事が相次ぎ、人事改革に取り組む文部科学省で、いわゆるノンキャリアの職員が初めて局長に起用されることになりました。
文部科学省では去年、幹部職員が逮捕・起訴された汚職事件など不祥事が相次いだことから、省内の人事改革を進めています。
この一環で、幼稚園から高校までの政策などを所管する初等中等教育局の局長に、新たに大臣官房審議官を務める丸山洋司氏(57)が起用されることになりました。
丸山氏は大分県の高校を卒業後、当時の国家公務員初級試験に合格して、昭和57年に旧文部省に入ったいわゆるノンキャリアの職員です。その後、特別支援教育課長や私学助成課長などを経て、去年10月から初等中等教育局担当の大臣官房審議官を務めています。
文部科学省によりますとノンキャリアの職員が局長に起用されるのは初めてだということです。
この人事は、今月9日に発令されます。
【柴山文科相「人事改革には適材適所」】柴山文部科学大臣は記者会見で「採用区分や年次、年齢は、必ずしも資質や能力に応じた人事配置を促すことにはならない。人事改革には適材適所が必要だ。その一環として、経験豊富な丸山審議官を局長に起用することにした。新たな布陣で文部科学行政をより一層強力に推進していく」と述べました。
【総務省 総務審議官に初めて女性を起用】総務省の事務次官級ポストの総務審議官には、初めて女性が起用されます。
総務省は、総理大臣秘書官などを経て、現在、情報流通行政局長を務めている山田真貴子氏を新たに、国際担当の総務審議官に起用することを決めました。
総務審議官は、事務次官級のポストで女性は初めての起用となります。
この人事は、今月5日に発令されます。