2019.1.23 18:05ライフくらし
日本財団の笹川陽平会長(春名中撮影)
日本財団の笹川陽平会長(春名中撮影)
インド政府は、2018年の「ガンジー平和賞」受賞者に、公益財団法人「日本財団」の笹川陽平会長(80)を選出した。日本人の受賞は初めて。世界的なハンセン病制圧活動などが評価されたという。
笹川氏は世界保健機関(WHO)ハンセン病制圧大使を務めるなど、40年以上にわたって慈善活動を続けている。患者数が多いとされるインドにも度々足を運び、患者や回復した人の自立支援のほか、差別撤廃なども訴えてきた。産経新聞の正論メンバーとしても活躍している。
同平和賞は、インド政府が1995年にインド独立の父、マハトマ・ガンジー生誕125年を記念し創設した。過去の受賞者には南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領や同国のツツ元大主教など、ノーベル平和賞受賞者らが名を連ねており、国際的に権威のある平和賞の一つとされる。
インドのモディ首相はツイッターで「彼は多くの慈善事業の最前線にいる」とたたえた。受賞決定に笹川氏は、「取り組んできた成果が認められ、私が代表して受賞するものと考えております。共に活動してくださっているすべてのみなさまに御礼申し上げます」などとコメントしている。