クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

孫岳から雄岳へ  H-18-4-28

2006-04-28 17:06:28 | 榛名山麓
絶好の日和に恵まれたので孫岳から雄岳への縦走を試みた。地形図から
見ると雄岳オンマ谷コースから登って1260m地点辺りから簡単に
孫岳に行けそうに見える。
しかし、生憎の事に爺イはこの岩だらけコースの長い登りが嫌いなのだ。
やはり昨年の様に先に相馬山を背にして孫岳に登るコースとする。
一旦、榛名湖畔の33号線に乗り上げ、ヤセオネ峠脇の「墨田区高原学校」
脇の細い道をオンマ谷に下る。


駐車場は満杯、漸く看板脇の隅に潜り込み、雄岳への登山口を左に見て
オンマ谷への遊歩道に入る。(10.24)
オンマ谷説明看板を過ぎて暫くで「マユミの原」の標柱がある。(10.32)
この辺りマユミの木が多いらしく樹幹にも樹名標識が掛けられている。

このマユミ、かってこの材で弓を作った事から「真弓」「檀(マユミ)」と
われ、俳句の世界で花は夏の、実は秋の季語になっている優れもの。やがて
遊歩道が岩だらけになる所で、十人ほどの集団が大きな三脚に望遠レンズの
カメラをセットして何かを狙っていた。一寸聞いたら「コマドリ」の撮影だ
と言う。確かに樹枝に極めて小型の小鳥が数多くいる。そう言えば入り口に
こんな注意看板があつたので野鳥の宝庫なのかもしれない。

漸く、去年付けた登山口テープの場所に着き、背後に相馬山を確認して気合
を入れる。(10.47)

このコース、勿論登山道などはない。円錐形の尾根もない岩だらけの斜面を
雑木に掴まり一歩一歩、靴のエッジを利かせて横歩きで進む。しかし、コース
取り自在なので、作られた登山道登りよりある意味では面白味がある。
息継ぎ休止を無数に繰り返して漸く待望の東西に長い頂上(11.36)。
南面から見る雄岳は正に巨大な岩隗、新設の放送設備が指呼の間。
雌岳はもっと近く見え登山用木段がはっきり。

この両山の間から遠くの雪嶺が見事、その手前に独立峰に見えるのは子持山
だろうか?

頂上東端の三つの標識も健在。

ナビで計測すると、何とここから雄岳登山道合流まで水平距離でたったの
100m。すっかり安心して頂上の西端から西に下山開始。(12.02)
道があるわけでもないが何とか進める。下降しながら少しづつ雄岳の岩壁に
擦り寄っていく。登山道は判別できないが何となく斜面に筋目が感じられる
ので乗り上げるとやっぱり登山道だった。(12.15)心配したほどの事
もない。振り返るとこの登山道から見てもいとも簡単に孫岳に行ける事が
よく分かる。念のため、合流点の細い木にマークして東に向って登っていく。
間も無く、八合目の派手な標識、ここから先の自然岩を利用した登山道は
アンテナ設備用に作られたもので、本来の道はこの八合目から直登で鎖場
を経て頂上となっている筈。(12.24)

上のアンテナを見ながら進むと従来の設備の脇に大きな新管理棟と巨大
新アンテナ、表示を見るとそれはデジタル放送・中継用の諸設備であった。

従って古い物はあと5年でお役御免の憂目になり、頂上の様子も再び一変
するだろう。この山は気流が悪く、建設機材の搬入はヘリでは出来なく、
高原学校辺から1トン索道を使った由。(12.39-14.10)
建屋脇から頂上への鳥居を潜って記念撮影や休憩・昼食、ビール持参の
ため時間は長め。設備関係者と雑談で更に休憩延長。


東隣にある岩峰に登ってみたら東に水沢山がくっきり、中継設備まで
はっきり見えるこの角度の展望は初体験。

漸く下山に掛かり下り一方の岩道で膝がガタガタになりながら駐車場着。
(14.50)帰途は伊香保廻りとしたが、温泉街から水沢寺の辺り
まで桜が満開。山に通っていると、1ヶ月間も満開の桜が楽しめる。

「オンマ谷」の名の由来。
硫気の噴出する「魔の谷」から来ているとの説。もう一つはかって
相馬小次郎が相馬山に遠見番所を作ったが、険峻のためこの谷で馬を
下りて登ったとからという説



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