クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

慈眼寺枝垂れ桜  2024 R- 6- 4- 2  

2024-04-03 09:44:37 | 高崎・甘楽・藤岡方面
晴れ間は午前中まで、明日から一週間は曇りか雨と聞けば
出かけなければ今年の春は見逃し多数を悔やむことになる。
何しろ来年の保証が危ういからーーと独り決めで慈眼寺へ。
ここへは田町北から一本道を東進すればボケーと走行しても
間違いなく現地着だから気楽だ。

早めの時間なので花期には何時も混雑する駐車場も空きが多かった
が周辺の桜は満開に近く見頃の盛り。
今年のソメイヨシノの開花は遅れているがここの枝垂れ桜は
「彼岸さくら系統」と言われているので遅れながらも
ソメイヨシノより一週間も先行しているのだろう。

次第に増えてくる見物客に混じって周辺を丹念に回り
観桜を満喫し寺内設備もゆっくり見て回れて満足。

慈眼寺 2024


蛇足
(1)この寺は正式には「高野山真言宗華敷山補陀落院慈眼寺」と云う
高野山真言宗の寺院だが高崎には同じ高野山真言宗で
高崎白衣大観音で知られている院号が類似する「慈眼院」が
あるので一寸紛らわしい。
(2)寺の別称は「滝の慈眼寺」、だが天から降り注ぐ滝のような枝垂桜
からの通称ではなく、この地域は現在下滝町で元は「滝川村」、
その地域名の「滝」からの名とは由来は至極単純。
(3)庫裡の前庭には枝垂れ桜に呼応するように数本のサンシュユが
満開だが、この植物は中国及び朝鮮に分布していたものが江戸時代に
滋養強壮の薬用植物として持ち込まれて現代では観賞用。
珍妙なこの木の和名「サンシュユ」は原産地の名前の「山茱萸」
を唯単純に音読みしたものらしい。但し別名もあって黄色の花を
つけることから、「ハルコガネバナ」、又は秋に付けるグミの
ような赤い実を珊瑚に例えて、「アキサンゴ」。
よく観察すると四枚の小さな花弁の周りに鮮黄色の小花が沢山付
いている。
(4)山門の天井に南北に分かれて10枚づつある格天井の花絵は
平成5年に奉納されたものだから歴史ものとして見るには早すぎ。
(5)芭蕉句碑は1690年四十七歳の時の作で「木の下は しるもなますも 
さくらかな」と豊かな花の一日を詠んだもの。
(6)観音堂、大師堂とも最初の建立詳細は不明だが堂前の灯篭に
元禄6年奉納(1693年将軍は綱吉)とあるからそれに近いかも。
(7)江原源左衛門重久の墓は市指定史跡。但し、これは生前に
仏事を行う逆修塔。源左衛門は江戸時代初期に滝川地方の
新田開発の中心人物で、天狗岩堰の末流を改修し、代官堀開削
を1610年に竣工にこぎつけた立役者。
(8)一番東の墳丘の上に弁天堂。
昭和初期、50世良清代に高崎田町より移転したとのことなので
史跡価値不明。
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