クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

榛名鏡台山訪問 R-2-10-14

2020-10-15 20:15:20 | 榛名山麓
低山徘徊すら途切れがちなので少しでも脚力の
低下を先延ばしするためハイクを再開。
撰んだのはアプローチの短い榛名の鏡台山。
切っ掛けは某ブログにこの山に山名付のもとに
なったと云われる「鏡台岩」があるとして
その画像が載っていたのでその確かめを
兼ねる。その画像を拝借したのがこれ。




室田経由でr-33を北上して榛名神社前。平日なのに
観光客が多くコロナ禍未だ収束せずの雰囲気は
全員が装着するマスクだけ。



随神門近くの右路側にある「天狗山・鏡台山」の道標に
従って沢筋の舗装路の登り道に入る。



入口は閉鎖されているがこれは車両進入禁止で
立ち入り禁止ではない筈としてすり抜け。



人影が見えない道は傾斜があり濡れ落ち葉が一面に
張り付いて滑り易いので初めからWストック活用。



やがて左に分かれる「地蔵峠」への道が分岐。



近くに峠方面を指す「唐松」の道標も。この唐松
とは峠を越えて覗岩の南を通過したr-126沿線
の集落。



明治時代にはここ唐松近辺の学童はこの
地蔵峠道を通って当時隆盛していた榛名神社社家町の
小学校に通ったという記録がある。
その小学校は榛名神社西にあった榛名町第四
小学校で平成17年に128年の歴史を閉じて廃校に
なったが逆算すると開校は西南戦争の二年後の
明治12年、児童数は全校で30名程度だったとか。


その先の道は一部水路化していてますます歩き難い。



漸く鳥居前に到着、ここから山道に入る。




登山道はこんな感じで道形は明瞭、雑草のはみ出し
が無いので雨露で濡れる心配もなし。



二合目標柱を過ぎると



やや荒れてくるが里山のザラ場は珍しい事ては
無いのでさして気にならない。



稜線が近くなると岩の多い道になる。



何時の間にかロープが現れるが未だこの位置では
必要はない。帰路のザラ場下りでは有効かな?



周囲の茂みが濃くなり何となく圧迫感が出てくると



いよいよしっかり固定されピンと張られた本格ロープ。



ロープに頼り切って登ると前方に四合目の稜線。



左目に四合目の標柱。足元ばかり注視して
いたので一合目、三合目のものは気付かなかった。



左は天狗山方面だが本日は体力的に無理なので
パス。



尾根道を右に進む。左下の窪は南榛名林道か
四合目に直登してくる破線の道の終点で爺イも
かつてニ度ほど歩いたことがある。



僅かな距離で南北鏡台山の分岐。だがこの道標は
行政に依るものか、観光協会かは知らないが
爺イの感覚で言えば「恥ずかしい大間違い」。



何故かと云えば国土院地形図で明らかの様に
「鏡台山」とは1079mの北峰なのに其処を
指していないどころか、右への指示版も無い。
この道標が鏡台山として南峰を指しているのは
全くの間違い。南峰は1072.9mの三角点があるが
鏡台山の「展望テラス」程度の存在。三角点は
頂上標識ではないのだ。
従って道標に書き加えられた「鏡台山?」や
北を指す矢印は爺イと同じ思いの御仁がいると
拍手喝采を贈りたい。

北に向かって数回の軽いアップダウンの先に
稜線中の高み、ここから左旋回する尾根に乗る。
まるで鬢櫛山の山頂手前で突起を左折するのと
そっくり。



やがて前方に山頂台地が霧の中に現れる。稜線の
高度が高いので唯の高みにしか見ない。



真ん中に県内六高校の山岳部が建てた標識。
流石に学校関係者らしくはっきり「鏡台山」と
記してある。これが正解。ここで軽食と休憩。



再び分岐を経て南峰に向かうとY字分岐。右は
作業道を延々と歩いて「林道南榛名線」に
達し、南峰は左の道に入る。



数分で問題の「鏡台岩」を見る。確かに鏡台だと
思い込んで見ればかってはどの家庭にもあった和風の
鏡台に見える。



今まで何回もここを歩いているので爺イも観ている
筈だが山名関連の鏡台岩などの事は全く知らなかった
ので唯の巨岩として通り過ぎていたのだろう。
帰宅後、287件に上る爺イの榛名周辺記事を探したら
2016-6の記事にこの写真が載っていたがその
説明たるや「巨岩にぶつかるが左からでも右からでも
抜けられる」だつた。
その時の古写真。



通り過ぎてから振り返ると何の変哲もない岩突起。
これでは帰路に関心を寄せなかった訳だ。



霧の中に南峰が姿を現す。



直下は短いが厳しいザラ場の急登。



三角点にタッチ。
国土院の三角点の「点の記」を見ると概念図には
この三角点位置から北への稜線に「至鏡台山」と
書いてあるから国土院もこの三角点山を鏡台山では
ないと認識しているはず。



かって永い事、この岩場に「鏡台山1079m」という
間違い標識が付けられていたが今は撤去されている。
若しかするとここを鏡台山頂とする記事があるのは
この罪作りな標識の為かも知れない。



本日の爺イ。



ここから北峰を見ると先程とは違って堂々たる
山容を見せていた。




周りの樹木が成長し、霧の為もあって展望は皆無で
あるが早くも紅葉の気配がみられる。



帰路は念のため軽アイゼンを装着してザラ場の
急降に備え補助ロープを十分活用して歩く。
途中のお地蔵様にご挨拶して無事帰着。



往路1時間11分、帰路1時間。ヤマレコで見ると
早い人は40分で登っているが早登り競争でも
健脚自慢でもないので比べても意味は無い。
夫々のペースで無事下山することが大切だ
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61勝33敗5分 M-8(10-/15現在)
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2 コメント

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Unknown (toboketaG)
2020-10-21 20:09:19
こんばんは。
久しぶりの山歩きですが、鍛えられた足腰と地形感は継続しておられますね。私も頑張らなくては。今シーズンは手始めに牛臥、八束それに朝日岳に登って体力測定をしてみましょう。もちろん3回に分けてですが。週末から天気が安定しそうなので3日連続なんていうのも面白いかも・・・
返信する
山歩き (爺イ)
2020-10-22 15:55:43
(toboketaGさん
コメント有難うございます。例年ならば
10月はイベント追いかけで忙しいのですが今年は軒並み休止で戸惑っています。
厳冬で山手の道が凍結する前に
せっせと一日一山をやってみます。
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