クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

榛名行人洞探訪(1) R- 5- 9-29

2023-09-30 16:31:13 | 伝説・史跡探訪
待ち望んでいる赤城自然園へのアサギマダラの飛来が遅れている。
現地に問い合わせると9/28頃に40-50頭位との情報、未だ少ないので
もう少し待つ事にしたが皮肉にも9/29は奇麗な秋晴れ。
気晴らしにずっと気になっているある石造物の確認の為
榛名スルス岩に向かった。
この大岩の基部に「行人洞」があるが或る石造物研究家の
blogに書かれた記事が爺イの訪問時に記録した事と逆で
刻まれている妻と夫の文字が入れ違っている事に気づいた
のでその確認なのだ。

その記録の主は里山の石神・石仏探訪を発表している専門的
著書もある「偏平足」さん。野次馬程度の石造物好きの爺イは
フォロワーの一人。

偏平足さんの記事と掲載画像を借用して事の顛末を記事に
するがもし当方に誤認があったらコメント欄でご指摘下さい。

(偏平足さんの記事から抜粋)

関東の山にある石造の前鬼・後鬼の秀作は、埼玉県奥武蔵の
黒滝の奥にある大平山の像だろう。
(下の画像)



四本の手の指で斧を下向き刃で持ち立膝の前鬼と妻の
後鬼は、理水(霊力のある水)が入った水瓶と椀を
持って坐る。
役小角が修験道の祖に祀り上げられると、前鬼・後鬼を
小角の脇侍とした三尊形式で、修験のあった各地の山中に
造立されていったのである。


爺イが過去の記憶と違うと反応したのはこの中の「斧を持つのは
夫の前鬼、壺と水瓶を持つのが妻の後鬼」という部分。
実はスルスの石像を乗せている台石には斧を持った夫に後鬼、
壺を持った妻には「前鬼」と彫られているこれはどう考えても
間違いと思う。
これが爺イの記録したスルスの行人洞の画像。

前鬼 

斧の刃の向きは上向きで臨戦態勢の様だが全国的に見ると
色々で上下は大した問題ではなく、五本指も当たり前だが
台石の文字が後鬼と明確に読めるのが大問題と思っている。



後鬼

何とも穏やかな表情の妻の後鬼の乗った台座の彫は
明確に「前鬼」。



夫の前鬼本体が向かって小角の右にあるのは正しいのだとすれば
妻の本体が向かって左も当然正しい。間違いは向かって右に
後鬼と彫られた台座、左に前鬼の台座があるのが間違いで
台座の位置が逆なのだ。
逆に夫が小角の向かって左が正しければ今の台座の銘が
正しく妻の位置は後鬼の銘の小角の右に来なくてはならない。
何かの災害で転がった本体と台座の設置直しの時に台座と
本体の組み合わせを逆にしてしまったのかな?

まあ、こんなことに反応したところから考えるともう90歳を
超えた爺イの脳細胞の機能は未だ少し動いているらしい。
但し榛名迄来てこの確認だけで帰宅したのではなく適当に
相変わらずの猛暑避けでブラブラしたが別稿とする。

蛇足
これを書いている内に写真ブログさんがアサギマダラ関連を
投稿していた。2-3日後には快晴が来るので後追いしたい。


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