クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

榛名山麓吾妻山  R- 5- 1-19

2023-01-20 13:05:45 | 榛名山麓
気温は低いが風も無い好天、足慣らしに低山徘徊。
目的は榛東村の「吾妻山」で標高831m、登山口からの
比高は約130mなので年寄り向きのルート。

榛東村霞山カントリー脇を通って「新井盗人越線」に
入り富士見峠に駐車。この峠名は「榛名の九峠」の
中に入っているから、通称ではない。
峠の展望台は林道反対側のこの岩の台地上にあるが
生長した樹木が邪魔だし遠方は霞んでいるので
前橋・高崎の市街地と南は精々藤岡の山なみが
見えるだけ。(10.45)



目の前に40段の石段とその先に鳥居。この神社は
「中十二社」。神社名の表記が無いので「吾妻神社」
という人も居るが其れは誤りで榛東村にある
三つの十二社の一つ。かっては榛東村に吾妻神社は
確かに存在したが場所はここではない。



吾妻神社は明治40年頃、麓の現榛東村山子田の常将神社に合祀
され常将神社の社務所の建物の中に、木製の宮が
祀られているそうだ。その神社跡は「山はこれから」さんに
教えられて探索し神社跡を確認している。



因みに榛東三っの十二社とはこれ。



鳥居を過ぎると直ぐに山道、湾曲した小尾根を
歩く。



間もなく左右に灯篭が現れ参道らしくなる。



続いて45段ほどの石段。



そして広場に石宮。これが十二社本体らしい。



地元猟友会が建立した大きな鳥獣慰霊碑わきを
通過して木枠段を登ると



再び広場で「四阿」。



その先に道標が出て漸く登山口。



落葉に埋もれた木枠段を進むと



斜面にやや谷側の肩が緩いトラバース風の踏み跡。



その先で本コース一番迷いやすい左折場所。
赤テープの付いている篠竹やぶの台地に
分け入る。直進してしまうと深い窪に落ち込んでしまう。



台地の上でも藪の中へ。踏み跡不明でテープ頼り。



笹原の斜面歩きで巨大窪の突端を目指して北上。



やや不安定な斜面を横切り



この道標で右急旋回して窪の中に降りる。



対岸に渡って荒れ地を進むと



小尾根を跨ぐトラバース道と丸太段で高度を
稼ぐ登路が交互に何回も現れてやや辟易する.



漸く鞍部が見えた。右が吾妻山の西にある「前峰」
左は吾妻山より数メートル高い無名の山。



鞍部へは直登不能、直下に深い窪が切り込んでいるので
もう一度左から木枠段で大きく迂回する。



鞍部に到着で一安心。直ぐに右の前峰へ。



前峰は一度回り込めば至極簡単だが。



手前北側は凄い岸壁、北から見ればさぞかし
手ごわい岩山に映るかも。



前峰頂上には何の表示物も無く、ただ乗り越えて
本体との鞍部に下るだけ。



本体が見えた。ギョッとするほど鋭い姿だが




鞍部の高度が高い事と急登でも木枠段が上手く
作られているので下地の軽石ザラ場さえ注意すれば
楽々と進める。



そして頂上だが極めて狭く旭岳の半分以下、
柏木山と同じ程度。(11..50)



頂上標識は二枚現存。18年前のかっての楚蘭山楽会の
故・川俣さんの作品も爺イのものも強風に
飛ばされたか? 当然見当たらないから既に土に
返っているのだろう。



三角点は四等で点名は「奥桃ノ井」830.74m
ここは旧桃井村?



本日の爺イ。



枯れ枝越に周辺の山。赤城・谷川方面・武尊方面。
南は逆光で写真にならない。



帰路スタートは(12.14)
途中から林道に出てみたら遊歩道で出入口が丁寧に
作られていた。



ブラブラ歩きで無事に駐車場に帰着。(12.47)



ご来訪の序に下のバナーをポチッと。
登山

蛇足
旧吾妻神社探索




コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大山祇神社蠟梅再訪 R- 5-1 -17 | トップ | 久し振りの榛名琴平山 R- 5-... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (garamekion1000(山はこれから))
2023-01-21 02:36:33
来訪ありがとうございます(ワタシが言える立場でもないのですけど、一応は地元の住人ですので😅)
この「中十二社」の創建は極新しく、戦後のことだそうです。
かつて村有林の管理に携わっていた方(鎌田忠治氏)の著作によると「富士見峠」の命名や、現在はゴルフ場内の「太郎望」も、です。
鎌田忠治氏の自己出版本が、榛東村図書館に数種類あります。ワタシは、氏の著作の「榛東村有林物語」を読み、詳しくお話を伺いたいと思っていましたが、残念ながら昨年の秋にお亡くなりになられました。氏は榛東村の桃泉地区の方で、役場職員で主に林務に携われていらっしゃったので、周辺の山の様子について、実に詳しく、著作に遺しています。(峠の命名と中十二社創建については、上記の村有林物語とは別の書です。)
(※氏の著述内容の要点は掴んでいるつもりですが、正確に記述する自信がないので、原典紹介だけにしておきます。)
さて「吾妻山頂」ですが、南方角の雑木の枝が伸びて、見通しが悪くなっていますね。本来、関東平野一望のロケーションのはずなのに、実に残念です。
場所は違いますが、相馬が原の「物見塚」も、同様に南東方向が杉に隠れてしまって・・・。
返信する
re.吾妻山 (爺イ)
2023-01-28 10:53:09
garamekion1000さん
この山は
かって楚蘭山楽会の故・川俣さんの標識が破損していたのを通知して以来何回か登っています。気になっているのは中十二社を吾妻神社とか愛宕神社と紹介しているブログが存在し、それから引っ張って
愛宕神社画像一覧にこの近辺では桐生・前橋・安中だけと思われる愛宕神社が榛東村として記載もされています。もっと中十二社を記事にしないと拙いなと思っています。
別件ですが春先に再挑戦する予定の岩井堂三角点山
の藪に慣れるために藪山の琴平山に行きましたが
ここは篠竹の藪で何の訓練にもなりませんでした。
返信する
Unknown (garamekion1000(山はこれから))
2023-01-31 00:02:55
以前の投稿も見ていました。爺様に導かれるように吾妻山にも数回登っています。爺様は、ワタシの先達なのです。
中十二社については、(先に記したように)創建者の記録があるのですけどね。十二社を祀った本意も顧みず、愛宕社とは・・・。
かつてあの祠の中には、人物像を彫った石碑が納められていたのですが、いつの間にか消えてしまいました。(神像をそう言っては失礼ながら)何とも微妙!それが御愛嬌でもある素人彫りの像だったのですけど。
返信する
Unknown (garamekion1000(山はこれから))
2023-01-31 00:48:27
確かに位置的に「吾妻神社」と勘違いする人もいるかもいるかもしれませんね。吾妻神社については、過去に爺様が探訪した通りです。爺様のような読者の多いブロガーが訴えて下さることは、誤りを正すために、大切なことですね。
蛇足ながら「愛宕神社」は、金古(旧群馬町)にもありますね。地区名(小字?)にもなっていて、新高渋バイパスの信号表示にも。
返信する
榛東村有林物語 (榛名古道)
2023-04-24 15:01:22
山はこれからさん情報ありがとうございます。

「榛東村有林物語」が図書館にあったのでパラパラと見てみました(全部は読んでいません)。

宮標識のある1090m峰には名前があった?=>その名前…(´・ω・`)

船尾滝以外にも滝があった?=>そいういうことか(´・ω・`)

ガラメキ温泉以外にも温泉が?=>そういうこt(´・ω:;.:...

と、期待の外し方が予想外で楽しめました(?)
返信する

コメントを投稿

榛名山麓」カテゴリの最新記事