現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

文字論 16

2015-12-01 | 日本語表記
日本語文字は言語記号であるか。所記と能記を記号とするとそこには表記に、漢字仮名ローマ字を使い分けている、このワープロの言語処理に、わたしたちが行うところの、日本語を読み書きする脳と、聞く話す脳との、それをとらえての、その人工言語における過程には聴覚映像はない、つまり概念は機械のメモリーのなかでは結ばない、結びつかないにかかわらず、カメラを通しての画像分析がすすみ、一方で見ているかのように行われるので、人工頭脳にイメージを結ぶことが可能となるかどうか、それは、じつは、わたしたちの脳における記憶の部分とかかわる。

さきの、その聴覚映像に、言うところの視覚映像が日本語文字となる。日本語文字の視覚性ととらえ、視覚映像となると、概念と結びつく文字である。言語記号では、/arbor/と、樅木の結びつきが、モデルになって受けとめられてきた。少なくとも、ノートにはそう書き留められてきたのであるが、また、そこには、それを恣意な結びつきとしている。その聴覚映像に代わる視覚映像は、おなじく「樹」と置き換えられ、書きとどめられたようである。するとそれは言語記号であるよりも、言語文字となるのかどうか。/ki/であるか、/ju/であるのか、樹木、ジュモクの「樹」または「き」であるととらえている。

ここでいう、視覚映像の漢字文字「き」について、その概念との結びつきをあげてみる。
国語辞書の索引「き」で始まる言葉9446件をヒットさせると、はじめに発音と平仮名について載せる。


1 五十音図カ行の第2音。軟口蓋の無声破裂子音[k]と母音[i]とから成る音節。[ki]
2 平仮名「き」は「幾」の草体、片仮名「キ」は「幾」の草体の楷書化から変化したもの。

そして、goo辞書には、次の漢字文字がある。

き【几】
1 机。「司馬遷は―に凭(よ)ったまま」〈中島敦・李陵〉 2 脇息(きょうそく)。
き【己】
十干(じっかん)の第六。つちのと。
き【木/樹】
1 地上部の茎が木質化している植物。樹木(じゅもく)。「―を植える」「―の枝」 2 建物・器具などの材料として使え...
き【牙】
きば。「―かみたけびて」〈万・一八〇九〉
き【生】
[名]まじりけがないこと。「ウイスキーを―で飲む」 [接頭]名詞に付く。 1 純粋でまじりけがない、新鮮な、の意を...
き【危】
1 あやういこと。あぶないこと。「―を踏み険を冒すの事業にして」〈田口・日本開化小史〉 2 「危険物」の略号。 3...
き【気】
1 生命・意識・心などの状態や働き。 ㋐息。呼吸。「―が詰まりそうな部屋」 ㋑意識。「―を失う」 ㋒物事に反応する...
き【忌】
1 死者の喪に服して慎む一定の日数。忌中。喪中。いみ。「―にこもる」 2 死者の命日。「一周―」「芭蕉―」→忌日[補説]
き【奇】
[名・形動]珍しいこと。不思議なこと。また、そのさま。「事実は小説より―なり」
き【杵】
きね。「此の粉舂(こつき)の女ども、此の音を聞きて、―と云ふ物を提(ひさげ)て」〈今昔・二六・二三〉
き【季】
1 1年を四つに分けた、春・夏・秋・冬のそれぞれ。 2 陰暦で、春・夏・秋・冬の末の月。3月・6月・9月・12月。...
き【城/柵】
敵などを防ぐために垣をめぐらした所。とりで。しろ。「筑紫の国は敵(あた)守るおさへの―そと」〈万・四三三一〉
き【癸】
十干(じっかん)の第一〇。みずのと。
き【紀】
地質時代の区分単位の一。代(だい)をいくつかに区分したもの。さらに世(せい)に分けられる。デボン紀・ジュラ紀・第四...
き【紀】
姓氏の一。 [補説]「紀」姓の人物紀女郎(きのいらつめ)紀海音(きのかいおん)紀貫之(きのつらゆき)紀時文(きのと...
き【軌】
1 車の両輪の間の幅。 2 車が通ったあとのくぼみ。わだち。 3 一定の法則。みちすじ。軌範。
き【記】
1 書きしるすこと。また、その文書。記録。「思い出の―」 2 文体の一。事実をしるすもの。 「古事記」の略。
き【起】
漢詩で最初の句。起句。「―承転結」
き【酒】
さけ(酒)の古名。「相飲まむ―そこの豊御酒(とよみき)は」〈万・四二六四〉
き【鬼】
1 異類異形のばけもの。おに。「其(その)霊魂―となりて我輩の終生を苦しめん」〈織田訳・花柳春話〉 2 死者の霊魂...
き【基】
[名]化学反応の際、一つの原子のように、ある化合物から他の化合物に移動することのできる原子団。原子団の名称に付して...
き【基】
[632~682]中国、唐代の僧。長安の人。法相(ほっそう)宗の開祖。玄奘(げんじょう)の弟子となり、師に従って「...
き【黄】
色の名。三原色の一つで、菜の花、ゆで卵の黄身などのような色。きいろ。イエロー。
き【揆】
やり方。方法。
き【期】
1 ある一定の期間。定められた時期。接尾語的にも用いられる。「少年―」「第二―工事」 2 時機。機会。「―が訪れる...
き【棋/碁/棊】
将棋。また、囲碁。
き【着】
着ること。着るもの。〈名義抄〉
き【葱】
ネギの古名。〈和名抄〉
き【箕】
二十八宿の一。東方の第七宿。射手(いて)座の四星をさす。みぼし。箕宿。
き【綺】
「かんはた(綺)」に同じ。「桜の唐(から)の―の御直衣」〈源・花宴〉
き【機】
[名] 1 物事の起こるきっかけ。また、物事をするのによいおり。機会。時機。「―を見る」「反撃の―を逸する」 2 ...
き【簋】
古代中国で穀物を盛るのに用いた容器。台付きの円形の鉢。古くは「(き)」とも書く。
き【驥】
1日に千里を走るほどの名馬。駿馬(しゅんめ)。

き【寸】
[接尾] 1 古代における長さの単位の一。後世の曲尺(かねじゃく)の寸(すん)に相当する。「御歯の長さ一―(ひとき...
き【匹/疋】
[接尾]《「ぎ」とも》助数詞。 1 馬などを数えるのに用いる。「ゆきやらで雪の尾花と見つるかなひと―ふた―の駒にま...
き【騎】
[接尾]助数詞。馬に乗った人を数えるのに用いる。「数千―の軍兵」
き【几】
[音]キ(呉)(漢) [訓]つくえ おしまずき 物を載せたり、ひじや腰を掛けたりする足つきの台。「几案・几帳/床几...
き【己】
⇒こ
き【卉】
[音]キ(漢) くさ。草の総称。「卉木(きぼく)/花卉」
き【企】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]くわだてる 1 つまだちする。つまだちして望む。「企及」 2 先々のこと...
き【伎】
[常用漢字] [音]キ(漢) ギ(呉) [訓]わざ 1 細かいわざ。「伎癢(ぎょう)・伎倆(ぎりょう)」 2 芸人...
き【危】
[音]キ(慣) [訓]あぶない あやうい あやぶむ [学習漢字]6年 1 あぶない。あやうい。「危機・危急・危険・...
き【机】
[音]キ(呉)(漢) [訓]つくえ [学習漢字]6年 〈キ〉 1 つくえ。「机案・机下・机上・机辺/浄机」 2 ひ...
き【気〔氣〕】
[音]キ(漢) ケ(呉) [学習漢字]1年 〈キ〉 1 息。「気管・気息/一気・呼気・口気」 2 ガス体。「気圧・...
き【肌】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]はだ 〈キ〉はだ。はだえ。「肌膚・肌理(きり)/玉肌・雪肌」 〈はだ〉「...
き【岐】
[常用漢字] [音]キ(漢) ギ(呉) [訓]ちまた わかれる 本道か
き【希】
[音]キ(漢) ケ(呉) [訓]まれ ねがう こいねがう [学習漢字]4年 〈キ〉 1 めったにない。「希少・希代...
き【忌】
[常用漢字] [音]キ(漢) [訓]いむ いまわしい 1 いやなこととして避ける。恐れはばかる。「忌諱(きき・きい...
き【汽】
[音]キ(漢) [学習漢字]2年 湯気。蒸気。「汽車・汽船・汽笛」
き【奇】
[常用漢字] [音]キ(漢) [訓]あやしい くし くすし あやに 1 普通とは違っている。珍しい。「奇異・奇行・...
き【祈】
[常用漢字] [音]キ(漢) [訓]いのる 神仏に願う。「祈雨・祈願・祈請・祈祷(きとう)・祈念」 [難読]祈年祭...
き【季】
[音]キ(呉)(漢) [訓]すえ [学習漢字]4年 1 春夏秋冬のそれぞれの時節。シーズン。「季候・季節/雨季・夏...
き【紀】
[音]キ(呉)(漢) [訓]のり しるす [学習漢字]4年 1 筋道をきちんと立てたおきて。「紀律/官紀・軍紀・校...
き【軌】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]わだち 1 車の輪と輪の間隔。レール。「軌道/狭軌・広軌」 2 通った車...
き【姫】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]ひめ 〈キ〉 1 貴人のめかけ。「寵姫(ちょうき)」 2 美女。婦人の美...
き【既】
[常用漢字] [音]キ(漢) [訓]すでに 1 すでに。「既刊・既婚・既成・既知・既定・既得」 2 尽きる。「皆既食」
き【帰〔歸〕】
[音]キ(呉)(漢) [訓]かえる かえす [学習漢字]2年 1 もとの所に戻る。かえる。「帰還・帰京・帰国・帰宅...
き【記】
[音]キ(呉)(漢) [訓]しるす [学習漢字]2年 1 事柄を書き留める。「記載・記事・記者・記述・記入・記録/...
き【起】
[音]キ(呉)(漢) [訓]おきる おこる おこす たつ [学習漢字]3年 1 おきあがる。高くせりあがる。「起居...
き【飢】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]うえる 1 食物が少なくてひもじい思いをする。うえる。「飢餓・飢渇・飢寒...
き【鬼】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]おに 〈キ〉 1 死者の霊魂。亡霊。「鬼哭(きこく)・鬼神/幽鬼」 2 ...
き【基】
[音]キ(呉)(漢) [訓]もと もとい [学習漢字]5年 1 建物の土台。「基礎」 2 物事の土台。根拠となるも...
き【寄】
[音]キ(呉)(漢) [訓]よる よせる [学習漢字]5年 1 頼ってよりかかる。身をよせる。「寄寓・寄宿・寄生・...
き【崎】
[常用漢字] [音]キ(漢) [訓]さき みさき 〈キ〉 1 山道がけわしい。「崎嶇(きく)」 2 長崎のこと。「...
き【悸】
[音]キ(漢) [訓]おそれる 驚きと恐れのために、心臓がどきどきする。「心悸・動悸」
き【規】
[音]キ(呉)(漢) [訓]のり [学習漢字]5年 1 コンパス。「規矩(きく)/定規(じょうぎ)」 2 行動や判...
き【亀〔龜〕】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]かめ 〈キ〉 1 爬虫(はちゅう)類の名。カメ。「亀甲(きこう・きっこう...
き【喜】
[音]キ(呉)(漢) [訓]よろこぶ [学習漢字]4年 1 よろこぶ。よろこび。「喜悦・喜色・喜怒哀楽/歓喜・狂喜...
き【幾】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]いく 〈キ〉 1 比較的小さな数について問う語。いくつ。「幾何(きか)」...
き【揮】
[音]キ(呉)(漢) [訓]ふるう [学習漢字]6年 1 手を振り回す。手に持って振り動かす。「揮毫(きごう)/指...
き【揆】
[音]キ(漢) 1 はかる。はかりごと。「揆度(きたく)」 2 やり方。全体的な過程や規模。「一揆」
き【期】
[音]キ(漢) ゴ(呉) [学習漢字]3年 〈キ〉 1 区切られた一定の時間。「期間・期末/会期・学期・漁期・刑期...
き【棋】
[常用漢字] [音]キ(漢) 1 碁石。「棋子・棋布」 2 囲碁、または将棋。「棋界・棋士・棋道・棋譜・棋風」 [...
き【稀】
[人名用漢字] [音]キ(漢) ケ(呉) [訓]まれ 〈キ〉 1 めったにない。「稀覯(きこう)・稀少・稀代/古稀...
き【貴】
[音]キ(呉)(漢) [訓]たっとい とうとい たっとぶ とうとぶ [学習漢字]6年 1 価値・身分が高い。「貴顕...
き【毀】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]こわす こぼつ そしる 1 破りこわす。「毀棄・毀傷・毀損/破毀」 2 ...
き【愧】
[音]キ(呉)(漢) [訓]はじる はじ はじる。はじ。「愧死・愧色/慚愧(ざんき)」
き【暉】
[人名用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]かがやく 1 ひかり。かがやき。「落暉」 2 かがやく。ひかる。「暉暉...
き【棄】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]すてる うち捨てる。「棄却・棄権/遺棄・自棄・唾棄(だき)・投棄・破棄・...
き【碁】
⇒ご
き【葵】
[人名用漢字] [音]キ(漢) [訓]あおい 〈キ〉植物の名。アオイ。「紅蜀葵(こうしょっき)」 〈あおい〉「立葵...
き【詭】
[音]キ(呉)(漢) [訓]いつわる たがう 1 悪だくみでだます。「詭計・詭弁」 2 普通と違う。「詭激」
き【跪】
[音]キ(漢) [訓]ひざまずく ひざまずく。「跪坐(きざ)・跪謝/拝跪」
き【旗】
[音]キ(漢) [訓]はた [学習漢字]4年 〈キ〉 1 はた。「旗下・旗幟(きし)・旗手/錦旗・軍旗・校旗・国旗...
き【熙】
[人名用漢字] [音]キ(呉)(漢) 1 ひかる。かがやく。「光熙」 2 光が行きわたる。ひろまる。ひろめる。ひろ...
き【箕】
[人名用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]み 1 農具の一。み。「箕裘(ききゅう)」 2 両足を前に伸ばした座り...
き【綺】
[人名用漢字] [音]キ(呉)(漢) 1 美しい模様を織りなした絹。あや絹。「綺羅」 2 飾り立てて美しい。「綺語...
き【器】
[音]キ(呉)(漢) [訓]うつわ [学習漢字]4年 1 入れ物。また、一定の形に作られた道具。「楽器・機器・凶器...
き【嬉】
[人名用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]うれしい たのしむ。遊び喜ぶ。「嬉嬉・嬉戯・嬉笑・嬉遊」
き【毅】
[人名用漢字] [音]キ(慣) [訓]つよい 心構え・態度がしっかりして動じない。「毅然/弘毅(こうき)・剛毅・豪...
き【麾】
[音]キ(呉)(漢) [訓]さしまねく 1 軍を指図する旗。「麾下」 2 指図する。「指麾」
き【畿】
[常用漢字] [音]キ(漢) 王城から五〇〇里以内の土地。都から遠くない天子の直轄地。「畿内/王畿・近畿・京畿」
き【輝】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]かがやく 1 光が四方に広がる。かがやく。「輝石・輝銀鉱」 2 かがやか...
き【機】
[音]キ(漢) [訓]はた [学習漢字]4年 〈キ〉 1 布を織る装置。はた織り機。「機業/織機」 2 細かい部品...
き【窺】
[人名用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]うかがう のぞき見る。うかがう。「窺見・窺知/管窺」
き【磯】
[人名用漢字] [音]キ(漢) [訓]いそ 〈キ〉石が波に洗われる水際
き【禧】
[音]キ(呉)(漢) [訓]さいわい めでたいこと。さいわい。「新禧」 [名のり]おさむ・さき・とみ・よし
き【騎】
[常用漢字] [音]キ(漢) 1 馬に乗る。またがって乗る。「騎虎(きこ)・騎士・騎手・騎乗・騎馬・騎兵」 2 馬...
き【饑】
[音]キ(漢) [訓]うえる 1 作物が実らないで乏しい。「饑饉(ききん)」 2 食糧が乏しくてひもじい。「饑餓」...
き【羈】
[音]キ(呉)(漢) 1 手綱でつなぎとめる。つないで自由を奪う。「羈絆(きはん)/不羈」 2 馬で旅をする。「羈...
き【驥】
[音]キ(呉)(漢) 一日に千里を走ることのできる良馬。転じて、優れた才能を持つ人。「驥足・驥尾(きび)」

これ以降には、「きあ」に続く。
また、上掲には、次のものが含まれる。


[助動][(せ・け)|○|き|し|しか|○]活用語の連用形に付く。ただし終止形はカ変動詞には付かず、連体形・已然形...
き【貴】
[接頭] 1 人や人の集団を表す言葉に付いて、身分・位・家柄などが高いことを表す。「―公子」「―夫人」「―族」 2...

[接尾]中古、童女などの名に付けて呼ぶ語。「雀の子をいぬ―が逃がしつる」〈源・若紫〉



デジタル大辞泉の解説

のう‐き【能記】
《〈フランス〉signifiant》ソシュールの用語。言語記号の音声面。所記(しょき)とともに言語記号を構成する要素。シニフィアン。

デジタル大辞泉の解説
しょ‐き【所記】
1 書物や文書に書かれている事柄。書きしるすところ。
2 ソシュールの用語。能記(のうき)とともに言語記号を構成する要素。言語記号によって意味される内容。シニフィエ。→能記
「前条―の論説果して是ならば」〈福沢・学問のすゝめ〉



大辞林 第三版の解説

のうき【能記】
〔ソシュールの言語理論を翻訳する際に小林英夫の用いた語〕
シニフィアン(フランス signifiant)の訳語。 → 所記

しょき【所記】
①記されていること。 「歴史の-に拠れば/文明論之概略 諭吉」
②〔ソシュールの言語理論を翻訳する際に小林英夫の用いた語〕 「シニフィエ(フランス signifié)」の訳語。 → 能記



世界大百科事典内の所記の言及
【ソシュール】より
…言語とは,人間がそれを通して連続の現実を非連続化するプリズムであり,恣意的(=歴史・社会的)ゲシュタルトにほかならない。したがって,言語記号は自らに外在する指向対象の標識ではなく,それ自体が〈記号表現〉(シニフィアンsignifiant)であると同時に〈記号内容〉(シニフィエsignifié)であり,この二つは互いの存在を前提としてのみ存在し,〈記号〉(シーニュsigne)の分節とともに産出される(なお,かならずしも適切な訳語とはいえないが,日本における翻訳紹介の歴史的事情もあって,signifiantには〈能記〉,signifiéには〈所記〉の訳語がときに用いられる)。これはギリシア以来の西欧形而上学を支配していたロゴス中心主義への根底的批判であり,この考え方が次に見る文化記号学,文化記号論の基盤になったと言えよう。


シニフィアンとシニフィエ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/シニフィアンとシニフィエ

シニフィアンは、フランス語で動詞 signifierの現在分詞形で、「意味しているもの」「表しているもの」という意味を持つ。それに対して、シニフィエは、同じ動詞の過去分詞形で、「意味されているもの」「表されているもの」という意味を持つ。日本語では、シニフィアンを「記号表現」「能記」(「能」は「能動」の意味)、シニフィエを「記号内容」「所記」などと訳すこともある(「所」は「所与」「所要」などのばあいとおなじく受身を表わす。つまり「所記」は「しるされるもの」の意味)。なお、「能記」「所記」は『一般言語学講義』の小林英夫による訳業であり、以降広く用いられたが、現在では用いられることは少ない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。