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志 ―目的ー

2013-02-22 | 本を読みます
言志四緑にあった。

しっかりと目的を確立して、これをどこまでも追求する時は、たとえ薪や水を運んだりする日常平凡な事でも、学ぶべきものが存在するのである。まして読書したり物事の道理を推し窮める事などにおいては、なおさらのことである。しかし、志が確立されていなければ、一日中読書していても、それはただ無駄ごとに過ぎない。それゆえに、がくもんをするには、まず第一に志を確立するより大切なことはない。26ページ




言志は、座右版の四録、解題によると、つぎのように書名を解説している
中国古典、尚書の舜典にある。尚書は書経のこと。
詩言志、歌永言。
同じく、毛詩の大序に見える、詩は志の之く所なり。この志は、心の向かうところ、とする。毛詩は詩経のこと。
さらに、論語から挙げる。
子曰、蓋各言爾志。 公冶長篇
蓋の字に冠はない、なんぞ、と読む。各々のなんじのこころざしをいわざると。
夫々自分の志望するところを言ってみないかの意。
子曰、何傷乎。亦各言其志也。 先進篇
何も遠慮することはいらない。ただそれぞれ自分の思ったことを言うだけなのだの意。
出典が明らかではないとするも、書経や論語によったか、とする。


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