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語彙論 語種

2016-11-02 | 語彙論

語種は、国語学での分類にある、漢語、和語、外来語である。恩師はこれに混種語を加えて、4分類とした。説明に、氷菓をあげて、氷菓子のアイスキャンデーならぬ、棒アイスを示した。水菓子を、フルーツ、果物とした語の種別はわかりよかった。そして借用語を解説し、固有語と対比し、ひらがな表記をもって区別した。明確な例に、雪月花と、つきゆきはな となる、中国語由来と日本語表現で、その根拠を求めていた。また、外来語には在来があるか、本来かと、在来語また本来語というとも言った。その借用語のとらえ方に、国語学の分類に不明が起こる。漢語は外来語であるし、借用語でもあるから、それをどう見るか。漢字表記を日本語にして読みをつけてきたのだから、漢語を漢字音で発音する限りは、それが中国発音でないことは承知して、漢語は日本語となった。さて、言語学では分野に、語彙論を立てるときは意味論に包摂する。国語の語彙とりわけ語種の論は見直されなければならなくなる。

借用語は表記にあらわされた。漢字をそのままに、古代漢語を取り入れている。しかし文字をそのままに漢字として取り入れたことは、漢字がすなわち、ことばであったから、詞として漢語があった。日本語を、辞にとらえようとしたのである。古代漢語の詞と辞をどれほど区別し、日本語に当てはめたか、それは定かにしない。漢籍を見てそこに並ぶことばが、日本語になるか、祖先は言うところの、単語を語彙に学び取ったであろう。単語は一つずつの漢字であったのである。漢字音は多く、唐の長安の発音を入れることになるが、それはながく日本語発音になる。それより前には長江流域の呉国の発音になる仏教典籍の発音が影響して、時期を前後して、漢字音には中原地域と南方の地域の発音が伝わる。そのどちらをも、語によって取り入れている。詞は品詞として、辞は文法機能語として、その後に分類するわけであるから、古代の漢語を取り入れて、万葉集の表記に応用し区別することを工夫している。漢文訓読に典型を見ることができる。漢語を入れ、詞となったしてまなび、日本語を読みに充てて理解して、借用語は日本語になったともいうことができる。

和語とともに、日本語の本来語になった漢語であるが、在来語として位置づけられるから、外来語が取り入れられることになるのは、ずっと後のことである。およそ1000年ほどの経過がある。


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