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日本語文体

2014-05-05 | 日本語百科
文体は書きことばにある。
文体をとらえて、文章様式に分けるとらえ方がある。

いわば形式文体である。
その文体をもって文章を書くというのは時代によって書き手が選んだことによる。

文語体は文章体であるし、口語体は談話体であるし、それぞれは文語という書きことばにより、口語という話しことばによるとする。
書き言葉と話し言葉を言文としてみて、そこには連続する言葉があったのであるが、日本語を和文体と漢文体とに分けその形式を区別するかのように分類してきたため、漢字表記を取り入れた書き方を漢文訓読体として位置づけた。

それはたしかに文体として、記録や日記にも用いられてきたので、和文で書かれた仮名文字を表記する文体と異なっていた。
それは何がことなっていたかを消息文に見るか、和歌あるいは短歌の形式に見ると、その語の現れ方が書き手また詠み手の心理、感情表現に文体の特徴が現れる。

それを書簡体としての形式をもつ文体に展開して、芸術形式のように、書きことばとしての文体をもってきた。
その書簡体の類を手紙としていまは意識すると、そこには歴史的な語の使い方の経緯を経て、それがふさわしい話しことばの文体であったので、丁寧体として現れている。

日本語文体はそのような書き言葉と話し言葉との接触である接点をもとめて、書きことばは普通体になり、話しことばは丁寧体にわかれて、それを使用する場面によって特徴的になっている。

話し言葉を普通体に徹すれば、それは日本語表現としてのあらわれに、親しさから高じて、ため口になるか、あるいは直説法にも似た平板さがあらわれる。

書きことばを丁寧体にすれば、話者の発話のように、文脈、場面が現れて書き手の心理を表すように書くことができる。

話す場面で、会話体に丁寧体が用いられることは、それは呼びかけ、問いかけであったり、聞き手に対する話し手の、多数の聴衆に向けられてのもの、儀礼的に丁寧が現れるからである。

なお、文体論として議論されることがらは、それをその作者の心理、感情を文章体から分析しようとする。




ぶん‐たい【文体】
1 文章の様式。口語体・文語体・和文体・漢文体・書簡体・論文体など。
2 その作者にみられる特有な文章表現上の特色。作者の思想・個性が文章の語句・語法・修辞などに現れて、一つの特徴・傾向となっているもの。スタイル。
ぶんたいろん【文体論】
1 ある作家・作品の理解のために、その文体上の特徴を研究する学問。
2 《stylistics》ある言語の文章表現上の諸特性を研究する学問。
提供元:デジタル大辞泉



大辞林 第三版の解説
ぶんたい【文体】
①文章の形式・様式。和文体・漢文訓読体・和漢混交(わかんこんこう)文体・候(そうろう)文体・口語体などの分類がある。
②語句・語法・修辞などにみられる,その作者に特有な文章表現。




ウイキィによると、文体とは、文章・散文のスタイルのこと。文芸評論の研究対象になり、時にはある作品の背後に作家性を見いだす際の根拠の一つとされる、とあり、定義を次のようにする。

文体 - Wikipediaによる。
>文体の定義はいくつか使い分けられる。
1「和文」「漢文」「和漢混淆文」など、言語の基本的な構造・表記法の違いにより分類される文体。
2「だ・である調」のような常体、「です・ます調」のような敬体(小学生の教科書などに多く使われる)など、文章の様式としての文体。近代以降の日本語では、文芸評論や文章読本の中で触れられ、その後の研究や実作に影響を与えた。坪内逍遥が『小説神髄』で提唱した「雅文体」「俗文体」「雅俗折衷文体」や、谷崎潤一郎が『文章読本』で提唱した「講義体」「兵語体」「口上体」「会話体」の分類などがある。書き言葉の「文体」に対し、話し言葉では「話体」(談話体)という用語を用いることもある。
3 作家や作品に固有の表現としての文体。比喩などレトリックの特徴や用字・用語の使用頻度などが根拠になることもある。
4 他に、時代・世代などで区分されたある集団に固有の特徴として、文体という言葉をあてはめることもできる。「現代の若者の文体」「明治時代の書生の文体」など。



世界大百科事典 第2版の解説
ぶんたい【文体】

文体の概念には大幅な伸縮がある。平均的な意味としては,〈ことばによる表現のしかたの特徴的な相〉,あるいはいっそう簡単に〈特徴的なことばづかい〉といえるだろう。特徴にかかわる概念であるから,識別され分類されうるような,類型としても理解されうる。
【大きな類型としての文体】
 日本語の文章論においては昔からさまざまの〈……体〉と呼ばれるような大きな文体類型が考えられていた。その典型的な例をあげてみるなら,たとえば坪内逍遥は《小説神髄》内の文体論において,文学的文体は〈雅文体〉〈俗文体〉〈雅俗折衷体〉の3類である(そして雅俗折衷体はさらに〈稗史体(はいしたい)〉と〈艸冊子体(くさぞうしたい)〉に分けられる)と説明していた。




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