文典、文法書 日本語の文法について その17
詞と辞は漢文訓読の語法の影響を受けている。単語と品詞は近代英語の翻訳によって捉えられた。文と文節は日本語の言葉にふさわしく分析された。言語の現象のままにさまざまに視点を持ち漢語を取り入れ英語を学び続けている日本語文法である。形態論は統語論とともに文法として日本語学習の立場を見せた。漢語、英語、国語そして日本語学である。
伝統文法は国語分析に品詞分類をすすめて規範とした。文典と呼ばれた文法書は文法分析に軌跡を持つ。広日本文典、広日本文典別記はその後の口語法とその別記とあわせて日本語文法の考え方を近代において作り上げている。それ以前、さかのぼって17世紀初めにはロドリゲスの日本文典が書かれ、その日本大文典はポルトガル語による記述である。
文典に文法があると説明をするときそれは文法を記述する書であって厳密な文法学説の理論書との違いがあるが、文典の価値は規範に与えた考え方において重要なものである。文典にはさらに新文典および新文典別記が著わされ、その一方で日本新文典のように形容動詞を分類するものがあった。1921年至文堂刊、藤村作,、島津久基の名前が並ぶ。
文典を検索すると日本俗語文典がある。中国留学生教育に寄与し国語学国文学研究の足跡を残した松下大三郎の著述だ。日本俗語文典、1901年は初めて体系的に口語文法を説いたとされる。ほかに標準日本文法、標準日本口語法、標準漢文法などの著作にみるべきものが多い。断句、詞、原辞の捉え方は詞辞の視点にあり、形態文法の先駆けを内容とする。
このようにみて文典には文法記述があってそれぞれに特徴がある。21世紀初頭の動きとして1902年、明治35年に国語に関する調査、国語調査委員会が文部大臣の直属機関として活動した。成果を上げ、て送仮名法、口語法、疑問仮名遣などを編纂したが、それはⅠ913年、大正2年に廃止となる。国語国字問題解決の目的を持っていたとされる。
国語の音韻、方言、国語史調査を行い国語学の基礎ともなっている。このころから国語文法に記述説明書が作られてそれまでの翻訳による文法から独自性を持った日本語文法のいわば整理期に入るとみられる。自立語付属語と言われる分類に当初は自立ではなくて独立語という名称がありそれを踏まえた独立詞付属辞という分類もなされていたのである。
文法の視点と立場はその拠って来る理論志向に正しくみれば専門の術語としての使用混同は避けられなければならない。それぞれの規定を受けて言語現象をその用語で解釈するので融通されるものではないが、日本語文法はその多くを取り入れ学びながら、その理論的な構築を果たした。現代日本語文典の必要とされるところ、しばらく彼我を述べてみたい。
詞と辞は漢文訓読の語法の影響を受けている。単語と品詞は近代英語の翻訳によって捉えられた。文と文節は日本語の言葉にふさわしく分析された。言語の現象のままにさまざまに視点を持ち漢語を取り入れ英語を学び続けている日本語文法である。形態論は統語論とともに文法として日本語学習の立場を見せた。漢語、英語、国語そして日本語学である。
伝統文法は国語分析に品詞分類をすすめて規範とした。文典と呼ばれた文法書は文法分析に軌跡を持つ。広日本文典、広日本文典別記はその後の口語法とその別記とあわせて日本語文法の考え方を近代において作り上げている。それ以前、さかのぼって17世紀初めにはロドリゲスの日本文典が書かれ、その日本大文典はポルトガル語による記述である。
文典に文法があると説明をするときそれは文法を記述する書であって厳密な文法学説の理論書との違いがあるが、文典の価値は規範に与えた考え方において重要なものである。文典にはさらに新文典および新文典別記が著わされ、その一方で日本新文典のように形容動詞を分類するものがあった。1921年至文堂刊、藤村作,、島津久基の名前が並ぶ。
文典を検索すると日本俗語文典がある。中国留学生教育に寄与し国語学国文学研究の足跡を残した松下大三郎の著述だ。日本俗語文典、1901年は初めて体系的に口語文法を説いたとされる。ほかに標準日本文法、標準日本口語法、標準漢文法などの著作にみるべきものが多い。断句、詞、原辞の捉え方は詞辞の視点にあり、形態文法の先駆けを内容とする。
このようにみて文典には文法記述があってそれぞれに特徴がある。21世紀初頭の動きとして1902年、明治35年に国語に関する調査、国語調査委員会が文部大臣の直属機関として活動した。成果を上げ、て送仮名法、口語法、疑問仮名遣などを編纂したが、それはⅠ913年、大正2年に廃止となる。国語国字問題解決の目的を持っていたとされる。
国語の音韻、方言、国語史調査を行い国語学の基礎ともなっている。このころから国語文法に記述説明書が作られてそれまでの翻訳による文法から独自性を持った日本語文法のいわば整理期に入るとみられる。自立語付属語と言われる分類に当初は自立ではなくて独立語という名称がありそれを踏まえた独立詞付属辞という分類もなされていたのである。
文法の視点と立場はその拠って来る理論志向に正しくみれば専門の術語としての使用混同は避けられなければならない。それぞれの規定を受けて言語現象をその用語で解釈するので融通されるものではないが、日本語文法はその多くを取り入れ学びながら、その理論的な構築を果たした。現代日本語文典の必要とされるところ、しばらく彼我を述べてみたい。