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国語、日本語、どちらを使うか

2016-09-28 | まさごと
文化庁国語調査、ただしくは、平成27年度「国語に関する世論調査」の結果について報告があった。調査目的には、文化庁が平成7年度から毎年実施しているもので、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起する、と述べる。調査対象は、全国 16 歳以上の男女で、調査時期は、平成 28 年2月~3月である。調査方法は、一般社団法人中央調査社に委託し、個別面接調査を実施とあるが、それを、調査結果としての、調査対象総数が、 3,589 人に対して、有効回答数を1,959 人、にして、 54.6% だそうである。凡そ2000人の答えである。

まず、毎日使っている日本語を大切にしているか,していないか、 美しい日本語があると思うか,そうは思わないか…、ここにあるのは日本語についての問いである。国語と言わず日本語とする。回答の解説で、それによれば、15年前には、日本語をもちいている、そして、美しい日本語があるか、質問している。文化庁国語課の調査は、いつから、日本語を用い始めたのか。


〔全体・過去の調査との比較〕
、毎日使っている日本語を大切にしているか、それともそうはしていないかを尋ねた。
「大切にしていると思う」(34.9%)と
「余り意識したことはないが,考えてみれば大切にしていると思う」(43.6%)を合わせた
「大切にしている(計)」は78.5%となっている。

過去の調査結果(平成 13,20 年度)と比較すると,
「大切にしている(計)」は増加傾向にあるが,
「大切にしていると思う」は,平成 20 年度調査から今回調査に掛けて3ポイント減少している。

〔年齢別〕
年齢別に見ると,「大切にしていると思う」は,年代が高いほど高くなる傾向があり,
70 歳以上で51.8%となっている。
一方,全ての年代において,「特に大切にしてはいないと思う」と「大切にしているとは思わない」を
合わせた「大切にしていない(計)」は,1割未満となっている。

「美しい日本語」というものがあると思うか,それともそうは思わないかを尋ねた。
「あると思う」が 90.8%となっている。
過去の調査結果(平成 20,27 年度)と比較すると,「あると思う」は増加傾向にある。

「美しい日本語」というものが「あると思う」と答えた人(全体の 90.8%)に
「美しい日本語」とはどのような言葉かを尋ねた。(選択肢の中から三つまで回答。)
「思いやりのある言葉」が 63.3%と最も高く,次いで
「挨拶の言葉」(45.3%),「季節の移り変わり
を表す言葉」(34.5%),
「控え目で謙虚な言葉」(34.3%)となっている。

過去の調査結果(平成 13,20 年度)と比較すると,
「思いやりのある言葉」が6割台前半で最も高く,次いで
「挨拶の言葉」が4割台で続いているのは,今回調査でも同様となっている。また,
「素朴ながら話し手の人柄がにじみ出た言葉」は減少傾向となっている。
「故郷の言葉」は,平成20 年度調査から今回調査に掛けて減少している。

http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2016092101_besshi.pdf

敬語はどうあるべきだと思うか<問4>(P.17)
―「敬語は伝統的な美しい日本語として,豊かな表現が大切にされるべきだ」が6割台半ばに増加―

中高生が担任の先生に対してどういった場面で敬語を使って話すべきか<問5>(P.19)
―「敬語を使って話すべきだと思う」が,どの場面においても増加傾向 ―

会社に勤めている人が,上司に対してどういった場面で敬語を使って話すべきか<問6>(P.22)
―どの場面でも「敬語を使って話すべきだ」が増加 ―

配達の人に対して,何という言葉を掛けることが多いか<問7>(P.25)
―「ありがとう(ございました)」が約5割に,10 年前は「御苦労様(でした)」が約5割 ―

仕事が終わったときに何という言葉を掛けることが一番多いか<問8>(P.27)
―相手の職階が上の場合でも,下の場合でも,
「御苦労様(でした)」は減少し,「お疲れ様(でした)」は増加 ―

同年輩の相手に対して「○○さんを知っているかどうか」をどのように尋ねるか<問9>(P.30)
―全ての場面において「○○さんを御存じですか?」という言い方が増加 ―

課長に部下が呼び掛けるとき,どの呼び方が一番望ましいと思うか<問 10>(P.34)
―「名字に「さん」を付ける」が,過去調査(平成 8 年度)から約2倍の 16.0%に増 ―

会社の受付の人が外部の人へ,自分の会社の○○課長のことを話す場合の一番良い言い方<問 11>(P.37)
―「○○は…」が最も高く約4割,「課長の○○は…」が約3割 ―

学校の先生が保護者に対して,同僚の先生のことを話す場合の一番良い言い方<問 12>(P.42)
―「○○先生は…」が7割以上 ,「○○教諭は…」が 13.7%―

病院の医師が患者に対して,同僚の医師のことを話す場合の一番良い言い方<問 13>(P.46)
―「○○先生は…」が5割台前半,「○○医師は…」が約4割 ―

毎日の生活に必要な情報を何から得ているか<問 14>(P.50)
―「携帯電話(スマートフォン含む)」が大きく増加,紙媒体(新聞,雑誌等)は減少傾向 ―

言葉や言葉の使い方に大きな影響を与えるのは何だと思うか<問 15>(P.53)
―「携帯電話(スマートフォン含む)」が平成 20 年度調査から 20 ポイント増の 34.3% ―

次の各場面での携帯電話(スマートフォン含む)の使用についてどう感じるか<問 16>(P.56)
―(1)電車やバスの中での通話について,「不愉快に感じる(計)」は4ポイント増加し7割台後半,
(2)対面で話をしている最中の画面閲覧,携帯電話操作について,「仕方がない」は40代以下で2割以上―

相手とどのような方法を用いてやり取りをするか<問 17>(P.58)
―どんな相手に対しても「携帯電話(スマートフォン含む)での通話」は増加し,「固定電話での通話」は減少 ―

インターネットを利用することがあるか<問 18>(P.70)
―「利用する(計)」が,40 代以下で 97%以上,「利用したことがない」が,70 歳以上で 75.8% ―

どのようにインターネットを利用するか<問 18 付>(P.70)
―電子メールを除き,双方向的な利用(投稿や公開をする)は少ない ―

情報機器の普及によって,言葉や言葉の使い方が影響を受けると思うか<問 19>(P.75)
―「影響はあると思う」と 85%以上が回答 ―

次に挙げるような記号類や表記を用いた表現を見たことがあるか<問 20>(P.80)
―「見たことがある(計)」は,「 など」が85.1%,「(笑),(汗),(怒)など」が77.1%,
一方,「「おk」,「うp」など」は41.4%,「「あ゛」,「え゛」,「ま゛」など」は41.2%となっている ―

どちらの言い方を普通使うか<問 21>(P.95)
―「見れた」(48.4%)が「見られた」(44.6%)を,
「出れる?」(45.1%)が「出られる?」(44.3%)を,今回調査において初めて上回る―

どちらの言い方を使うか<問 22>(P.107)
―「悩ましい問題」(56.3%)が,「悩ましい目つき」(38.9%)を上回る―

どちらを主に使うか(日常の用語)<問 23>(P.114)
―全ての言い方で,和語・漢語を「主に使う」が減少―

どちらを主に使うか(文化・スポーツの用語)<問 24>(P.119)
―「リベンジ」を主に使う(61.4%)が,「雪辱」を主に使う(21.4%)を,40 ポイント上回っている ―

どちらの意味だと思うか<問 25>(P.124)
―「確信犯」は,約7割が本来とは違うとされる意味を回答―

どちらの言い方を使うか<問 26>(P.130)
―本来の言い方とされる「あいきょうを振りまく」を使う(49.1%)は,平成17 年度調査から5ポイント増―


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