膠着語と屈折語を対照すれば、語の単位に語と語基、語と接辞のように語構成を見ると分かりよい。語の成立には語基が単独の形式で意味を持つ、語基に接辞がついてまとまった意味を持つ、というように自由形式と結合ⓙ形式を分析することになる。語基となる形式は語の形式で変容するものを、活用変化するもの、屈折変化をするものとして、音素で取り出すことになる。音韻の作業では国語の仮名文字分析についてわかりよくするところがある。しかし国語分析は語の単位に付属するものを、品詞にたてているので、その品詞である、助詞、助動詞についての扱いがある。膠着する現象に見るので、それぞれがいわば、活用の現象、屈折のとらえ方になる。助詞として格助詞の例をあげて説明している、格助辞であるが、その語の成立には文の働きにおいて、動詞と関係することと、その意味分析などをすることになる。説明によく用いる、場所の名詞に、学校 をあげ、学校へ 学校に 学校で、学校を とすると、それぞれが、行く という動詞に関係するか、しないか、、学校へ行く 学校に行く *学校で行く *学校を行く 学校で学ぶ 学校を卒業する という用例がすぐにも区別される。山に登る 山を登る 山で登る 山へ登る という使い分けをとらえて、膠着現象を意味において明らかにすることがある。
教育用
日本語教育用文法を母語話者別に考える。それをもって、日本語文法研究とする。中国語を母語とすると学習者に必要とする日本語文法は何か。そのためには日本語文法をまずとらえるか、話者......
教育用
2017-06-23 23:52:48 | 日本語教育
日本語教育用文法を母語話者別に考える。それをもって、日本語文法研究とする。
中国語を母語とすると学習者に必要とする日本語文法は何か。
そのためには日本語文法をまずとらえるか、話者別に習得の困難点をあげて日本語教育文法の分析をもって学習に役立てるか、そこに議論を集中させると、日本語文法のための日本語教育文法がなければならないとの結論を得る。
学習者の日本語運用の文法力にどのような文法を与えるか。
日本語にあって中国語にないもの、中国語にあって日本語にないものを文法項目にして一覧する。
その各論をおこなうと、問題の解決になる、というふうに、話を進めて、はた、日本語教育文法とは何かと、もとの出発点に戻った。
つまり、あってないもの、なくてあるものを、それぞれを対照することができるように、日本語教育文法項目を立てて、中国語文法項目を立てて、それをとらえるために中国語話者の中国語文法、日本語教育用の中国語文法がなければならないわけであるから、それをどのように見ていくが必要となる。