バリアフリーと検索すると、ほかのキーワードについて、 ユニバーサルデザインとは バリアフリーとは 子供向け バリアフリーとは 簡単に バリアフリーとは 厚生労働省 などが並ぶ。コトバンクを開くと、デジタル用語がまずあって、次いで知恵蔵2015の解説が続く。辞書義のほかにはいくつか、家具とインテリア、ナビゲートビジネス、不動産、リフォームというように、このサイトには11件もの解説がである。なかでブリタニカには、1974年に、国連障害者生活環境専門会議の報告書があって、バリアフリーデザイン Barrier Free Design によって、建築用語として使われて広まり、人々に知られるようにあったとある。日本大百科全書に詳しい記述がある。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
バリアフリー
ばりあふりー
barrier free
>
障害をもつ人々が、生活環境(住宅、地域施設、交通施設)において、普通に生活することを阻んでいる障壁(バリア)をなくすこと。1974年、国連専門家会議報告書『バリアフリーデザイン』が出版された当初から、物理的バリアフリーのみならず、心理的・社会的バリアフリーの重要性は指摘されていた。近年、バリアフリーのみならず、安全性や利便性等にも十分配慮し、障害者、高齢者、子供、妊婦、乳母車を押す人々などすべての人々に使いやすい設計として、ユニバーサル・デザイン(普遍的デザイン)の考え方も重視されている。[野村みどり]
沿革目次を見る
アメリカでは、全米建築基準協会が1961年に世界でもっとも早く、「身体障害者にアクセスしやすく使用しやすい建築・施設設備に関するアメリカ基準仕様書」を作成した。その後、1968年、連邦政府の補助を受けた建築は、身体障害者へのアクセシビリティ(利用する権利および手段)を保障しなければならないことを定めた「建築障壁除去法」が制定された。これを受けて、各州は、先のアメリカ基準仕様書の内容に従った実施規則を整備していく。1973年のリハビリテーション法第504条では、連邦政府の補助を受けたすべてのプログラムにおいて、身体障害者は差別を受けてはならず、必要なサービスは提供されなければならないことが規定された。1990年に施行されたADA(Americans with Disabilities Act、障害をもつアメリカ人法)では、アメリカ合衆国の心身障害者数は、総人口2億4500万人の17.6%にあたる4300万人で、高齢化によって、今後よりいっそう、その人数は増えることを前提とし、障害者への差別を撤廃し、すべての人に保障されている基本的権利を障害者にも保障するための規制を定めた。規制対象は、連邦政府の補助の有無にかかわらず、雇用、交通機関、公共施設、一般営業施設における差別の禁止、利用上のバリアフリー、視覚・聴覚障害者のための通信システムの供与など広範にわたる。
日本では、厚生省(現厚生労働省)の「身体障害者福祉モデル都市事業」(1973~75年度)、「障害者福祉都市事業」(1979~85年度)、「障害者の住みよい街づくり事業」(1986~89年度)として、自治体を単位に、障害者の生活環境、住宅の改善、障害者福祉サービスの体系的実施、心身障害児の早期療育および市民啓発の4事業推進が目ざされてきた。1990年度(平成2)以降は、障害者のみならず、高齢者もその対象に据え、「住みよい福祉のまちづくり事業」、94年度からは、「障害者や高齢者にやさしいまちづくり推進事業」が実施されている。建設省(現国土交通省)では、「福祉のまちづくりモデル事業」(1991~93年度)、1994年度「生活福祉空間づくり大綱」と「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」(ハートビル法)の制定、「人にやさしいまちづくり事業」(1994年度~)などが実施されている。また運輸省(現国土交通省)は2000年に、「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」(交通バリアフリー法)を制定した。さらに、2006年にはハートビル法と交通バリアフリー法を統合したバリアフリー新法(「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」)が成立、施行された。なお、1990年代、大阪府、兵庫県、神奈川県などの地方公共団体は、福祉のまちづくり条例を制定し、2008年現在、47都道府県すべてが制定済みである。[野村みどり]
バリアフリー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/バリアフリー
>バリアフリー(英語: Barrier free)とは、対象者である障害者を含む高齢者等の社会的弱者が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指す用語である。
知恵蔵2015の解説
バリアフリー
>
心身の障害などでハンディキャップのある人にとって、障壁(バリア)となる物理的(建物構造・交通機関など)、制度的(障害を欠格条項とし、資格取得に制限があるなど)、文化・情報面(点字・手話・音声案内・字幕・分かりやすい表示の不備)、意識(偏見や先入観)が取り除かれた状態。その取り組みがバリアフリー化。スロープを設置するといった物理的整備が注目されがちだが、社会的認識や価値観のバリアフリー化もノーマライゼーションの達成に不可欠である。何をバリアと感じるかは個別性が高いため、当事者の意向とニーズに基づいた検討が必要である。
(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2007年)
バリアフリー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/バリアフリー
>バリアフリー(英語: Barrier free)とは、対象者である障害者を含む高齢者等の社会的弱者が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指す用語である。
ASCII.jpデジタル用語辞典の解説
バリアフリー
原義は「障害・障壁のない」という意味。日常生活や社会生活における物理的、心理的な障害や、情報に関わる障壁などを取り除いていくことをいう。高齢者や障害者にとって安全かつ、住みよい社会を作るために、近年注目されている概念。社会の高齢化にともない、段差のない住宅・道路の敷設や、点字ブロック、補聴器などの普及、シンプルな機能で使いやすい家電なども多く販売され、バリアフリー関連商品は増加傾向にある。バリアフリーは誰もが使えて使用者を選ばない「ユニバーサルデザイン」の中に含まれる概念と言える。
大辞林 第三版の解説
バリアフリー【barrier free】
〔障壁のない意〕
高齢者や障害者が社会生活を送るうえで,障壁となるものを取り除くこと。当初は,道路や建物の段差や仕切りをなくすことをいったが,現在では,社会制度,人々の意識,情報の提供などに生じるさまざまな障壁をふくめて,それらを取り除くことをいう。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
バリアフリー
バリアフリー
barrier free
高齢者や障害者が支障なく自立した日常生活・社会生活を送れるように,物理的・心理的・社会制度・情報の障壁(バリア)をすべて除去する(フリー) こと,あるいはそれらが実現した生活環境。1974年,国連障害者生活環境専門会議の報告書『バリアフリーデザイン』Barrier Free Designで建築用語として用いられて以来,広く使われるようになった。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
バリアフリー
ばりあふりー
barrier free
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障害をもつ人々が、生活環境(住宅、地域施設、交通施設)において、普通に生活することを阻んでいる障壁(バリア)をなくすこと。1974年、国連専門家会議報告書『バリアフリーデザイン』が出版された当初から、物理的バリアフリーのみならず、心理的・社会的バリアフリーの重要性は指摘されていた。近年、バリアフリーのみならず、安全性や利便性等にも十分配慮し、障害者、高齢者、子供、妊婦、乳母車を押す人々などすべての人々に使いやすい設計として、ユニバーサル・デザイン(普遍的デザイン)の考え方も重視されている。[野村みどり]
沿革目次を見る
アメリカでは、全米建築基準協会が1961年に世界でもっとも早く、「身体障害者にアクセスしやすく使用しやすい建築・施設設備に関するアメリカ基準仕様書」を作成した。その後、1968年、連邦政府の補助を受けた建築は、身体障害者へのアクセシビリティ(利用する権利および手段)を保障しなければならないことを定めた「建築障壁除去法」が制定された。これを受けて、各州は、先のアメリカ基準仕様書の内容に従った実施規則を整備していく。1973年のリハビリテーション法第504条では、連邦政府の補助を受けたすべてのプログラムにおいて、身体障害者は差別を受けてはならず、必要なサービスは提供されなければならないことが規定された。1990年に施行されたADA(Americans with Disabilities Act、障害をもつアメリカ人法)では、アメリカ合衆国の心身障害者数は、総人口2億4500万人の17.6%にあたる4300万人で、高齢化によって、今後よりいっそう、その人数は増えることを前提とし、障害者への差別を撤廃し、すべての人に保障されている基本的権利を障害者にも保障するための規制を定めた。規制対象は、連邦政府の補助の有無にかかわらず、雇用、交通機関、公共施設、一般営業施設における差別の禁止、利用上のバリアフリー、視覚・聴覚障害者のための通信システムの供与など広範にわたる。
日本では、厚生省(現厚生労働省)の「身体障害者福祉モデル都市事業」(1973~75年度)、「障害者福祉都市事業」(1979~85年度)、「障害者の住みよい街づくり事業」(1986~89年度)として、自治体を単位に、障害者の生活環境、住宅の改善、障害者福祉サービスの体系的実施、心身障害児の早期療育および市民啓発の4事業推進が目ざされてきた。1990年度(平成2)以降は、障害者のみならず、高齢者もその対象に据え、「住みよい福祉のまちづくり事業」、94年度からは、「障害者や高齢者にやさしいまちづくり推進事業」が実施されている。建設省(現国土交通省)では、「福祉のまちづくりモデル事業」(1991~93年度)、1994年度「生活福祉空間づくり大綱」と「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」(ハートビル法)の制定、「人にやさしいまちづくり事業」(1994年度~)などが実施されている。また運輸省(現国土交通省)は2000年に、「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」(交通バリアフリー法)を制定した。さらに、2006年にはハートビル法と交通バリアフリー法を統合したバリアフリー新法(「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」)が成立、施行された。なお、1990年代、大阪府、兵庫県、神奈川県などの地方公共団体は、福祉のまちづくり条例を制定し、2008年現在、47都道府県すべてが制定済みである。[野村みどり]
バリアフリー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/バリアフリー
>バリアフリー(英語: Barrier free)とは、対象者である障害者を含む高齢者等の社会的弱者が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指す用語である。
知恵蔵2015の解説
バリアフリー
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心身の障害などでハンディキャップのある人にとって、障壁(バリア)となる物理的(建物構造・交通機関など)、制度的(障害を欠格条項とし、資格取得に制限があるなど)、文化・情報面(点字・手話・音声案内・字幕・分かりやすい表示の不備)、意識(偏見や先入観)が取り除かれた状態。その取り組みがバリアフリー化。スロープを設置するといった物理的整備が注目されがちだが、社会的認識や価値観のバリアフリー化もノーマライゼーションの達成に不可欠である。何をバリアと感じるかは個別性が高いため、当事者の意向とニーズに基づいた検討が必要である。
(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2007年)
バリアフリー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/バリアフリー
>バリアフリー(英語: Barrier free)とは、対象者である障害者を含む高齢者等の社会的弱者が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指す用語である。
ASCII.jpデジタル用語辞典の解説
バリアフリー
原義は「障害・障壁のない」という意味。日常生活や社会生活における物理的、心理的な障害や、情報に関わる障壁などを取り除いていくことをいう。高齢者や障害者にとって安全かつ、住みよい社会を作るために、近年注目されている概念。社会の高齢化にともない、段差のない住宅・道路の敷設や、点字ブロック、補聴器などの普及、シンプルな機能で使いやすい家電なども多く販売され、バリアフリー関連商品は増加傾向にある。バリアフリーは誰もが使えて使用者を選ばない「ユニバーサルデザイン」の中に含まれる概念と言える。
大辞林 第三版の解説
バリアフリー【barrier free】
〔障壁のない意〕
高齢者や障害者が社会生活を送るうえで,障壁となるものを取り除くこと。当初は,道路や建物の段差や仕切りをなくすことをいったが,現在では,社会制度,人々の意識,情報の提供などに生じるさまざまな障壁をふくめて,それらを取り除くことをいう。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
バリアフリー
バリアフリー
barrier free
高齢者や障害者が支障なく自立した日常生活・社会生活を送れるように,物理的・心理的・社会制度・情報の障壁(バリア)をすべて除去する(フリー) こと,あるいはそれらが実現した生活環境。1974年,国連障害者生活環境専門会議の報告書『バリアフリーデザイン』Barrier Free Designで建築用語として用いられて以来,広く使われるようになった。