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燃費競争

2016-05-20 | 日本語百科
燃費は自動車の新車開発による技術力を数値で示すと考えられてきたが、そこに繰り広げらえていたのは日本企業の底の浅さを見せるものだった。偽装、不正といわれるようになると、購買者の信頼が得られなくなるのは当然だろう。3年前にハイブリッド車を購入したときに、公称燃費が36キロ、リッターあたりの数値は、実際には17.8キロであった。>燃料消費率は定められた試験条件での値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なります。 燃料消費率(km/L) JC08モード走行(国土交通省審査値) 30.0 と、カタログにある。これを数値のことと思いながら、それに合わせて、その6割にならない走行で、その燃費の良さを実感してきたわけだが、それでもこの数値が示す技術力を思っていた。この数値を出すドライバーの運転技術も相当なものである。その頃に、軽自動車の燃費が電気自動車の援助なくして、みるみる燃費消費率が上がっていたのを見て、驚いていた記憶がある。その燃費競争ともいえるものが、いまになって、明らかになった。軽自動車が燃費で技術を競うのは、一方で、販売にかかる取り組みがあった。減税措置による自社製品の売り上げを、一方で、強いられたのである。


http://autoc-one.jp/mitsubishi/special-2720540/0002.html

eKワゴン&デイズの燃費目標が、
2011年9月26日に28km/L、
2012年3月12日に28.2km/Lに引き上げられたのは、
この6か月間に先代ムーヴが27km/L、
現行MRワゴンエコが27.2km/Lで登場して、1km/Lのリードを奪いたかったためだろう。
またeKワゴン&デイズの燃費目標が
2012年8月27日に29km/Lに改訂され、9月6日に少し遅れて現行
ワゴンRのJC08モード燃費が28.8km/Lで発売されたのは、事前に三菱がスズキの情報を得ていたからだ。

自動車取得税と自動車重量税は、道路建設に用いるために、1970年前後に道路特定財源として創設された。同財源制度はすでに廃止されて課税根拠を失ったが、徴税は今でも続き、これを燃費基準の達成度合いに応じて減税するのがエコカー減税だ。
またエコカー減税のベースになる平成27年度/32年度燃費基準にも矛盾が多く、燃費数値が1km/L未満の違いでも、減税率に差が生じる。となれば、29.2km/LのJC08モード燃費を30km/Lに引き上げ、平成32年度燃費基準プラス20%となる29.4km/Lを超えさせて、免税を獲得するといった不毛な燃費改善を強いてしまう。ちなみにスズキは実験設備で測定した数値と惰行法の違いが誤差の範囲に収まり、三菱も小型&普通車については+-5%の範囲としている。しかし、その誤差の範囲で繰り広げられているのが今日の燃費競争だ。
ある軽自動車の開発者は「燃費数値がライバル車に1km/l負けたら(劣ったら)、売れ行きに大差が付く」と語っている。


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