世相はよのありさま、セイタイ、セタイ、世態という語、世間の状態とある。>吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一「世態人情の変遷と云ふものは実に不思議なもので >小説の主脳は人情なり、―風俗これに次ぐ〈逍遥・小説神髄〉 ことしはいろいろなことがあった。世情のこと、時代の転換にある。起こることは、次のステップによる。米朝の緊張は解決に向けて年越しとなった。トランプ大統領のツイッターはフェイクニュースとともに慣れっこになってしまった。英国のEU離脱は時間の問題になった。香港デモは社会主義、共産主義の行く末を占った。近隣の状況に、日本がとるべき方向は年越しにどこへ向かう。カルロスゴーン氏の国外脱出という怪しげさは、不気味な予感を起こす。 . . . 本文を読む
10大ニュースを見る。例年のように、読者が選ぶニュース、新聞社が選ぶできごと、そこに在東京新聞8社の社会部長が選ぶ10大ニュースがあった。2018年と2019年とヒットして、10大ニュースのニュース性が変化してきたようであると、各新聞社を眺める。そこには特集自体の報道が意味をなさなくなってきたかの印象がある。そこで、産経ニュースは独自性があるか。中日新聞は12月30日に掲載した。 . . . 本文を読む
日本語について、わたしは仮説を持っています。どのような仮説か、それは、ことばがまなぶ、言葉が詞を学ぶ、言語が言語を受け入れるということです。日本語はいま英語のうちアメリカの話しことばを受け入れています。古代中国語を学び続けてきた日本語は、古典漢文をうけいれ多大な恩恵を得ています。古代の漢文化、その歴史に感謝を申します。
さて、日本語が英語を学ぶというのは、西暦1850年代のできごとから、およそ170年のあいだです。封建時代の日本には、おどろくようなことでした。それまでは日本語すなわちやまとことばが、古典漢語を学び続けました。漢字文化を謳歌して文化が熟成していました。さかのぼると、漢字の渡来のころ、日本語を彫った鉄剣銘がつくられました。 . . . 本文を読む