読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

天誅だぁ

2009-07-09 15:31:23 | 歴史

「天誅だぁ」と言う子供の遊びが昭和初期まで山口県のどの町や村でも有ったそうである。幕末の京都で、長州の者が「天誅だぁ」と叫び、佐幕派と見れば、襲って斬殺し、当時の京都の市民を震撼とさせた事から来ている。文久二年(1862)から三年の事と言う。天ニ代ワって誅ス、と言う意味だが、あの剣術を習った事のない伊藤博文でさえ、江戸で文久二年十二月二十一日、麹町三番地付近で国学者の塙次郎を待ち伏せし、斬殺した。若気の至りであろうと司馬遼太郎が書いている。が高杉新作も木戸孝允(桂小五郎)も第一級の剣客でありながら刺客と見れば逃げ回り、人を切った事はなかったそうだ。