アドラーの心理学をテーマにした「嫌われる勇気」を一昨日から読んでいます。
「○○の勇気」とか「○○の力」などの表題の本がやたら多いな~と思い、敬遠していました。
それに、自己啓発本って、うまくその気にさせられるしと。
しかし、正月に息子たちに会い、思うところがあって買って読んでみました。
前は青一色の装丁だったのに200万部突破記念で金ぴかの装丁になっていました。
私は青が良かったな~。 なにゆえ金色なのだ?
装丁には少々がっかりしましたが、内容には魂をつかまれました。
悩みを抱える青年と哲学者との対話形式の本です。
青年の悩みは根深く、そして哲学者に対する反論も激しいものがあります。
それに対して、思ってもみない考え方を哲学者は提示するのです。
悩みのほとんどは思い込みで、自分自身の考え方に縛られているだけで、本当はとてもシンプルに生きれるのだと。
まだ半分しか読んでいませんが、「課題の分離」という考えに救われました。
自分の課題と他人の課題を分けること、「これは誰の課題なのか」を考えようということです。
他人がどう評価するかは他人の課題であって自分にはどうしようもないこと。
子どもの課題まで自分の課題と思い抱え込んでいる親。
親は見守り援助はしても、子どもの課題は子どもに背負わせるべき。
信頼したり期待するのはあなたの課題だけれど、その信頼や期待に対して相手がどう動くかは、他者の課題なのだと。
期待するのはあなたの勝手ということです。
あ~そうだよね~。
家族や職場や友人間でもいえることで、課題や問題を共有するあまりに、背負い込みすぎて行き過ぎた干渉が起こったり、もめたり、ことが複雑になったりしがちですよね。
「これは誰の課題なのか?」
ゆっくりあと半分読んでいきたいと思います。