悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

俳句写真123 照らせども

2007-06-21 00:00:00 | 俳句写真
2007-0621-yhs123
照らせども
未だ明かざる
うきよかな
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○森をさまよっても、光が弱いせいか、なかなか見えて来ない・・・

¶うきよ=「(明けない)夜」「憂き世」。さらには、探し物が浮かび上がらない、をも含意。

□俳写123 てらせども いまだあかざる うきよかな
【写真】実写し、照明灯と樹木のコントラストを強めた。照明は数メートルの高さ。

image372 市原王歌の中西書

2007-06-20 01:20:00 | images

2007-0620-yim372
title : NakanishiWrote
yyyy/mm : 2007/04
memo : 公園事務所の隣に、私の『万葉集』依拠本の著者、中西進氏の直筆が展示されている。
  市原王歌/一松/幾代可歴流/吹風乃/声之清者/年深香聞/進書
著者自身の読み下しは、次の通り。(中西進・全訳注『万葉集』、講談社文庫版)
  一つ松幾代か経ぬる吹く風の
  声の清きは年深みかも  市原王(万葉集06-1042)
【写真】額も一緒に記念撮影した。(以前の風林火山の旅で)


俳句写真122 大空を

2007-06-20 01:00:00 | 俳句写真
2007-0620-yhs122
大空を
吸ひ込みたるは
テューバなれ
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○「テューバ」表記は、歌句の世界では、まだ市民権がない
。しかし、「サラダ」短歌が、爆発的に短歌人口を増やしたように、いずれは「テューバ」も受け入れられよう。この楽器も、金管の最低音部を担当する。今の日本では、金管楽器は、ぴかぴかが当たり前になっているのだが・・・。
□俳写122 おほぞらを すひこみたるは テューバなれ
【写真】全く手をいれる必要なしのショット。

短歌写真388 あぢさゐの

2007-06-19 05:35:00 | 短歌写真
2007-0619-yts388
あぢさゐの雨はまだかと花びらに
薄紅さして空見上げをり   悠山人

○短歌写真、詠む。
○紫陽花には、やはり雨
。晴れ上がった日の木陰では、それを待っている。
□短写388 あぢさゐの あめはまだかと はなびらに
        うすべにさして そらみあげをり
【写真】楽の音を聞きながら、そっと空を見る額紫陽花。

俳句写真121 弦バスで

2007-06-19 05:30:00 | 俳句写真
2007-0619-yhs121
弦バスで
支ふる眼の
鋭さよ
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○英語風に「ダブルベース」、独語風に「コントラバス」と親しまれている楽器
。団員たちは「コンバス」「弦バス」などと呼ぶ。旋律の最低音部を扱って、演奏を支えている。
□俳写121 げんバスで ささふるまなこの するどさよ
【写真】梅雨どきのほぼ正午。強烈な直射日光なのに、無帽。

image371 フルーティスト

2007-06-19 05:25:00 | images
2007-0619-yim371
title : aFlutist
yyyy/mm : 2007/06
memo : フルートにも、音域や材質の違いで、いろいろある。分かり易い材質で言うと、プロは普通は銀で、金も珍しくはない。アマは圧倒的に洋銀。私のもそうだったけれど、今はどうしているかな?
【写真】外は快晴でも、天幕がかかると、かなり光量が落ちる。客席から動体、となれば、さらに難しい。それでも室内での撮影に比べたら、天国である。承前。

短歌写真387 暑き日の

2007-06-18 00:05:00 | 短歌写真
2007-0618-yts387
暑き日の森に音楽ひびきをり
若き指揮者の輝きてこそ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○森の音楽会、という触れ込みに出会う
。中・高・社会人、三吹奏楽団の合同演奏会を、野外でという趣向。TV2局もしきりに撮影していた。
□短写387 あつきひの もりにおんがく ひびきをり
        わかきしきしゃの かがやきてこそ
【写真】実写を、指揮者と演奏者に分けて範囲指定し、演奏者をガウスぼかしにした。

俳句写真120 筝の手の

2007-06-18 00:00:00 | 俳句写真
2007-0618-yhs120
筝の手の
厳しきなかに
温もりぬ
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○A先生は、都内でもときどき公演される、偉い先生だ
。文字通り脇目も振らないで弾いていると、梅雨期の蒸し暑さもあって、琴爪も緩んで来る。「温もり」「暖かさ」は、『古語辞典』見出し語になし。
□俳写120 さうのての きびしきなかに ぬくもりぬ
【写真】背景をPC処理。この爪で流派歴然。俳句二行書きは、たぶん初。

俳句写真119 方寸に

2007-06-17 01:35:00 | 俳句写真
2007-0617-yhs119
方寸に
世界を写す
梅雨の露
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○久しぶりの俳句となった。丸くても、「方寸」は定型
。結句の掛詞は、生涯に一回限りしか使えない・・・ような気がする。
□俳写119 はうすんに せかいをうつす つゆのつゆ
【写真】紫蘭の葉。実写のままだが、実はあるものの写り込みに、仕上げの段階で気がついた。あるものとは・・・?

短歌写真386 入梅に

2007-06-16 04:10:00 | 短歌写真
2007-0616-yts386
入梅に薔薇の花片項垂れつ
つとめて朝のつゆぞ光れる   悠山人

○短歌写真、詠む。
○関東地方梅雨入り宣言の日、夜の間、雨だった
。「梅雨」に「露」、というつもりで庭の薔薇を見たら、全部項垂れていた。「にふばい」は、『古語辞典』になし。「つゆ」は、「露(雨滴)」「つゆ(ちょっぴり)」で、「露玉に朝日が微かに反射している」。
□短写386 にふばいに ばらのはなびら うなだれつ
        つとめてあさの つゆぞひかれる
【写真】画面右半部に2個所、朝の太陽が露に映る。