2007-0605-yts374
たをやぎて幼顔せるリュラ弾きに
オルフェウスなんやがて重ぬる 悠山人
○短歌写真、詠む。
○吹奏楽とも何年も関わったが、ハープを入れるのは、今でもまだ珍しい。高価である、重くて嵩張る、指導者がいない、などがその理由。この日は、全国金賞の中学校が、採り入れていた。弾き手は、胸に名標が付く、まだ中学生である。だから、「手弱女」を使うには、早過ぎると判断した。
¶リュラ=古代ギリシャの撥音楽器で、ハープの元祖。古代・現代とも、ギリシャ語の表記は ΛΥΡΑ だが、発音は古代が「リュラ」、現代が「リラ」。蛇足ながら、英語の lyre は、liar と同音で、残念な気持ち。
¶オルフェウス(ΟΡΦΕΥΣ)=ギリシャ神話で、言わずと知れた、リュラの名手。愛妻エウリュディケを失って、リュラを弾いて嘆き悲しむ毎日。哀れんだ冥王ハデスによって、生還を許されるが・・・。彼女はいま、夜空に リュラ(琴座)と名付けられて、輝いている。そういえば、きのうは「オルフェウスの弟子たち」を名乗る、スウェーデンの男声合唱を、TVで視聴した。素晴らしい響き! 四半世紀ぶりの来日とか。
□短写374 たをやぎて をさながほせる リュラひきに
オルフェウスなん やがてかさぬる
【写真】先日、ふれあい文化ホールで。
2007-0605-yhs115
争ひを
忘れて流る
錦川 悠山人
○俳句写真、詠む。
○関が原から一国一城令にいたる、毛利一族の盛衰は、複雑な経過を辿る。昔日の抗争史を秘めて、この日、錦川は鏡の如し。
□俳写115 あらそひを わすれてながる にしきがは
【写真】錦帯橋から錦川の俯瞰。
争ひを
忘れて流る
錦川 悠山人
○俳句写真、詠む。
○関が原から一国一城令にいたる、毛利一族の盛衰は、複雑な経過を辿る。昔日の抗争史を秘めて、この日、錦川は鏡の如し。
□俳写115 あらそひを わすれてながる にしきがは
【写真】錦帯橋から錦川の俯瞰。
2007-0605-yim360
title : KintaiBridge
yyyy/mm : 2007/05
memo : 日本三名橋とか三奇矯とかで有名な、岩国市・錦帯橋。丘の上には、観光用に位置まで変えて復元された、毛利一族の岩国城。
【写真】錦川の河川敷駐車場(四月から一挙に大幅値上げ)から、橋、遠景に城を眺める構図。