悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真362 この川は

2007-05-26 00:30:00 | 短歌写真
2007-0526-yts362
この川はか細く暗く流れ出で
厚東を名乗り瀬戸へ入らんか   悠山人

○短歌写真、詠む。
○鍾乳洞の全長は約10km
。その一部を、途中、溜り水の味見をしたりしながら、仄暗い道を歩いた。詠草に、国名をと思って調べたが、簡単ではない。山口県は、長門(長州)・周防の旧二国から成る。県・町(秋芳)いずれのHPにも、全くふれていない。微妙な位置にあるので、俄か仕込みとは、行かないと知る。川の名も難読。この西に「厚狭川(あさがわ)」、そしてこれが「厚東川(ことうがわ)」。この川は、途中でダムをつくり、瀬戸内海へ流れ込む。
□短写362 このかはは かぼそくくらく ながれいで
        ことうをなのり せとへいらんか
【写真】源流と言っても、洞出口は澄んでいて水量がある。

短歌写真361 晴れわたる

2007-05-26 00:25:00 | 短歌写真
2007-0526-yts361
晴れわたる皐月の空に現代の
ヴィレンドルフは誇らしく立つ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○中央線I駅前にあった「いのち賛歌」(井上公雄・作)
。反射的に、Venus von Willendorf を思い出した。二万年前の小さな石像を、初めて写真で見たときは、感動したものだ。そのとき彼(たぶん)は、どんな情念で彫り上げたのか・・・。
□短写361 はれわたる さつきのそらに げんだいの
        ヴィレンドルフは ほこらしくたつ
【写真】石像を明るくして、空をグラ仕上げ。単純ながら、作業工程は数段階を経ている。先の風林火山の旅で。

俳句写真109 秋芳洞

2007-05-26 00:20:00 | 俳句写真
2007-0526-yhs109
秋芳洞
出でて目映ゆき
若葉かな
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○「秋芳」の読みは、現地で聞いたら、十年ほど前までは「あきよし」が多数派だったけれど、このごろでは、どちらかというと「しゅうほう」かな、とのこと
。洞内は、足元が滑り易いうえに、ほとんど暗闇なので、抜け出るまでが長く感じられる。二句「出づれば」を、音数優先にする。
□俳写109 しうはうだう いでてまばゆき わかばかな
【写真】こういう場面で、銀塩フィルムと勝負するのは、難しい。