悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真351 平らなる

2007-05-17 05:00:00 | 短歌写真
2007-0517-yts351
平らなる驕りの夢も破られて
幼児もはやあはれせに消ゆ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○平家滅亡伝説に採詠。少し欲張って、掛詞・縁語などを使った。
¶平らなる=「太平」「平氏」を掛ける。「ら」の有無は不問。また、「平氏の驕り」「太平の夢、破らる」は、常套句。
¶幼児(をさなご)=幼帝安徳の入水伝説。「せ」は、「背(に負われ)」「(早い)瀬」を掛ける。
¶はや…せ=「(早鞆の)早瀬」。「もはや」も連想させるが、『古語辞典』にはない。
□短写351 たひらなる おごりのゆめも やぶられて
        をさなごもはや あはれせにきゆ
【写真】早鞆瀬戸を見下ろす丘から。

短歌写真350 雲の上に

2007-05-17 04:50:00 | 短歌写真
2007-0517-yts350
雲の上に乗りて遥けく見下せど
よも蓬莱の洞ぞなきとは   悠山人

○短歌写真、詠む。
○憂世を逃れて蓬莱を探す旅。
¶蓬莱洞(ほうらいどう)=「蓬莱にあって仙人の住むという宮殿。蓬莱宮。」(『広辞苑』)
□短写350 くものへに のりてはるけく みおろせど
        よもほうらいの ほらぞなきとは
【写真】地上8千m~1万mから。

俳句写真101 春なれど

2007-05-17 04:45:00 | 俳句写真
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春なれど
萩のうつはぞ
うるはしき
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○一楽、二萩、三唐津とか
。『古語辞典』には、「うつは」見出しがなくて、「うつはもの」が載る。「うつくし」「うるはし」の、用法の違いに留意。二句末尾は「ぞ」か「の」か、作者の個性が出る。
□俳写101 はるなれど はぎのうつはぞ うるはしき
【写真】実写の器物に、背景はPC処理。萩焼会館で。