「本当に中国がつくったのか?」…ファーウェイ最新スマホに搭載された中国製「謎のチップ」に日米欧が絶句

2023年09月24日 | 国際紛争 国際政治 

「本当に中国がつくったのか?」…ファーウェイ最新スマホに搭載された中国製「謎のチップ」に日米欧が絶句したワケ

9/24(日) 6:33配信
現代ビジネス

写真提供: 現代ビジネス

 日米欧の政界や産業界に衝撃が走っている。中国には「絶対不可能」とされていた半導体チップの超微細化を、「謎の技術」で実現してしまったからだ。

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 軍事兵器やAIの頭脳となる先端半導体を米国や台湾などに依存せず、中国が自前確保できるようになることも意味する。中国の強大化を防ごうと日米欧が厳しい輸出規制で築こうとしていた対中包囲網に、ポッカリと抜け穴が開いてしまったのか。
「本当に中国がつくったのか?」

ファーウェイが8月末に発売した最新スマホ「Mate 60 Pro」に搭載されていた謎のチップ「麒麟(Kirin)9000S」(出典:中国動画共有サイトbilibiliのアカウントより)

 「まだよく分かっていない。より詳細な情報を調べているところだ」

 米商務省が9月初旬、ロイター通信などの取材に対してこう曖昧に返答したのは、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が8月末に予告なく発売した最新スマートフォン「Mate 60 Pro」に搭載されていた、謎の半導体チップ「麒麟(Kirin)9000S」のこと。中国での製造を示す「CN」と刻印されていた。

 チップは、スマホなどデジタル製品を動かず頭脳だ。電気信号の流れをコントロールするトランジスタが無数に搭載されており、計算やさまざまな命令をする。どれだけ多くのトランジスタを集積できるかで、チップの性能が決まる。

 ファーウェイの最新スマホのチップには、1平方ミリメートルに約8900万個ものトランジスタが集積されていることが分かった。

 これは、チップの製造プロセスが7ナノメートル(ナノは10億分の1)という超微細化技術でしか実現できないもの。世界でも半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)、韓国サムスン電子、米インテルの3社しか持ち得ていない。

 米国や日本、オランダが最先端半導体の輸出規制を実施する中で、中国はTSMCなどから先端チップ、製造装置を直接調達できない。

 「中国が一体どこからこのチップを入手したのか?」

 「本当に中国がつくったのか?」

 対中包囲網戦略の瓦解を恐れる日米欧の政界や産業界が、「謎のチップ」の登場に色めき立った。

供給網が寸断された中国

 半導体は「産業のコメ」と呼ばれて久しい。

 スマホや家電、医療機器、自動車のほか、生成AIの頭脳となっているデータセンター、はたまた最新兵器まであらゆる内蔵部品に使われ、その国の「競争力の源泉となる戦略物資」として位置付けられるようになった。

 米政府は2022年10月、中国の軍事力増強につながる恐れがあるとして中国の先端半導体工場で使う品目全般を対象にした半導体輸出規制を強化した。ここで言う先端半導体には、回路線幅14ナノ・16ナノ以下のロジック半導体が含まれる。

 同調を求められた日本や、半導体装置の世界最大手ASMLを抱えるオランダも、今春から回路線幅14ナノ前後よりも微細な先端半導体を製造できる高性能装置の対中輸出を規制した。

 日米蘭による対中半導体包囲網によって、先端半導体のサプライチェーンが完全に寸断された中国。もう自前で14ナノ以下のチップを生産することはできなくなり、世界での先端技術分野での主導力を失っていくだろう――このようなシナリオを描いていたはずだった。

 だからこそ、ファーウェイが最新スマホに搭載した先端チップの登場は、「全くの想定外」(日系半導体業界関係者)だったのだ。

 ちなみに、TSMCが来年末の本格出荷を目指して、熊本県菊陽町で建設を進めている半導体新工場の回路線幅は、最先端ではない10~20ナノ台だ。これより回路線幅の小さい7ナノチップを中国がすでに自国生産した意味の重大さが分かるだろう。

 「中国が7ナノを生産できるはずがない。TSMCなどが規制の網をかいくぐって密かに中国に供給している」

 そんな噂が真実味を持って語られるほどの衝撃だった。

 企画:roadsiders 路邊社

 この「謎のチップ」に関しては、製造装置の「迂回輸入」や「産業スパイ」の存在など、半信半疑の声が絶えないが、実際はどうなのか。後編記事『中国には「絶対不可能」のはずが…ファーウェイ最新スマホに搭載された“超微細化”半導体チップを実現した「謎の技術」の正体』では、同国が“確立した”とされる「謎の技術」の深層に迫ります。

吉沢 健一(「AAiT」編集長)


mam*****
mam*****4時間前

携帯のフラッシュメモリーを開発したのは東芝の研究チーム。当初はそんな開発は無理と社内でも言われ続けてきたが諦めなかった班長や技術者達が多くのデータ容量保存出来るチップの作製を可能にした。しかし、東芝は彼らの開発技術に特段の手当も与えず、日本は彼らの開発技術を称えることもなく、技術者達は海外へと東芝を日本を離れて行った。日本には世界に誇る技術と能力があるにも関わらず、それを大事に育む環境が全く整っていない。大手企業が技術者達を駒のよう扱うのではなく、きちんと技術と能力に見合った報酬等を与えてあげてほしい。

gsh********
gsh********2時間前

海外流出を防ぐために、技術者を大事にしなければならないのです。会社の株主よりも従業員や株主を大事にしないと、技術が海外に流出する可能性が高いのです。本当の国際競争力は、非正規低賃金ではなくそこで働く人の正社員化と高額報酬することなのです。

roc********
roc********1時間前

昔、東芝日野工場で携帯の開発をしていました。
お偉いさん達の帰宅時間になると、真夏でも冷房を切って帰ります。残された者達は、灼熱のフロアで必死に働きました。真夏でも、外が涼しく感じたぐらいです。窓を開ければ虫が入ってくる。でも、実験機とパソコンで灼熱。最悪な職場環境でした。
当時、絶対に東芝製品は買わないと決めていました。自社製品を買いたくなるような職場ではなかった。昔から、東芝という会社はそういう会社です。

sum********
sum********2時間前

適当な成功ストーリをこじつけているが、フラッシュメモリーは書き換えが1000回しかできないので役に立たない技術だと考えたから東芝は採用しなかっただけ。
技術を拾った韓国がケンチャナヨ精神で安かろう悪かろうを広めようとしたのをアップルが採用したのが成功につながった。
想定していたのは寿命が2年ぐらいの音楽プレーヤーやスマホぐらいだったのにPCの外部記憶として使われ始めてる。
HDDの書き換え寿命3万回から5万回なのに比べて遥かにリスキーな使い方をされている。

aqm********
aqm********28分前

例えば、毎日真面目に休まず出勤し、コミュニケーションもでき同僚上司とも仲良く仕事ができる。理想的な社員と
自分勝手で、コミュニケーションできず、欠勤が多く、会議にも出てこず。しかし常人では考えないアイデアが有り特許にも貢献している。

おそらく日本の一般企業は同等の給与かあるいは、勤務態度が良い方を高い給与にします。
しかし、中国や米国では、アイデアが有る方が、真面目な社員の10倍の給与になります。ただし、価値が無くなれば解雇できる。

日本は仕事の能力で解雇できない。欠勤が多すぎるとかコミュニケーションできないという理由なら解雇できる。
つまりバカで従順な方が、賢くて身勝手より重用される。

能力次第で給与が決まるなら、日本も変わるでしょう。
しかし、そうすれば貧富の差は、中国米国と同様になる。
結果的に能力のある身勝手な技術者は、海外で働く。
経営者よりも同僚が認めないのですよ。

t10********
t10********3時間前

残念だが今後に日本でその様なイノベーションは起こりにくい。ものつくりの現場で感じる事がある。失敗を繰り返し積み重ねる事はどの分野においても必須と思えます。忍耐や
根性など昭和チックな事は現代ではナンセンス。しかしものつくり等では、どこかで泣かなければその先に進めない瞬間が絶対に有るんです。そこを乗り越える人間の絶対数が明らかに減っている。人口減もそうだが、学校教育が大きく影響していると感じます。そこまで遡る事は不可能。悲しいが技術大国日本は、過去の栄光でしょう。

nao********
nao********2時間前

当時海外に技術を売り渡したと言われる技術者って、本当に自分の力で開発したんですかね。まさか同じグループにいたからたまたま知り得た情報を売り渡したってことはないですよね。全部が会社や政府が悪いという風潮には同意できません。当然、その方の功労に合わせて報酬は与えるべきとは思います。今は特定秘密の法律がありますけども。

kat********
kat********56分前

主さんの仰るとおり。
日本は有能な人材を大切にしない。
社員も生活があるので高い報酬もらえるのなら中国だろうとどこの国だろうと、自分を高く評価してくれるところに行くのは仕方ない。

これだから日本は世界に置いていかれる。とにかくIT部門においては有能な人材を日本は育てていくべきです。そしてそれに見合った報酬と、情報漏洩した場合のペナルティを整理しないとならないです。

gin************
gin************2時間前

今日の日本を代表するようなメーカーを創業したのはほぼ理系。だけど会社が大きくなるにつれ、文系の営業畑や管理畑の比率が上がってゆく。近頃では経営のプロを標榜する金融畑がどこからともなくやって来たり。なんだかな。

ガッチャ蛾
ガッチャ蛾1時間前

発明の対価に対する報酬は置いといて、将来の飯のタネとなる研究開発の予算と人員を削減し、研究開発の人間を営業やグループ会社転籍させたからな。研究者が最も嫌なことして流出させた。
日本の経営が社内派閥闘争や経費削減といった社内環境と政治家・官僚との繋がりばかりで、海外など業界や将来の動向を軽視し過ぎてんのよ。技術動向に無知すぎて。競争力や先進性よりコストや予算ばかりに目を向けず成長しなかった

see*****
see*****1時間前

目先の話の分かりやすさとか説明のうまさで首相の能力を判断しようとする国民で成り立つ国なんですから、長い目で技術者を育て保護するなんてのはもう無理なんでは?

すぐに成果を求め、コスト意識で汎用技術で売れる製品を作り出すことばかり要求されてますよ。

ひでぽよ{You Tube配信中}
dnt********
dnt********4時間前

7nmはできて当たり前になりつつあり,開発は2nmに進んでいる.シリコンバレーには,インテルとAMD,NVIDIA,サムソンなどの半導体の設計を行っている会社の他,製造装置メーカもご近所といっていいほどの距離にある.そこでは,不思議なことに友好国でないはずの,中国やインド,ロシアの人もたくさん働いている.どこの国がではなく,技術は人についているのだから,あとは,どこで作るかの差でしかない.
何故,日本で作れないのか?のほうが不思議なくらいの遅れっぷりなのが心配なところ.

探偵
探偵3時間前

リニアも新幹線も日本の技術を盗まれたものだし、スマホのチップだって
盗まれたものなのではないか?実際、アメリカではファーウェイ社へ輸出禁止措置をしている。今のベースはファーウェイが作ったかもしれないが、何でもそうだが初期のベースがあればそれは可能な気がする。

ken********
ken********2時間前

経済的制裁は、一時的なパンチにはなっても、結果的に相手国の産業を底上げすることになるって構図、歴史から見ても一つのあるあるですよね。うまく飼い慣らすっていう感覚も必要かと思いますが、そういった感覚は、今の西側先進国の指導者には少し欠けているように感じます。

sag********
sag********3時間前

熊本工場が生産稼働した時点で時代遅れになっていなければ良いのだけれど。少なくとも地域経済に雇用促進と建設需要の効果と、先端技術面でキャッチアップ学習の効果は期待できる。

mxi*****
mxi*****6時間前

SMICなどは7nmを技術開発しており試作可能なレベルになっていた。台湾のエンジニアがだいぶ入り込んで開発しており、できない理由もなかった。
米韓台の7nmも最初の試作はEUVは使っていない。ただし歩留まりが取れない工数が多いなど効率が悪いと思う。
実は、衝撃的でもないと思う。

poiuy
poiuy5時間前

2017年3月17日
最新世代のArF液浸スキャナが10年前と大きく違うのは、マルチパターニングに対応していることだ。マルチパターニングとは、1層(ワンレイヤ)の微細なパターンを形成するために、複数回の露光を繰り返すこと。通常は、ワンレイヤの加工に必要な露光回数は1回である。マルチパターニングを導入すると、解像可能な寸法を半分以下にできる。解像度を定義する式では、比例係数k1を0.25以下に小さくすることに相当する。

スループット(生産性)が低下する(製造コストの上昇を意味する)。さらに、レジストやエッチング材料などのコストが増加する。また、露光の位置合わせにおける要求精度が厳しくなる。そして、解像したパターンの形状が歪んでしまう。これらの弱点は、マルチパターニングの露光回数が増加するとともに酷くなっていく。

7nmロジックの本格量産はEUV露光技術の導入しかない。

rv*****
rv*****5時間前

科学技術という言葉がある。本来、科学と技術は全く別のベクトルを持っている。

科学からそれを利用する技術が考案されると、技術の特性から条件(工場を建てる土地、まじめな現地スタッフ、運転資金)さえあればあっという間に拡散する。日本のロケット打ち上げ技術のように時々もたついたりはするものもあることはあるが、いずれキャッチアップする。

「まねのできない技術」というものはない。まねることができるのが技術の要件だから。そうはいっても、この件、どうやって作ったのか大いに興味がある。

for********
for********6時間前

技術的には難しいかもしれませんが、日進月歩があるように、
お金と努力があれば可能にできるのではないでしょうか。
今は不可能でも研究を続けていくことにより後に可能なことになりますよね。
日本も技術を磨いて最先端で活躍してもらいたいものですね。

umi********
umi********6時間前

どこの国、企業共に生産出来ていない物が作られたなら驚きだが、既に生産可能な物なのであれば驚きは無いのかな
世界各国からエンジニアを集めて国家規模で技術を盗む事をやっているのであれば、既存物の生産は時間の問題だけで当然の結果だと思う






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