「どう猛な虎からヤマネコに変わった」新型コロナウイルスはワクチンを待たずに消滅か
7/20(月) 18:01配信
FNNプライムオンライン
新型コロナウイルスは弱毒化したか
FNNプライムオンライン
「どう猛な虎がヤマネコに変わった」
新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているのに重症患者や死者が増えていないことについて、何か情報がないかインターネット上を探していたところこんな見出しの新聞記事に出会った。
【画像】「ワクチンに頼らずウイルスが消滅」する可能性も・・・?
英国紙ザ・テレグラフ電子版6月20日の記事で、新型コロナウイルスが猛威を振るったイタリアで患者の治療に当たったサンマルティノ病院の感染症部門の医長マテオ・バセッティ教授にインタビューをして、見出しのような表現でウイルスが弱毒化しているという証言を得たというものだ。
「ウイルスは劇的に変異したというのが私の印象だ。3月から4月始めにかけての状況は今とは全く違った。緊急治療室に運ばれてくる患者の容態は極めて重く酸素吸入が必要で、肺炎を発症しているものも少なくなかった。それが今は、この4週間を見る限りでは、患者の症状は極めて軽症に変わった。呼吸器官内のウイルスによる負荷が軽減されたと考えられる。恐らくはウイルス自身の突然変異の結果と考えられるが、これはまだ疫学的に証明されたわけではない。
3月、4月頃のウイルスはどう猛な虎のような存在だったが、今はヤマネコみたいだ。最近は80歳、90歳の患者もベッドから身を起こして機器の助けなしに呼吸をしている。かつて高齢の患者は、2~3日で死亡していたのに」
「ワクチンに頼らずウイルスが消滅」する可能性も
イタリアでは今年3月にウイルス汚染が爆発的に拡大し、感染者が日に6000人、死者は1000人近くに達したが、その後感染者、死者共に減少し今では日に感染者は200人前後、死者は十人台になっている。
その原因について、バセッティ教授はこう推測する。
「我々の免疫のための努力でウイルスが弱体化したようで、都市封鎖やマスク着用、社会距離の確保の結果ウイルスの毒性が低下したと考えられるが、具体的に何がここまで大きな変化をもたらしたのかは明らかにしなければならない」
またウイルスの今後については、
「ワクチンに頼らずにウイルスが消滅することは十分あり得ることだ。感染者は日を追って少なくなっており、ウイルスが死滅することになるかもしれない」
「地獄図」とまで言われたイタリアのコロナウイルス汚染の中で、いわば体を張って患者の治療に当たったバセッティ教授の言葉は重いが、懐疑的な意見も少なくない。ザ・テレグラフ紙は英国のエクスター医科大学の上級医学講師のバーラット・バンカニア教授の「ウイルスが死滅するというのは短期的には楽観的すぎる」という談話を紹介している。
英国では新型コロナウイルスの死者が一時は日に4000人を越えたが、最近は数十人単位に減ってきていることもあってこの記事は注目されている。各メディアが引用して政府を影響したのか、13日パブやレストラン、美容院が3ヶ月ぶりに再開されることにもなった。
アメリカ大統領選への影響は?
またこの記事は米国のマスコミにも引用されているが、トランプ大統領はかねて「ウイルスはインフルエンザと同じ。やがて消え去る」と言っており、もし本当にウイルスが消滅するようなことになれば大統領選に大きな追い風になることが考えられる。
「新型コロナウイルスは2020年の大統領選を翻弄し、『強運』のトランプ大統領再選をもたらすかもしれない」
普段はトランプ大統領に対して厳しい論調を貫いている米政治・経済専門のニューズレター「ワシントン・ウォッチ」は、3日付けの記事でこう伝えている。
【執筆:ジャーナリスト 木村太郎】
【表紙デザイン:さいとうひさし】
7/20(月) 18:01配信
FNNプライムオンライン
新型コロナウイルスは弱毒化したか
FNNプライムオンライン
「どう猛な虎がヤマネコに変わった」
新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているのに重症患者や死者が増えていないことについて、何か情報がないかインターネット上を探していたところこんな見出しの新聞記事に出会った。
【画像】「ワクチンに頼らずウイルスが消滅」する可能性も・・・?
英国紙ザ・テレグラフ電子版6月20日の記事で、新型コロナウイルスが猛威を振るったイタリアで患者の治療に当たったサンマルティノ病院の感染症部門の医長マテオ・バセッティ教授にインタビューをして、見出しのような表現でウイルスが弱毒化しているという証言を得たというものだ。
「ウイルスは劇的に変異したというのが私の印象だ。3月から4月始めにかけての状況は今とは全く違った。緊急治療室に運ばれてくる患者の容態は極めて重く酸素吸入が必要で、肺炎を発症しているものも少なくなかった。それが今は、この4週間を見る限りでは、患者の症状は極めて軽症に変わった。呼吸器官内のウイルスによる負荷が軽減されたと考えられる。恐らくはウイルス自身の突然変異の結果と考えられるが、これはまだ疫学的に証明されたわけではない。
3月、4月頃のウイルスはどう猛な虎のような存在だったが、今はヤマネコみたいだ。最近は80歳、90歳の患者もベッドから身を起こして機器の助けなしに呼吸をしている。かつて高齢の患者は、2~3日で死亡していたのに」
「ワクチンに頼らずウイルスが消滅」する可能性も
イタリアでは今年3月にウイルス汚染が爆発的に拡大し、感染者が日に6000人、死者は1000人近くに達したが、その後感染者、死者共に減少し今では日に感染者は200人前後、死者は十人台になっている。
その原因について、バセッティ教授はこう推測する。
「我々の免疫のための努力でウイルスが弱体化したようで、都市封鎖やマスク着用、社会距離の確保の結果ウイルスの毒性が低下したと考えられるが、具体的に何がここまで大きな変化をもたらしたのかは明らかにしなければならない」
またウイルスの今後については、
「ワクチンに頼らずにウイルスが消滅することは十分あり得ることだ。感染者は日を追って少なくなっており、ウイルスが死滅することになるかもしれない」
「地獄図」とまで言われたイタリアのコロナウイルス汚染の中で、いわば体を張って患者の治療に当たったバセッティ教授の言葉は重いが、懐疑的な意見も少なくない。ザ・テレグラフ紙は英国のエクスター医科大学の上級医学講師のバーラット・バンカニア教授の「ウイルスが死滅するというのは短期的には楽観的すぎる」という談話を紹介している。
英国では新型コロナウイルスの死者が一時は日に4000人を越えたが、最近は数十人単位に減ってきていることもあってこの記事は注目されている。各メディアが引用して政府を影響したのか、13日パブやレストラン、美容院が3ヶ月ぶりに再開されることにもなった。
アメリカ大統領選への影響は?
またこの記事は米国のマスコミにも引用されているが、トランプ大統領はかねて「ウイルスはインフルエンザと同じ。やがて消え去る」と言っており、もし本当にウイルスが消滅するようなことになれば大統領選に大きな追い風になることが考えられる。
「新型コロナウイルスは2020年の大統領選を翻弄し、『強運』のトランプ大統領再選をもたらすかもしれない」
普段はトランプ大統領に対して厳しい論調を貫いている米政治・経済専門のニューズレター「ワシントン・ウォッチ」は、3日付けの記事でこう伝えている。
【執筆:ジャーナリスト 木村太郎】
【表紙デザイン:さいとうひさし】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます