まぬ家ごめ助

姓はまぬけ、名はごめすけ、合わせて、「まぬ家ごめ助」と申します。どうぞお見知りおきを。

「治さなくてよい認知症」

2014-07-28 13:10:57 | 日記
「治さなくてよい認知症」著者=上田諭

ようやくこういう本が出たのだなぁ、という感慨があります。適切な例ではないかもしれませんが、例えば“がん”における近藤誠さんの著作のような存在なのかもしれません。医療者の良心と言えなくもありません。

約5年前、思えば私は、知識も経験もありませんでした。でも、こう言われたことがあります。「ごめさんが怒ってんの、見たことがない」。ところがどうでしょう。5年後の私は、怒ってばかりいます・・・。初心を忘れているじゃないか!

いい介護職ってのは、一緒に居たい人なのです。そういう意味で家族は“強い”のです。例えば、5年前の自分と今の自分、どちらが一緒に居たい人なのかは、火を見るより明らかな話。知識や経験なんて、糞喰らえ。

「医務」と「介護」は違うし、「介助」と「介護」も違う。医務的な知識、正しい介助、それが大前提。そうして、「介護」に正解はない、という認識。本当の意味での優しさ。そして、変化に気づくということ。

今年もまた、自己評価シートなんて、最低にしてやるんだ。それが戒めであり、悔恨であり、懺悔でもあります。もう少し、ほんの少しでも、優しく接しnight。難しいんですけどね。

何が難しいって、全体のバランスです。正直、一対一で難しいと思ったことはほとんどありません。問題なのは、例えば夜間帯、入居者全員の責任を背負っている、ということなのです。

この本は、医療者、介護者必携です。むろん異論・反論は受け付けます。だって、異論・反論が多々出ることによってこそ、新たなステージに入ることが出来るのでしょうから。
コメント    この記事についてブログを書く
« 本日のまぬ家 | トップ | お天気はいつも気まぐれなのさ »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事