「イエスの生涯」
「キリストの誕生」
著者=遠藤周作
宗教体験は、ある。
お賽銭とか、お焼香とか。違うか・・・。
神秘体験は、ないけど、否定する気も、ない。
宇宙こそが神秘だとも思うし。
僕が、いろんな体験を経て、(経験として)実感してきたことは、ある。
例えば、宗教を先人たちの教えとして、あるいは、生活の礎として、考えてみたりも、する。
しかし、悟ることは、ない。
だからこそ、祈ったり、手を合わせたりするのかも。
旧統一教会の問題というか、
その報道に接してというか、
いわゆる「宗教」が、
またしても邪悪な感じで受け止められかねないのではないか、
特に、若い人たちはどんな印象を抱いたのだろうか、
そんな疑問と懸念が、僕にはあるわけです。
昔、学生の頃に、「梅」という作文を書いたことがあって、
僕自身のスタンスは、その頃と大差ないのだけれど、
理解が深まってきた、という事実は否定出来ません。
つまり、特定の宗派に属したり、崇拝することはなかったとしても、
石仏さまに手を合わせることで安らぎを得られるようになった、というような。
さらに言えば、長く老人ホームに勤務していますと、例えば、トトロやまっくろくろすけのような存在を、否定出来なくなるんですよ・・・。
遠藤周作のこの2冊は、ミステリー小説として読んでみたとしても、面白いと思います。
繰り返しにはなりますが、是非!