珍しく真面目な話、というか、お願いです。
人は、歳を重ねると、耳が遠くなる傾向にあります。ま、老化現象ですな。
で、お年寄りの方たちと接していて思うことなのですが、補聴器を持参していない方が多いということが、非常に残念なのです。
我々介護職は、QOLなんて言葉を偉そうに使いますが、こと費用が発生することや、命に直接関係のないような事項に関しては、あまり積極的に働きかけることが出来ません。
ですから、願わくば、ご家族が気を使って下さると、有り難いなぁ～。
お年寄りの多くが、自分に収入のないことを自覚しており、ご家族の負担になるであろうことに積極的にはならない、ということを、念頭に置いて下さいね。
「衣食住」なんて言いますけれども、少なくとも「住」については、やむを得ない点が多々あることでしょう。
「食」については、味覚の衰え（これまた老化現象）を考慮しつつですが、これまたご家族の意志がとてもとても！重要になります。
というのは、この点について、我々介護職の多くは、QOLより何よりも、安全第一を優先させることが多いはずだからなのです。わかりますでしょうか？
「衣」については（補聴器などと同様に）、出来るだけの配慮をお願い致します。
ちなみに、介助用の（マジックテープの付いた）シャツ、あれはクソです。しかしながら、介助用の（マジックテープの付いた）靴は、有益なものであると、少なくとも私は思っています。
わからない点等があれば、我々プロにご相談下さいませ。
人の魅力というのは、歳を重ねたから減る、というような類ではありません。
歳を重ねたからこそ、輝きを増しているような素敵な方も、たくさんいらっしゃいます。
何を着ていようが、その魅力が減ることはありませんけれども、だからと言って、他人任せにするのは、いかがなものでしょう。
まして、見る、聞く、言う、という行為は、コニュニケーションの大きな大きなツールですので、どうかどうか、ご一考下さいませ。
ところで。
歯医者さんってのは、営業熱心ですなぁ。
むろん口腔ケアの大切さは理解していますし、医療費（控除）の対象になる、という点も見逃せない事実なのかもしれませんけれども・・・。
