■冷血キャサリン(第369話) 発表1995年1月
評価 ★★★★
依頼人 ①MI6/IRA”冷血”キャサリン・マッコール ②IRA
ターゲット ①IRAパメラ ②UVF(アルスター義勇軍)幹部マクギネス
報酬 ①不明 ②不明
今回弾丸発射数 2/ 通算弾丸発射数 2,041
今回殺害人数 2/ 通算殺害人数 4,203
今回まぐわい回数 2/ 通算まぐわい回数 102
<ストーリー>
”冷血”キャサリンと呼ばれた美貌のテロリストは、ある事件をきっかけに闘争心を失ってしまった。キャサリンの過去にはゴルゴとの接点が・・・
<この一言>
”冷血”・・・と呼ばれたお前が・・・ずいぶんと感傷的な物言いだな・・・
<解説>
北アイルランドで爆弾テロを繰り返していたIRA。IRA上層部は停戦をアナウンスするも、女性コマンド「パメラ」は徹底抗戦を主張する。パメラの幼なじみでかつては”冷血”と呼ばれたキャサリンは、IRA幹部よりパメラの説得を命じられる。
しかし、パメラはキャサリンと接触していた幹部をキャサリンの目の前で爆殺、キャサリンを挑発する。殺された幹部はキャサリンの父親の親友であり、パメラの暴走に苦悩するキャサリンは意を決し、ゴルゴに接触する。10年前にゴルゴと仕事をしたキャサリンは10年ぶりの邂逅を喜び、ベッドを共にする。10年前に肌を合わせた二人の間には「ジョーイ」という男の子が産まれたが、キャサリンはジョーイを事故で死なせてしまう。以来、”冷血”キャサリンは”臆病”キャサリンとなり、戦闘意欲を失ってしまったのである。
ゴルゴはキャサリンから依頼を受ける前にMI6よりパメラ殺害を引き受けており、カーテン越しにパメラを仕留める。パメラに撃たれて死にゆくキャサリンの脳裏にかすめたのはゴルゴかジョーイか・・・
キャサリンの悲恋が涙を誘う作品。感傷的過ぎるとの批判もあろうが、これ程までに深く男女の機微を描いた作品は第21巻-2『海へ向かうエバ』以来ではなかろうか。
「二度三度と味わえる女は・・・そうざらにはいない」(第5巻-5『飢餓共和国』)と語ったゴルゴだけに、ゴルゴが同一女性と複数回まぐわうことは非常にレアである。本作のキャサリンは6人目の例外ケース。
<ゴルゴと2回以上まぐわった女>
①第10巻-4『リオの葬送』マイヤ
②第11巻-4『そして死が残った』マリー
③第21巻-2『海へ向かうエバ』エバ
④第73巻-2『ダイブ to トリポリ』エリザ
⑤第74巻-1『見えない翼』ゾーヤ
⑥第110巻-3『冷血キャサリン』キャサリン
そして、本作で注目すべきはゴルゴとキャサリンの間にできたと思われる男の子「ジョーイ」の存在だ。キャサリン曰く
「トウゴウ・・・あの子は・・・ジョーイはね、あなたと同じ黒い髪それにとび色の瞳を持っていたの・・・あなたと同じ」
ジョーイがゴルゴの子供であれば大事件であるが、ジョーイは爆弾をいじっている間に爆死してしまう。
ゴルゴの落とし子を扱った話には他に第55巻-1『黒い瞳 EBONY EYES』がある。
本作では「800m」の長距離狙撃が描かれているが、これまでの長距離狙撃ランキングを記す。
①第42巻-2『海神が目覚める』1,500m
②第7巻-1『AT PINHOLE』1,020m
③第27巻-2『60日間の空白への再会』1,000m
③第48巻-3『ゼロの反撃』1,000m
⑤第110巻-3『冷血キャサリン』800m
⑤第51巻-2『橋は崩れた』800m
⑦第18巻-1『動作・24分の1』700m
⑧第83巻-2『シビリアン・コントロール』600m
⑨第11巻-1『ROOM No.909』500m
⑩第22巻-1『スエズの東』400m
ズキューン
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>ジョーイがゴルゴの子供であれば大事件
大事件ですな~。そもそもゴルゴンは“最後”までしないのですが・・・実は勘違いだったとか・・・
しかし、“冷血”を“臆病”に変えてしまうとは、子供の力は偉大です
本日の一句「しっかりと、避妊をしよう、ゴルゴ君」
>そもそもゴルゴンは“最後”までしないのですが・・・
やはり、ポイントはここですね(笑)
>しっかりと、避妊をしよう、ゴルゴ君
大笑!
①第10巻-4『リオの葬送』マイヤ
②第11巻-4『そして死が残った』マリー
③第73巻-2『ダイブ to トリポリ』エリザ
④第74巻-1『見えない翼』ゾーヤ
⑤第110巻-3『冷血キャサリン』キャサリン
エバはやってませんでしたっけ?
肝心のエバを忘れるとは、大チョンボでした。修正します。
理由は、アイルランド人がかつて奴隷扱いされていたから。
第二次大戦の時、シンガポール陥落の際や艦隊が全滅した際、大喜びしたらしい。
しかし、インドとパキスタン、イスラエルと中東諸国の仲に比べれば、イギリスとアイルランドは良好な方らしい。
ちなみに、日本と韓国も仲が悪いが、イギリスとアイルランドに比べれば、子供のケンカ程度・・・らしい。
アイルランドを語るなら、英国国教会(因みにカトリックを英国風にアレンジした限りなくカトリックに近い宗派)とプロテスタント諸宗派との確執に触れて置かないと片手落ちですよ~(笑)
いくら韓国と日本が仲が悪いと言ったって、儒教と仏教の確執ではないですよねぇ~(笑)
イスラエルと中近東アラブ諸国が仲が悪いのは、どちらもお互いの聖地エルサレム(イスラム教ではマホメットが昇天した地)を我が手にしようとして仲が悪いんですよねぇ~!!
国と国の対立は歴史と宗教が絡み合って複雑ですね。歴史も宗教も国、個人によって解釈が様々ですので折り合いがつかないところが難しい・・・