■60日間の空白への再会(第101話) 発表1975年9月
評価 ★★★
依頼人 ボルス
ターゲット 就役心理学者ウォートン教授/バッコム刑務所長/ガーソン警備長
報酬 不明
今回弾丸発射数 4/ 通算弾丸発射数 712
今回殺害人数 4/ 通算殺害人数 625
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 56
<ストーリー>
アフリカ・モーリタニア共和国で銃殺刑になったボリス。銃殺直前に笑みを浮かべたボリスは、ゴルゴへの依頼を済ませていた・・・
<この一言>
自分のことは自分でやる
<解説>
本作は「ダベーズ」が1965年の事件を回想する内容。注目すべきは1965年という年。ゴルゴが関与した最も古い事件は1965年コンゴ動乱でのルナムバ将軍暗殺ということが 第1巻-1『ビッグセイフ作戦』 に記されていたが、本作はゴルゴ史上最古となる1965年に起きた別の事件が描かれている。
アフリカ・モーリタニア共和国の監獄。「就役心理学者ウォートン教授」「バッコム刑務所長」「ガーソン警備長」の3人が囚人たちを虐げていた。囚人「ボルス」が脱獄を試みるも失敗、銃殺刑に処される。銃殺執行直前に笑みを浮かべたボルスは、彼ら3人の殺害を密かにゴルゴに依頼していた。ボルスが殺害依頼したことをキャッチした3人はゴルゴを捕らえ、ボルスの入っていた独房にゴルゴを拘禁する。日中の気温は40度を超え夜間は逆に冷え込むという劣悪な環境下で食事は塩スープとパンのみ。ボルスの「この依頼はプロがプロに対しての依頼である」というメッセージから、ゴルゴはヒントを掴み60日後に脱獄、彼ら3人の殺害を遂行する。かつては敵対したゴルゴとボルスであるが、互いに認め合うプロ同士の心情が熱い。
ダベーズはこの事件を新任の看守長として経験する。10年後、空港でゴルゴを見かけるのだが、そのゴルゴは1,000mの狙撃を完遂し、かの地を去るところであった。
本作は1,000mの長距離狙撃であるが、過去の長距離狙撃ランクは以下の通り。
① 第7巻-1『AT PINHOLE』 1,020m
②第27巻-2『60日間の空白への再会』1,000m
③ 第18巻-1『動作・24分の1』 700m
④ 第11巻-1『ROOM No.909』 500m
⑤ 第22巻-1『スエズの東』 400m
なお、本作が収録されている第27巻には映画版『ゴルゴ13』の写真、ゴルゴのプロフィール、「さいとう・たかを」氏による解説が記されている。プロフィールにはゴルゴの身長は182cmと明記されている。
ズキューン