■ジャパン・オリジナル(第367話) 発表1994年6月
評価 ★★★
依頼人 極東重工 中尾社長
ターゲット ANNEX社 ブラッド社長の殺害と新型航空機MX2の破壊
報酬 不明
今回弾丸発射数 2/ 通算弾丸発射数 2,037
今回殺害人数 4/ 通算殺害人数 4,199
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 100
<ストーリー>
日米企業の共同開発航空機”MX2”。しかし、アメリカ側の思惑はMX2をアメリカ企業の単独開発とすることにあった。日米特許紛争の行く末は・・・
<この一言>
・・・
<解説>
極東重工とANNEX社の協同開発航空機”MX2”。しかし、ANNEX社ブラッド社長はMX2はアメリカ側の単独開発であり開発に係る特許は全てアメリカ側に帰属すべく事を進めていた。特許の知的所有権の帰属は、日本を含む大多数の国は『先願主義』であるが、アメリカは『先発明主義』をとっており、MX2の特許はすべてアメリカが先んじて発明したものと主張する腹づもりであった。
しかし、調査を進めていくうちにMX2に用いられた技術は1942年に日本の技術者”寺谷”が論文に残しており、『先発明主義』を適用すれば特許権が日本に帰属するのは明らかであった。ブラッドは寺谷の論文を破棄すると共に寺谷を殺害、さらには寺谷理論を体現した飛行機のモックアップも破壊する。
ブラッドの暴挙に憤慨した極東重工社長『中尾』は、親友である寺谷の理論がブラッドにより葬り去られることを許すことが出来ず、ゴルゴにブラッドの殺害と新型航空機”MX2”の破壊を依頼する。ゴルゴは、MX2の離陸直前に鳥の群に弾丸を撃ち込み、鳥を驚かせてMX2のエンジンに吸い込ませてMX2を事故に見せかけて破壊、ブラッド一派を殺害する。
日米特許紛争をテーマにした作品。中尾と寺谷の友情の深さが感動を呼ぶ。ゴルゴは一言のセリフもなく、鳥の群に二発の弾丸を撃ち込むだけで仕事を完結させている。
ズキューン
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アメリカの特許制度に関して、問題が起きているようです。自らの特許であると信じて開発したが、実は先に発明されていた理論である(いわゆるサブマリン特許)と証明され、後から莫大な特許料を払わせられる“トラブル”に日本企業が巻き込まれるという番組を見た事があります。制度的に不備があるのなら“さっさと”整備して欲しいものです。
>ゴルゴは一言のセリフもなく~仕事を完結させている
無駄口を叩かず、きっちり仕事をする。私も見習いたい(涙)
本日の一句「友情の、前に敗れた、卑怯者」
特許などの知的所有権の問題は難しいですね。日本もソフト大国になろう、などと掛け声は勇ましいですが、実態が伴っていない気がします。
>無駄口を叩かず、きっちり仕事をする。私も見習いたい
同感です。ゴルゴの仕事っぷりには見習うべき点が多いですね。
つくづく友情を踏みにじる行為をしたら、厳しい応報が待ってますね・・・。
少なくともこのマンガでは。
余談だが、ブラッドのツラ、アフリカーナー戦線のボスに似ていると思うのは私だけですか?
>ブラッドのツラ、アフリカーナー戦線のボスに似ている
第107巻-1『力は我々にあり』のボスですね。鼻の大きさといい、眉毛の太さといい、そっくりです(笑)
あっ本誌468話『マイクロテロリスト』(単行本未収録、別冊ビック172収録)の手口にソックリだ!!(笑)
と云うことで、『マイクロテロリスト』の元ネタは本エピソードとなっていますね(苦笑)
おっと、またまた過去のアイデア拝借ですか(笑)
リメイク、アイデア流用なら、ゴルゴVSナチス残党を描いた大作を読みたいです。
マジマジネット世界の闇をも教える大事件なんよ