■天使と悪魔の”腕”(第368話) 発表1994年10月
評価 ★★★
依頼人 イリノイ州知事候補スタンツ
ターゲット 慈善家 サミエル・ビューリー・ワサン
報酬 不明
今回弾丸発射数 2/ 通算弾丸発射数 2,039
今回殺害人数 2/ 通算殺害人数 4,201
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 100
<ストーリー>
交通事故に巻き込まれ右腕に重傷を負ったゴルゴ。依頼を遂行できるのか・・・
<この一言>
”利き腕”を人にあずけるほど、俺は”自信家”じゃない・・・だから、握手という習慣も・・・俺にはない。
<もう一言>
いいか、仕事が完了するまでよけいな事はするな。わかったな・・・?
<解説>
イリノイ州知事候補『スタンツ』は、”イリノイ・ナチ”のメンバーとして暗躍した過去を持つ。『慈善家 サミエル・ビューリー・ワサン』はイリノイ・ナチ時代のスタンツの写真を保有しているが、スタンツより写真の返却を求められる。スタンツの政治スタンスに疑問を持つワサンはこれを拒否すると、スタンツはゴルゴにワサンの殺害を依頼する。
しかし、ゴルゴは交通事故に巻き込まれ、右腕に重傷を負う。運び込まれた病院で自らの怪我の深刻さに気付いたゴルゴは、看護婦が噂をする凄腕の医師『ヤン・リー・カッター』の元を訪れる。天使の腕と評されるヤンの治療を受け快復を見せるゴルゴであるが、未だ引き金を引くには十分な感触が戻っていなかった。
スタンツはワサンに対し、写真を返すのならばゴルゴへの依頼を取り消す、と取引を持ちかける。ゴルゴに狙われていること知ったワサンは諦観するが、ワサンに育てられたヤンは自分が治療した男がワサンを狙うスナイパーであることを知り、苦悩する。ゴルゴは左利き用のライフルでワサンを狙撃し、現場にライフルを残して立ち去る。ゴルゴをダシに使ったスタンツに対しては右利き用のライフルで銃弾を打ち込み、ワサンの時と同様に現場にライフルを残して立ち去る。
自分を治療してくれたヤンに対し、義理を果たすべく、わざわざ左利き用のライフルを用いるゴルゴの男気が熱い。ところで銃に右利き用と左利き用があるのだろうか?M16については、特に右利き・左利き用は存在しないと思われる。左利きの人間が撃っても問題ないように薬きょうが横に出るような配慮がなされている、という記述を読んだ記憶がある。それともスコープの設置位置がちがうのだろうか?左手で引き金を引くシーンでゴルゴは左目でスコープを覗いている。謎は深まるばかりであるが、ゴルゴのことだから、左手で引き金を引くためのカスタム銃を特注したのだろう。電話で銃を新規発注しているシーンが描かれている。盟友デイブ・マッカートニーが徹夜で完成させたのかもしれない・・・
ズキューン
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>右利き・左利きは存在しないと思われる
私もそう思います。ただ、それはあくまで左利き“も”問題なく撃てるというレベルでしょうから、完璧主義なゴルゴンはデイブ?に発注したのかも知れませんね。また、義理堅いゴルゴンのことですから、賛美歌13番さんのおっしゃる通り(本来は必要ないが、)誰が見ても分かる様に作らせたのかも知れません。
最後に、相手の腕を触っただけで医者としての腕を見切るとは・・・引退後は眼科医だけでなく、整体師にもなれるよ、ゴルゴン君!というアドバイスを残してコメント終わります
本日の一句「ゴルゴ様、あなたはやっぱり、超人だ」
>相手の腕を触っただけで医者としての腕を見切るとは・・・
印象的ですね、あのシーン。
マラソンの瀬古選手の足の裏を触った中村清監督が、「この足の柔らかさは大成する!」と直感したという話を読んだことがあります。その道の専門家は触っただけで分かるのでしょうか・・・
コメントありがとうございます。
>この回が、アニメ版の最終回だそうです
TVアニメ版、観る時間がなく録画したビデオがたまる一方です。(HDレコーダーを持っていないので、いまだにビデオ・テープです・・・)
アニメ版が終わるのは残念ですが、テープのストックがこれ以上増えないと思うと、ちょっとほっとしています(苦笑)
3月の初めに母が脳梗塞で倒れ、“入院”“手術”“リハビリ”・・・
もうてんやわんやの半年でした。
なんとか落ち着いてみて思った事はやはり「ゴルゴが脳梗塞になったらどうなる?」でした
脳梗塞の前兆として、患者2~3人に一人の割合で、「手足に力が入らない」「重いめまいがする」「いつもはない激しい頭痛がする」「ろれつが回らない、言葉が一瞬でてこなくなる」「ものが二重にみえる」などの症状があらわれますが、ゴルゴの場合怪我やら毒やらが日常茶飯事(しかもギランバレー症などという紛らわしい持病まで持ってる)なために気づかないかもしれないし、気づいたとしても素直に治療を受けたとは思えないし・・・
(プロバイダ変えたのでメアド変わりました)
今回の話ではヤン医師の手腕よろしきを得て完治しましたが
脳梗塞ではこうはいきません。
(そもそも治すための手術では無いのです)
脳外科手術ですから当然全身麻酔だし、事実上生殺与奪を握られるし・・・
術後も酒、タバコはもちろんダメ。医師の指示には絶対従わなければならず、
さらに再発を防ぐために血を固まりにくくする薬を飲むため、かすり傷すら命取りだとの事。
「朝夕一回づつこの薬を飲むようにしてください」
「・・・・・・まず、お前が飲んでみろ」
「---何、馬鹿なこと言ってるんですか。治りたくないんですか?」
「・・・・・・」
「あー解りました、治りたくないんですね。解りました、
そのまま勝手にしていなさい。もーどうなってもしりませんから・・・」
「・・・・・・解った・・・・・・」
こんな感じでしょうか・・・?
(嫌だな-)
お母様の件、大変でしたね。
ゴルゴが脳梗塞、という仮定は凄いですね(笑)しかも、血が固まりにくい薬を服用するのですか。ゴルゴと医者の会話、リアリティがあるだけに笑えます。
ルールを破った依頼人への制裁に、右腕用の銃を残したのは、治療してくれたヤンへの「俺の腕は完治した」というメッセージなんじゃないかと思います。