■海神が目覚める(第149話) 発表1978年7月
評価 ★★
依頼人 サロニカ婆さん
ターゲット 海運王オケアノス
報酬 900,000ドラクマ
今回弾丸発射数 4/ 通算弾丸発射数 954
今回殺害人数 3/ 通算殺害人数 854
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 72
<ストーリー>
海運王オケアノスは自社の船舶に核を装備、アメリカ・ソ連に対し自己の力を示威する。米ソがオケアノスに手をこまねいている間に、老婆がゴルゴにオケアノス殺害を依頼する・・・
<この一言>
おれを日本人ときめつけるのは勝手だが・・・そのことをいうために、午餐会に呼んだ訳じゃあるまい・・・
<解説>
海運王オケアノスは自社の船舶に核爆弾を装備し、アメリカ・ソ連に自らの力を誇示する。世界中の海をオケアノス配下の船舶が航行しているため、米ソは新たな脅威の出現に対し成す術がない。そんな折、オケアノスに娘を手込めにされた「サロニカ婆さん」は、家屋と全ての家財道具を処分してゴルゴにオケアノスの殺害を依頼する。ちなみにドラクマはユーロ導入前のギリシャの通貨。杖を200ドラクマ(2,000円)で売買しているシーンがあるので、900,000ドラクマ=9,000,000円の換算になる。
ゴルゴは重油を満載したタンカーでオケアノスの乗る帆船に突撃しようとする。海が重油で汚れることを恐れたオケアノスは、無線でゴルゴに「1500(m)離れた船上の自分を一撃で仕留めて見よ」と賭けにでる。強風・波浪という悪条件のもと、ゴルゴは見事オケアノスの眉間を射抜く。
「おれを日本人ときめつけるのは勝手だが・・・」というセリフが興味深い。ゴルゴは自分のルーツを隠すことに、なぜここまで拘るのだろうか?本作の一番の見所はここにある。
本作は全体として見ると、ストーリー展開が練られていないのが残念だ。
・オケアノスはエーゲ海が汚染されるの恐れ、ゴルゴにタンカーでの衝突を避けるよう提案するが、それ以前に海上で核爆発をさせたり、魚雷で沿岸を破壊するなど、海洋環境を破壊しまくっている。
・オケアノスとゴルゴの対決直前に、それまで凪いでいた海が急に強風波浪に見舞われる。
・サロニカ婆さん登場の必然性がない。
とはいえ、ゴルゴ史上最長の射撃距離が記録されており軽視できない作品でもある。単位は記されていないが「距離1500」というのは1500mのことだろう。参考までにこれまでの長距離射撃ランキングを記しておく。
①第42巻-2『海神が目覚める』1,500m
② 第7巻-1『AT PINHOLE』1,020m
③ 第27巻-2『60日間の空白への再会』1,000m
④ 第18巻-1『動作・24分の1』700m
⑤ 第11巻-1『ROOM No.909』500m
⑥ 第22巻-1『スエズの東』400m
ズキューン
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